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転生した理由

「着きましたよ」


俺達が乗った星内進入船はトーラス、私兵団、警備団が残る船着き場を離れ星の球形に沿うように降下していき一際発展している場所から少し離れた場所に佇む建物の広場に降りた。


「オットー送ってくれてありがとう。相変わらず丁寧な運転でとても快適だったわ」


星内進入船から降りたトーリアは軽く頭を下げる。俺もそれにならい急いで頭を下げる。


「い、いえ!それよりも顔を早く上げてください頭を下げられている私のほうが申し訳なく思ってしまいます」


トーリアが頭を下げたのを見たオットーは慌ててそう言う。


「わかったわ。オットーはこの後どうするのかしら?もし何もないのならこのまま帰ってもらっても私たちは大丈夫よ?トーラスには私から伝えておくわ」


顔を上げたトーリアはオットーに問いかける。


「とてもありがたい申し出ですが、私は私兵達とライン号の整備をしないといけないので一旦船着き場まで戻ろうと思います」


「ライン号は元第1警備団の主力艦艇ではあるのだけどそれも50年前の話だし老朽化で色々な所が故障したりして1回動かすだけで整備がいるとトーラスが言っているのを聞いたわね……オットー、無理はしないようにと他の私兵たちにも言ってくれるかしら、もちろんあなたもよ。気をつけて戻るのよ」


トーリアは少しの間顔を曇らせたが気を取り直すかのように元の微笑みを浮かべた。


「はい!皆にも伝えておきます」


オットーは敬礼をした後に右足で地面を蹴る独特の仕草をすると踵を返して星内進入船に乗り込み飛び立っていった。


「さて私たちも家に帰りましょうか」


トーリアに手を引かれ後ろ側にある家と言うには豪華ではあったがとても貴族が住んでいるとは思えない大きさと修飾が施された質素な屋敷に歩いていった。


「ちょっと待っててね今開けるから」


エーリアはドレスに目立たないように付いているポケットから鍵束を出すとそれを扉に付いている鍵穴に差し込み回した。


カチンと軽い音がして勝手にそこそこ大きなスイング式の扉が開いた。


「エーリア、行きましょう」


メイドに迎えられることもなく中に入る。


見渡した内装も決して派手なものではなく壁には絵の1枚も貼られておらず2階へ上がるための階段の壁に黒色で十字が描かれた旗が1つあるのと天井からシャンデリアが吊るされているだけだがそれよりも


「えっと……トーリアさん、そのトイレは……」


セーフティラインを越えたあたりから徐々に増していった尿意が本格的に主張を始めていた。


「エーリアったらトーリアはお母さんよえらく他人行儀ね、どうしたのかしら?トイレの場所も忘れてるし……さっきので混乱してるのかもしれないわね。まぁいいわトイレは左側の扉を入って一番奥よ」


実際は本当に他人なのだがそれより早くトイレに行きたい。


ピョコッとトーリアに礼をするとトイレへと向かった。


「はぁ……やっと落ち着ける。没落貴族ね……とは言っても屋敷の大きさやら私兵団の対応を見るに少し貧しくはあるけど領民からの信頼は厚いんだろうな」


家の豪華さ等でシュペー家の大体の財力を考察しながらパンツを下ろした俺の体が固まった。


「性別が変わってる……男にしては華奢すぎるし女の子ぽい顔してるなーとは思っていたけど……」


転生する前は確かに付いていた単装砲が綺麗さっぱり消え去っていた。


「むぅ……これは少し困ったな、別にあってもなくても関係はないのだが……目のやり場に困る……」


どうして良いのか悩んだ挙げ句、単純なことでこの問題を片付けた。


「これ俺の体だから変に気にしないほうが正しいのでは?」


『それで片付けないでくれる!!』


頭に怒気を十分に含んだ声が響き次いで俺の意識は刈り取られた。


「いつまで気絶してるのよ!!早く起きる!!」


耳元で高い声が大音量で聞こえ俺は文字通り跳ね起きた。


「ここは……研究室か?」


右耳を押さえながら見渡した風景は俺が20からサイバーテロにあって28で死ぬまで実家より多くいた研究室だった。


「転生した夢でも見ていたのか……それにしてはずいぶんとリアルで迫力があったな」


「夢じゃないわよ、確かに貴方はここにあったミサイルの爆発で死んだわ」


幼さが残るがしっかりとした声がした。


「君がもしかしてエーリア?この場所は?」


振り返るとそこには俺が宇宙船の窓で見たエーリアの顔を持った少女がたっていた。


「ええそうよ、ここは私の精神世界まぁ夢みたいなものと考えてもらってかまわないわ。あなたが自分の体だと思っていたのも元々は私の体なんだから」


「精神世界か到底あり得ない話だと鼻で笑いたいところだが異世界があったことだし否定はできないな。ただエーリア本人がもとの体にいなくて俺の意識がエーリアの体にあったんだ?」


俺の指摘にグッと言葉に悩むエーリアは釈然としない表情ながら答えた。


「……失敗したのよ」


「失敗したって何の?」


首をかしげる俺に対し業を煮やしたエーリアは顔を真っ赤にして叫んだ。


「使い魔の召喚の儀式によ!それに失敗して貴方の意識が私の……エーリアの体に移ったの!!」


「使い魔?何故に俺がその使い魔の儀式に関わってくるんだ?使い魔って黒猫とか蛙だとかフクロウがよくあるものじゃないのか?」


疑問に思い聞き返した俺を泣きそうな顔をキッと見据えた。


「それハリー○ッターじゃない!!この世界での使い魔は魔物を服従させたものなのだけど私にはその服従させないといけない魔物が出てこなかった!!だから禁書に書かれていた方法で別世界の死んだ人を使い魔として服従させようとしたんだけど……」


そこでエーリアは力なくうなだれた。


「あーやっと理解した。つまり強引な手段に出て失敗し使い魔とするはずだった異世界人の俺に体を乗っ取られたと……へぇーじゃあ俺があの体をピーしたりピーしてもエーリアは何にもできないわけか、フムフムいいこと聞いたな」


俺は悪魔的な笑みを浮かべ言う。


「っ!!そんなことしちゃだめ!何が何でもだめ!お願いだからそういうことはやらないで!」


R18な内容を言われたエーリアは必死になって懇願する


「そんなこと言ってもエーリアには止めること、できないよね。それじゃあ……」


「ひっ」


エーリアは顔を真っ青にして固まっている。


それを見た俺はさらに笑みを深め

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