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修道の旅とは?

「お前らはどうしたい?」

 話は聞こえているし、自分たちの話だということもわかってはいるが、どうしていればいいだろう? という、子供の頃に味わったなんとも言えない感じのまま、ただ待っていた2人に聞く。

「え? えーっと・・・どうしよう?」

「そう、ですね。断る理由もないのですが・・・その、いいんでしょうか?」

「依頼主の了承はあるんだから、ダメってことはねぇよ」

「そう・・・ですよね?」

「じゃぁ・・・」

 リミアとヨハンの2人は同行を決める。


「そっちはどうする?」

「少し時間をもらえませんか? 相談したいので」

 そういったのはエイラだ。

「私達は冒険者を続けられるかもわからないままだったので、いきなり言われても・・・。修道の旅っていうのがどういうものなのかもわからないし」

「それについては私からご説明を致します」

 依頼主であるユノが一礼して概要を伝える。

「ゼネス様は修道の旅とおっしゃってはいますが、正しくは聖女認定試験の護衛をお願いしました。聖女認定試験というのは、その名の通り聖女としての資格があるかどうかを試す場になります」

「修道の旅とは違うんですか?」

「修道の旅というのは・・・なんといいましょうか? 教会が決めたルールに従って行う試練、でしょうか? 今回の聖女認定試験も、その中の一つということになります。なので、決してゼネス様が嘘をついていたというわけではありません」

 ユノはなぜか俺が嘘をついたわけじゃないってのを強調して話すが・・・それよりも、聖女認定試験だと、ここでいうことの方が迷惑だ。


 なぜなら、

「彼女は聖女になるのか?」

 こうなるからな。

「さぁな? 試験の結果次第だろ」

「それに駆け出しを6人も連れて行く気なのか⁉」

「聖女認定試験は巡礼じゃなく儀式だ。開始も教会本部の地下でやるらしいから、大丈夫だろ」

「そうなのか・・・? うーん? いや、でも・・・どうなんだ?」

 納得出来そうで、出来なさそうなサン。

 修道の旅は滅多に死人は出ないとはいえ、危険はある。


 その判断基準が、方式と場所だ。

 方式は2つ。

 一つは巡礼。

 これは、教会が定めた施設や自然環境へ実際に足を運び、そこで祈りをささげること。

 一か所だけでなく何か所かをまとめて巡る以上、当たり前だが、その巡る場所によって大きく難易度や危険度が上がる。

 モンスターの出現度合いや強さが違うからな。


 もう一つが儀式。

 これは儀式の間で祭具と魔法を使って行われる。

 儀式の間から終着点である祈りの間へ繋ぎ、その過程を魔法で構築するやり方だ。

 難易度や危険度は儀式を構築する人間次第だが、魔力量の関係上、広大な迷宮などを作ることは出来ず、だいたいは一本道に妨害の仕掛けを施す程度なため、そこまでのものになることはない。

 それで試練になるのか? と思うだろうが、魔法空間は不安定で、中では魔法を使えない。そんな状態で妨害を突破することになるのだから、それなりではある。


 後は開始場所である儀式の間。

 今回は教会本部地下だが、他にも儀式の間自体は存在している。

 そして、試練に失敗した場合、基本的には儀式の間に戻される。

 なので、場所によっては終わった後も危険な可能性がある。

 複合型だと巡礼先の施設で儀式を行うこともあるからな。


 これらを考慮すると、

「今回の聖女認定試験は大きな危険はないと言えるでしょう。なので、私はゼネス様お1人でも十分だと思うのですが・・・?」

「数がいた方がいいってのは経験者としての意見だ」

「と、おっしゃっていますので・・・・・・もちろん、判断は皆さんにお任せいたします」

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