第百二話 約束と選択
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
「アイドル活動が終わりとはどういうことですか?」
意味がわからず、昇はそのまま聞き返した。
「昇さん、えっと、その、なんていうか」
エルシィもどう説明すればいいかわからずとまどっていた。
「私から説明します」
ミカエルが2人の前に降り立った。
「まず、エルシィは私達天使に必要な幸せのエネルギー、ハッピーエナジーを集めてもらうために人間界に降りてもらいました」
「ハッピーエナジー?幸せのエネルギーってことは」
「そうです、エルシィの歌によって幸せになった時に発生するのです」
「それで、エルシィはアイドルに」
昇は少しショックを受けていた。
エルシィはアイドル活動に力を入れていたから歌うことが好きで人間界に来たのだと思っていたからだ。
「もちろん、エルシィにハッピーエナジーを集めるようにいいましたが、アイドルを選んだのはエルシィ自身です、歌で笑顔にしたいというのもエルシィの本音です。そこは勘違いしないで下さいね」
落胆した昇を見て、ミカエルはすかさずフォローを入れた。
「本当はもっと時間がかかる予定でした。でも、全日本アイドルコンテストで一気に必要なエナジーを達成してしまったので、規則としてエルシィを迎えに来たのです」
「つまり、エルシィは天界に帰ると」
昇が聞くとミカエルは静かに頷いた。
「しかし、残された人間はどうなるんですか?未来や優花、それ以外にも大勢と関わり、繋がったのに」
ミカエルは少し考えると
「エルシィがこのまま帰った場合、エルシィがいなかったものとして、記憶や記録か改変されます」
「つまり」
昇は唾の飲んだ。
「春風さんは引退せず、ユメノプロダクションもエルシィが来る前のままになります」
「そんな!昇さんと頑張ってやってきたのに」
それはさすがにショックだったのかエルシィが声をあげた。
「わかっています。それはさすがにひどいと私も思うので今回に限り、エルシィに選択権を与えます」
2人はミカエルに向き、言葉を待った。
「選択肢は3つ」
ミカエルは3本の指を立てた。
「1つ目は、今言ったようにそのままエルシィが天界に帰る。ただし、昇さんに悪いので昇さんは別のアイドルで成功しプロダクションは立て直しできたということに改変します」
「2つ目は、エルシィがこのまま人間界に残るということ。ただし、天使としての力や記憶は回収させてもらいます。改変はされないので実質エルシィの実力が落ちることになるので、病気かなにかで喉を痛めたみたいな感じになると思います」
「3つ目は、リセットです。1つ目と2つ目の合わせ技みたいな感じになりますが、記憶はそのまま、エルシィと出会った日に戻り、エルシィの能力だけ回収させてもらいます」
ミカエルは説明が終わると一呼吸おいて
「どれを選んでも構いません。3つ目はエナジーを使うので、エルシィの活躍具合から回収させてもらいますが」
エルシィも昇もなにがいいのかわからず、考え込んでしまった。
「ゆっくり考えてもらって大丈夫です、ここは時間が止まってますので」
しばらくして、エルシィも昇もそれぞれの思いを胸に答えを出した。
「決めました。ミカエル様、私の決断は」
つづく




