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規格外の女王

 先を急ぐうち、蟻の行動に変化が現れる。

 こっちから仕掛けるまで反応がなかった状態から、こっちを無視しての逃亡に・・・そして、死に物狂いの特攻迎撃へ。

 そうなっちまった以上、一々確認を取ってる暇はねぇ。

 途中からは魔力回復用のポーションと丸薬を渡し、合図を出したらヨハンとリミアが魔法を撃つ、とあらかじめ決めてから突き進んだ。

 最初は合図を出しても二人とも反応が出来ず、俺とサンの二人で蹴散らしながら進んだが、3度4度と繰り返すうちに反応できるようになり、次第に集中の仕方も肌で覚えたようだ。

 目指していた光柱はすぐそばで、近いんだか遠いんだかわからなくなりつつあるが、間違いなく女王に近づいているはずだ。


 周りを見ながら進むと、足場が大きく崩れている場所が見つかった。

 たぶんだが、あれが旧採掘場入り口だったんだろう。

 大小無数の石が雪崩のように斜面を築いており、その上には木々が寝転がっている。

 元々、採掘場の上には林が広がっていたからな。

 確認の為にそっちに近づくと教官らしき人物の背中が見えた。

「教官!」

 後ろから声をかけるとその人物が、

「遅い!」

 振り返って一言吐き捨てた。

「これでも出来る限りは急いできたんですけどねぇ!」

 紛れもない教官の文句に抗議しつつも、状況を聴く。


「どうなってんですか?」

「どうもこうも! 女王だ! それより、他の連中はどうした⁉」

「置いてきましたよ! 駆け出しの・・・しかも追い込まれて消耗したパーティーなんざ連れてくるわけにはいかないでしょう⁉」

 何も知らなかった連中だ。死の恐怖を味わった後に無理やり、もう一度死地に連れて来たってなんの役にも立たない。

 むしろ、足がすくんで動けないとかぬかそうもんなら足手まといもいいところだからな。そのためには二手に分かれるしかなかった。

 まさか駆け出しだけ置いてくることも出来ないしな。

「・・・・・・仕方ねぇか」

 それを分かっているから教官も何も言わずに言葉を飲んだ。

「で・・・その女王は?」

「見りゃぁわかるさ‼」

 そんな教官の台詞を食い潰すかのように、地鳴りを上げながら木々を薙ぎ倒し、ギチギチ音をまき散らしながら、女王が姿を現す。


超弩級(ギガント)⁉」

 その巨体をどこに隠してたっつーんだか。

 圧倒的存在感で君臨する女王。

 その全長は7メートルを超えるか・・・。

 通常の女王なら兵隊蟻の倍ぐらいの大きさでしかない。

 だが、この超弩級はさらにその倍はある。

 こっちからの連絡になんざ答えていられねぇのも無理はねぇ。

 よくよく周りを見てみりゃ、ほとんど冒険者の姿がない。C級は下がらせたんだろうな。代わりにあちこちから魔法が飛び、女王に当たる。

 女王はそのたびに進路を変えて、兵隊は薄く広く分散する。

 威力的にやってるのはB級か・・・? ヘイト管理としてはお粗末だが、悪くない。もっと数が欲しいところではあるが、な。

 交代制なのかヘイトを買う役が4人しかいないんだろう。十字砲火が限界らしく、順番も一定だ。

 だが一番の問題は・・・決定打がないことだ。


 大きさとは力だ。

 ただ大きいというだけで危険度や推奨等級が高いモンスターがいる。

 大きいということは堅いということだ。堅いということはしぶといということだ。しぶといということは倒しづらいということだ。それはすなわち、強いってことなんだ。

「それで・・・こっからどうするつもりですか?」

「そのためにお前さんを待っとったんだろうが! ゼネス‼ 任せるぞ‼」

 そう叫んでくれるが、そんなお手軽火力が出せるんなら引退なんかしてないわけで・・・・・・とはいえ出来ないなんて、言えねぇよな?

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― 新着の感想 ―
ギルマスの無能ぶりが無理すぎて読むのしんどいので離脱します。 尻拭いを丸投げした上に、謎にお荷物の同行を強要して、その上で異次元に上から目線で「遅い!」とか言っちゃうの不快の塊だわ。
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