第三十六話 決着のその先に
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
2組のステージが終了し、それぞれの採点の集計がされるまでしばらく時間が空いた。
クレッシェンドの控室は3人に疲労の色が見えていたが、それ以上にThree Angelのステージが前回のそれとは全く違っていたことに驚いていた。
負けたつもりはないが、それでも圧勝という感じもしていなかった。
「なんなんですの、あの3人は」
とゆりは驚きを素直に口に出していた。
「たしかに、前回とは大違いどころかまるで別人のよう」
と、聖奈も感想を口にした。
「エルシィとかいうのが、前回と雰囲気、全然ちがう」
玲蘭はエルシィが前回と大きな違いがあると直感で感じていた。
「予選の感じでは余裕だと思いましたが、なかなかいい勝負なのではなくて」
ゆりは一息ついて結果を待つことにした。
他の2人もそれにならい、静かに呼吸を整えることにした。
変わって、Three Angelの控室
こちらも疲労はあるものの、それとは別の雰囲気を強く出していた。
「なんとか出し切れた感じがしますね。疲れましたがなんかスッキリしましたね」
とエルシィは言うが2人の反応はイマイチだった。
「えぇ、そうね、なんていうかお疲れ様」
とかろうじて、苦笑いしつつ未来が返した。
2人は最後のエルシィに引っ張られたことが腑に落ちていなかった。
というより、これで良かったのかという自問があった。
2人のそんな反応にも気づかず、エルシィは結果をウキウキしながら待っていた。
結果発表まで予定より時間がかかった。
2組はステージ上に呼ばれ、並んで立っていた。
「では、全国新人アイドルコンテスト地区予選の優勝者を発表致します。それでは審査委員長の佐竹様、よろしくお願いします」
佐竹 泰之、この地区コンテストを開催者であり、藤堂の友人でもある。
三星とも面識があり、三星と藤堂の推薦にてThree Angelの参加を認めた本人でもあった。
「発表します!」
重々しい声とともにドラムロールが始まり、
ダララララララ、ダン!
「優勝者は!」
会場すべてが息を飲んだ。
「クレッシェンド!」
わぁーーーー!
会場が歓声をあげた。
クレッシェンドの3人は余裕そうな顔をしていたが、実は内心ハラハラしていた。
一方、Three Angelは落胆した表情は隠せなかった。
得点はほぼ互角だったのだが、Three Angelのラスト、エルシィメインで2人がコーラスだったが、エルシィはその前と変わらずほとんどダンスせずに歌に集中していた。
そのため、ダンス面で減点とし、クレッシェンドが優勝となった。
ステージを降りた2組は最後に顔を合わせた。
「まぁ、今回はなかなか良かったんじゃなくて?」
ゆりはあまりにも落胆している3人を見かねて声をかけた。
「うん、良かった。前とは大違いだった」
聖奈も声かけた。
「今度やるときも、負けないようにしないとね
」
と玲蘭も言った。
しかし、3人は「ありがとう」とだけ答えて去っていった。
クレッシェンドの3人は今まで多くのグループに勝ってきたがその中で解散してしまうグループもあった。その姿に今のThree Angelが被ってみえていた。
そして、それは現実となってしまう。
つづく




