第二十八話 休暇の後の自主練
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
ユメノプロダクション事務所で昇は後回しにしていた事務作業をしていた。
プルルル、プルルル
「はい、お電話ありがとうございます。ユメノプロダクション事務所です」
「あー、お疲れ様。どうしたんだ?………やっぱりね。いつでもいけるように準備はしてあるよ」
「わかった。くれぐれも無理しないようにみんなに伝えてくれ」
ガチャ
電話の相手は優花だった。
3人とも時間を持て余して、事務所の練習室を使いたいとのことだった。
昇はこうなることを予想して、練習室の空調をつけ、すぐに使える状態にしていた。
水分補給用のドリンクも用意して。
練習室に到着した3人は完璧に準備されている状態を見て、改めて昇のマネージャーとしての有能さを実感していた。
昇に感謝しながら、3人はそれぞれウォーミングアップをし練習を始めた。
未来はダンスしながら、歌にも意識を持っていけるように。
優花は歌に集中せず、ダンスにも意識をさけるように。
エルシィは反復練習をし、基礎体力の向上を。
しばらく3人は別々に練習をしていたが、ふと、エルシィが練習を止め2人をみて
「これって3人意識するところは違いますが、おんなじ練習をしてませんか?」
と聞いた。
未来と優花は顔を合わせてしばらく見つめ合ったあと
「ふふったしかにそうね」
「言われてみればそうですね」
そう言って笑い合い、エルシィに
「じゃあ3人一緒にやってみましょうか」
「そうですね、いろいろ意見交換した方が良さそうです」
結局3人で通し練習を始め、一曲終わる事にそれぞれが気になったところを言ってみた。
「優花はやっぱり歌に入ると足が止まりそうになるわね。意識としては動き7、歌3ぐらいが優花にはちょうどかもね」
「やっぱりそこ気になりますよね。それでちょっと意識してみます。エルシィちゃんは今はダンスも歌もどっちつかずなんで、とりあえずどちらかに集中したほうがいいかもしれませんね」
「うーん、ではしばらくは歌に集中してみます。未来さんはサビの時にどうしても入りが遅くなることが多いですね。その前のダンスに意識が向きすぎてるのかもしれないです」
「あそこやっぱり遅れてるのね。気をつけるわ」
3人で指摘し合い着実に成果を上げていった。
最初はステージのように鏡に向かってやってきたが、エルシィの
「3人で向かい合ってやったら相手が見やすくないですか?」
という発言で試しにしてみたところ、効率が劇的に上がった。
「いい感じだと思うわ、一回正面向いてやってみましょうか?」
未来の提案でステージのようにやってみることにした。
♫〜〜〜〜♪〜〜〜
3曲を通してみた結果
「なにこれ?今までわからなかった2人の動きがわかるんだけど?」
未来は戸惑いながらそう言った。
「私も今まで見えてなかったのに次の動きがわかるようになってた」
と優花もつづき
「頭の中でお2人の流れが想像できました」
エルシィも興奮しながら言った。
向かい合って練習したことによって相手の動きも意識して練習していたので、正面を向いても他のメンバーの動きを意識し合わせることに成功していた。
そのために3人はかつてないほどの一体感があった。
「これすごい練習かも、もっと続けましょう」
未来に言われ2人は頷き練習を続けた。
その様子を確認した昇は笑みを浮かべその場をあとにした。
頑張る3人に報いるために幼馴染たちとは別の藤堂と父親との共通の友人である人物に会いにいった。
つづく




