第十七話 コンテスト前の攻防
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
コンテスト当日18組の新人アイドルが集まった。
エルシィ達のように事務所混合は当然なく、各事務所のイチオシのグループが参戦していた。
「これより、予選のステージの順番の抽選を行います。各グループの代表の方はこちらに集まってください」
ステージ裏手にてスタッフのシャツを来た若め男性か手を上げて叫んだ。
「ほら、エルシィ、あなたがいってきなさい」
「えっ?未来さんか優花さんがいかないんですか?」
「私はくじ運ないのよ。だからエルシィにまかせるわ」
「私もあーいう代表とかの集まりはニガテなのでお願いします」
2人はそう言ってエルシィを送り出した。
歌う順番は意外と重要だってりする。
最初の方だと後のインパクトに負けて記憶に残らなかったり、後ろ過ぎると審査員が疲れて正しい評価を受けれなかったりする。
また、誰の後に歌うかも大事で優勝候補の後だと萎縮してしまったりする場合もあった。
エルシィ達は昨日の時点で何番狙いかも決めていて、12番目から15番目がいいだろうとしていた。
「では、ThreeAngelの代表の方、こちらのくじを引いてください」
狙いの中で、残り空いているのは13番と14番だった。
(13か14当たってください!)
エルシィは必死に祈りながら、くじをスタッフに渡した。
「ThreeAngelさん、14番です!」
(やった!)
喜び勇んで2人のところに戻ったその時、
「クレッシェンドさん、13番です!」
3人は思はず振り返った。
クレッシェンドというグループはエルシィ達と同じく3人組でトリプルスタープロダクションという大手事務所の超大型新人で今回の最有力優勝候補だった。
エルシィ達が一番警戒しないといけない相手の後にパフォーマンスとなった。
3人は顔を見合わせて
「まさか本当にこうなるなんてね」
「ほんとにです。私もびっくりです」
「エルシィさんの言ってた通りなんでびっくりです」
3人は顔を見合わせて笑っていた。
前日に警戒相手の話になった時にエルシィが
「もし、そのお相手さんの後にやることになったりして、それでも予選通過できたらなんか優勝できる気しませんか?」
「まぁ、できたらすごいけど、そんな可能性は低いわよ」
「そうですね、私達とクレッシェンドさん以外にも16組もいますし」
「それでも、そうなった優勝しろーってことで逆に気合入りませんか?」
そうエルシィがいうと2人は顔を見合わせて
「なによそれ、あはは、そんな考え初めて聞いたわ」
「ふふふ、そう、ですね、そうなったら私達逆に優勝できるかも」
と3人で笑い合っていたのだった。
そして、それが現実になったため、思い出して笑ってしまっていた。
「ちょっと、わたくし達の名前を聞いて笑い出すなんて、いくらなんでも失礼じゃなくって」
笑っていた3人にクレッシェンドのリーダーと思われる人物が話かけた。
「あっすみません」
エルシィは慌てて謝った。
「久しぶりね、五条ゆり(ごじょうゆり)。今日はあんた達には負ける気はないから」
未来はゆりと呼んだ人物の前に立ちはだかった。
「あら、未来さん、アイドルやってたんですね。ついでに今日はそこのお仲間さんと一緒引導を渡してあげましてよ」
「勝手なこと言ってんじゃないわよ、あんた達こそなきべそかくんじゃないわよ」
2人の一触即発の雰囲気をよそに
「ThreeAngelの月夜エルシィで、今日はよろしくお願いします」
「同じくThreeAngelの小鳥遊優花です」
「ご丁寧にありがとうございます。クレッシェンドの二階堂 聖奈です。今日はよろしくお願いしますー」
「劉 玲蘭デス。よろしくお願いしますデス」
残る4人は穏やかに挨拶を交わしていた。
「「ちょっとそこ!なに、まったりしてるのよ!」」
息ぴったりのツッコミが飛んできた。
「まぁ、コンテストが始まれば自ずとわかりますわ」
そう言いながら振り返り、
「2人とも行きますわよ」
「ではー、失礼しますー」
「マナター」
そう言って3人は控室に向かって行った。
「悪かったわよ、あいつとはちょっとあるから思わずケンカ売っちゃったわ」
未来は申し訳なさそうに言った。
「気にしてませんよ。どっちみちどちらかしか優勝できないんですから」
「そうです。優花さん、の言う通りです。私達にも負けられない理由はあるんですから」
「2人ありがとう。…そうね、気合入れて予選通過しましょ!」
そう言って、3人はハイタッチを交わして気合を入れたのだった。
つづく




