第百話 引退と継承
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
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その夜、アイドル界隈は騒然とした。
不動のトップアイドル、春風 愛菜が突如引退を宣言したのだ。
緊急の会見はどのテレビ局も番組を差し替えて報道した。
会見で春風は
「今回の全日本アイドルコンテストで、私は最高のステージをし、これ以上の力は私には出せないと痛感したため、今このタイミングでの引退を決意しました。関係各所にはご迷惑をおかけしますが、ご理解いただければと思います」
春風は深々とお辞儀をした。
記者側から質問もあった。
「なぜ、このタイミングなのでしょうか?」
「今お伝えした通り、今が実力の頂点だからです」
「次のトップはどうされる予定ですか?」
「コンテスト運営様に推薦はしております、最終的な判断は運営様におまかせしております」
「完全に引退で、メディアの露出は考えていないのでしょうか?」
「当然の間は、休養に当てたいと思います。その後でまだ需要があればその時に考えます」
他にもたくさんの質問があったが、春風は即座に返答し、自身の意思を曲げるつもりはないという姿勢を貫いた。
その頃、コンテスト運営側は緊急会議をしており、引退会見を上層部がみていた。
「まったく、こちらの都合を考えないのは変わらなかったなぁ」
運営トップ兼審査委員長の徳田はため息をついた。
「春風さんからの推薦がこちらです」
委員のメンバーが書類を配った。
「率直に皆さんの意見を聞きたい」
徳田が促した。
「やはり、順当に2等星の繰り上げでいいのでは?」
「いや、春風氏の推薦があるし、実力もあると思われるが?」
「まだまだ経験不足ではないのか?」
「それこそ、春風さんがトップになった時は新人でしたよ」
いろいろな意見が出たが平行線で決着はつかなかった。
「仕方ない、今後のことを考えてこっちでいこう」
徳田の決断に全員が同意した。
引退会見から1週間程たった後、アイドルコンテスト運営より緊急告知があった。
内容は
『次回、1等星にはThree Angelを抜擢する、理由は春風氏からの推薦及び1等星戦にて引き分けた実力を加味し決定しました』
というものだった。
翌日からユメノプロダクション含め3事務所にマスコミが押し掛けることになった。
エルシィ達は突然1等星として求められることになるのだった。
つづく




