第十八話 コンテスト予選
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
ついにコンテスト予選がスタートした。
Three Angelの3人の出番は後半の真ん中あたり。
予選前半はそこそこのパフォーマンスはあるものの会場を湧かせるほどではなかった。
予定通り、後半に入り審査員も観客もすこし疲れてきたところでそれは起こった。
「わぁーーー!」
「きゃーー!」
突如の会場からの歓声とともにかなりの盛り上がりが振動から伝わってきた。
順番的にはクレッシェンドの出番だった。
「やっぱり強敵みたいですね」
と優花は心配そうに呟いた。
「ビビってんじゃないわよ!相手が誰でも私達の前にいるお客さんを楽しませればいいのよ」
未来は一喝した。
「そうです。私達はみんなを笑顔にするためにやってるのです。勝ち負けは2の次です」
エルシィも気合をいれるように言った。
「Three Angelさーん、そろそろ準備お願いしまーす」
「さぁいきましょう!」
「最高のパフォーマンスを見せてあげるわ」
「がんばりましょう」
それぞれ立ち上がり舞台袖に移動した。
「うぅー、やっぱり緊張しますー」
「いつも通りやれば大丈夫よ」
「そうです、アレやって気合入れましょう」
「ダンスでハッスル」
「歌ってハッピー」
「笑顔を振り撒く」
「「「私達、Three Angel」」」
「さて、次のグループは3つのプロダクション合同チーム、Three Angelです!どうぞー!」
司会に促され、舞台に上がって行った。
中央にエルシィ、舞台右側に優花、反対に未来の形で並んだ。
♫〜〜♪〜〜
イントロが流れ出した。
「タッ タッ ターラタッタ 応援しましょ」
一曲目に選んだのは「エンジェルエール」だった。
会場の疲れたような雰囲気が少しずつ和らいでいき、明るい空気が包んでいった。
一曲目にこれを選んだ理由は初舞台で自分達自身への応援もあったが、やはり会場を明るい雰囲気にして笑顔でコンテストを見てほしいという思いだった。
3人はコンテストにも関わらず、終始楽しそうに笑顔で歌い踊った。
それは観客にも伝わり、曲が終わる頃にはみんな笑顔になっていた。
パチパチパチパチパチパチパチ
クレッシェンドにも負けず劣らずの拍手が巻き起こった。
舞台から捌けた3人はやりきった達成感に包まれていた。
手応えはあった。これでダメなら諦めて練習しようと3人は口には出さないが思いは一つになっていた。
パチパチパチパチパチパチ
「わーーわーー!!」
時間的には最後の組の出番が終わるころだった。
お昼休憩をはさみ、午後の最初に結果発表をしてその順位によって決勝トーナメントの枠が決まる。組分けは、1,4,7位と2,5,8位と3,6,9位の組に分かれる。
お昼休憩で昇から3人にお弁当の差し入れがあったがエルシィ以外はあまり食が進まない様子だった。
「どうしたんですか、お2人とも?食べないと午後も頑張れませんよ?」
パクパクと1人お弁当を食べながら言った。
「あんた、よく平気で食べれるわねー、さすがに私も緊張して食欲ないんだけど」
と未来は元気なく答えた。
「私も終わった直後は良かったんですけど、だんだん不安になってきて」
優花は答えながらソワソワしていた。
「大丈夫、問題ないよ。笑顔だったし、今までで1番の出来だったよ」
横で聞いていた昇が口を挟んだ。
「評価は結局他人がすること、頑張ったかどうかは自分たちが1番わかってるはずだよ。だから、自分ことは1番信じてあげてほしいな。それでも不安なら僕が
言うよ。君たちは素晴らしかった、無事に通過してるよ」
昇は笑顔を向けて自信たっぷりという風に言った。
少し離れたところにいた、篤、麗、縁の3人は
(あれがなんの計算もなく出来るのが昇の人たらしたる所以だな)
っと幼馴染ながら少しの呆れて、改めての感心していた。
つづく




