気になる人
パチンコ話。パチンコに興味のない方にとっては意味不明かもです。
ゴルフにホールインワンがあるように、パチンコにもそれとよく似たことがある。
フィーバー台なら、打ち始めた最初の回転でフィーバーすることだ。
かつての一発逆転台なら、一発目の玉がポーンと天下のガチガチに固められた釘の合間を縫って飛び込むことである。(といっても、パチンコを知らない人には理解不能ですね。ゴメンナサイ)
「おぉ~!一発やぁ~!」
隣にいたおっちゃんが、私がフィーバーしたのを見て、そう声を掛けた。
YES! 開店と同時に店に入り、座って直ぐ、打った最初の回転で大当たりになったのだった。
自分の台を打っていても、隣の台が気になることがよくある。
「アツイ」リーチがかかると、ついその結果が気になる。
自分が打つ台を見ないで、隣の台の成り行きを見てしまう。
逆に、隣の人からもよく見られる。
あまり気分のいいものではないが、私も同じようなことをしているので、文句は言えない。
パチンコ店では、色んな人がいる。
自分の台を打ちながら、絶えず周りを見回す人。自分の打っている台よりも、人の台が気になるのか、キョロキョロして落ち着きがない。横に座っていると、こちらまで落ち着かなくなる。集中できない。
中には、背後に立って腕組みをしながら、リーチの成り行きを眺めている人もいる。眺められている方は、これも気持ちのいいものではない。特に、それが大当たりにならなかった時はなおさらだ。
立っていた人も、「何だ、フィーバーじゃねぇのか」みたいな顔をして立ち去っていく。
「俺の背中に立つんじゃねぇ!」(笑)
かつて、私の横に座ったおっちゃん。
私の方をチラチラ、チラチラ……。
「ん? 何だ?」
別に知っている人でもない。
私の台が特に「アツイ」リーチがかかっているのでもない。
意味不明だ。
でも、気になる。
チラチラが。
だいたい5秒に一回くらいの間で私の方を見ている。
うーっ、止めてほしい。
気が散って仕方がない。
おっちゃんにひとこと言ってやろうかと思った時だ。
その理由がわかった。
おっちゃんは病気だったのだ。
不随意に首が左に向いてしまう、チック症状を持った人だったのだ。
それを知った時、もう何も言えなかった。
おっちゃんは私の方を見たくて、首を左に振っているのではない。
自分の意思に反して、首が勝手に動いてしまうのだ。
しかし、気の毒だとは思うが、やはり気になってしまう。
そそくさと別の台に移動した私でありました。
結局、その日は鳴かず飛ばず。
割り切れないものを感じつつ店を後にしましたとさ。
めでたしめでたし……、じゃない!
(2012年08月03日 mixiから)




