第百三話 エルシィの決意と昇の想い
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
「ゆっくり考えて下さいね、どれを選んでも不幸にはならないようにしますので」
ミカエルは微笑みながら言った。
エルシィはなにが正解なのかわからなかった。
昇には極力迷惑をかけたくなかったし、本当はもっと時間がかかると思っていたので、正直なにも考えていなかった。
1は今までの努力がなかったことになりそうであった。
2はその後にちゃんとトップファイブとしてやっていけるか不安だった。
3は天使の力がなく成功できるとは思えなかった。
そこまで考えて、ふとあることにエルシィは気付いた。
(なんだ、結局一つしか選ぶものないじゃないですか)
「ミカエル様、答えが決まりました」
一方、昇の方は
(エルシィはどれを選ぶかわからない、でも俺になにか言う権利はあるのか?エルシィの選択を変えるほどの理由はあるのか?)
エルシィへの遠慮もあり、本来の居場所へ帰るのもやむなしと思っていた。しかし、昇自身の想いもあった。
(あーそうか、あの時言ってなかったことが今になって後悔してるのか、それなら、最後に伝えてもいいかもな)
「エルシィの決断を聞かせて下さい」
ミカエルが優しく問いかけた。
「私は1で、このまま天界に帰ります」
(やはり、エルシィは1番迷惑がかからないと思っているのを選んだか)
「わかりました。昇さんはそれでいいですか?」
「エルシィの選択を尊重します。でも、最後に1つだけ」
昇はエルシィに向き直り、
「エルシィ、面接の時に言い忘れてたことを今言うよ」
そこで一呼吸おいて、
「月夜エルシィさん、あなたをトップアイドルにして見せます、また、一緒に最初からアイドルをやりませんか?」
その言葉を聞いて、エルシィは涙を流した。
「面接にきた時に喜びでこの言葉を伝えていなかったのがずっと心残りだったんだ」
「エルシィ、どうしますか?今ならまだ変えれますよ」
ミカエルはこうなることを予想していたようだった。
「わた、私はもうい、いぢど、やりなおじます」
涙ながらにエルシィは言った。
ミカエルは静かに頷き、
「2人の選択に幸あれ」
ミカエルが祈りを捧げると周りはまばゆく光り、2人の意識は遠くなっていった。
意識を取り戻した2人は、見覚えのある部屋にいた。
初めてあったユメノプロダクションの寂れた会議室にいた。
2人は笑い合って、
「では、面接を始めます。お名前をお願いします」
「月夜エルシィです。トップアイドルになりに来ました」
「わかりました。エルシィさん、あなたを必ずトップアイドルにしてみせます。一緒に頑張りましょう」
「はい、よろしくお願いします!」
つづく




