第二十九話 父の旧友
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
昇が向かった先は街の外れにある古ぼけたお屋敷だった。
そこには父の旧友の一人である時定 宗隆が住んでいた。
ピンポーン
・・・・
ピンポーン
「だれじゃ?」
「お久しぶりです、夢野昇です」
「おー、夢野のんとこの倅か、とりあえず入れ」
インターホンが切れると隣の扉が自動で開いた。
昇が入るとまた自動で閉まった。
昇は父がなくなってからは来ていないものの、藤堂とは違い、比較的最近まで交流があったため、1人で大広間に迷うことなく向かって行った。
大広間の前の廊下につき襖に手をかけて一呼吸おいてから、
「失礼します」
そう言って昇は大広間に入り、中央で胡座をかいている人物の元に歩いて行った。
「おう、久しぶりじゃな、とりあえず座れ」
「はい、失礼します」
昇は一礼し、目の前に正座した。
「で、今日はなんの用じゃ?どうせ事務所のことじゃろうが」
「はい、実は……」
昇はエルシィとの出会いから現在までのことをできるだけ詳しく説明した。
ただし、天使であることは伏せて。
「ふむ、だいたいわかったわい、でどうしてほしい?そして、その報酬は?」
「娘さんにその3人をみてほしいのです。報酬は300万でいかがでしょうか?」
「おぬしはこの時定 宗隆を舐めておるのか?」
「いえ、そんなことは私が出せる精一杯でして」
「金など必要ないわ、そんなもの大した役に立たんわ」
「ではなにを?」
時定はふっと笑みを浮かばせ
「優勝じゃ、次のコンテストで優勝しそれを3人娘と一緒に報告しに来い」
昇はしばし唖然とし
「えっそんなのでいいんですか?」
「おぬしは優勝は容易いというんか?」
「いえ、そうゆうわけではないですが、もっと無理難題を言われるのかと」
「おぬしの父との約束じゃよ、たった一度だけ、おぬしがわしを頼ってきたらチカラを貸してやってほしいとな」
昇は父がここまで手回ししていたことに驚愕し!同時に感謝した。
「わかりました。優勝の報告をしに参ります!」
「よし、では希美には明日そちらに行くように言っておくぞ。まぁあやつがどんなやつかはおぬしも知っているじゃろうから、くれぐれも注意するんじゃぞ」
「はい、ありがとうございました!」
昇はお礼をし、大急ぎで事務所に戻って行った。
昇が帰った後の大広間にて
「聞いていた通りじゃ、明日からしばらく頼むぞい」
隣の部屋に向かって呼びかけた。
「はいはい、まぁその子達がどの程度か見てから決めるとするわ」
隣の部屋から女性の声で返答があった。
宗隆はやれやれといった感じでその場をあとにした。
つづく




