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模擬戦 開始

「久しぶりですね。教官とこうしてここに来るのは」

「今さらこんなことになるなんて、思ってもなかったがなぁ・・・」

 嫌だ嫌だと言いながらも、身体についた錆でも落とすかのように準備運動はやめない。

 こっちも同じようにしっかりと体を動かしておく。

 模擬戦とはいえ、負けたらただじゃすまなそうだしな。

「準備出来ましたか?」

「フン。いつでも来い」

 年甲斐もなく戦斧を構える教官の姿は、今も変わらない。

「そっちが来るんですよ。じゃ、よろしくお願いします」

「そぉだったな‼」

 弾かれるように教官が駆け出し、模擬戦が始まった。



 模擬戦を始める前に幾つか、二人には話しておいた。

 戦い方を見せる、見るための基準点。

 まずは一番わかりやすい”90度”から。

「フン!」

 年齢を感じさせない鋭い振り下ろしを(かわし)し、右90度に展開する。

 追撃しようとする教官に、火弾を基本とした魔法で動きを制す。

「小賢しいマネがうまくなったなぁ!」

 それを受け、教官が嗤う。

「そりゃぁ、殴り合うだけのバカじゃいられなかったんでね!」

「いい訳じゃあないのか? フゥン‼」

 牽制程度の魔法なんぞに構いもせず、教官が突っ込んでくる。

「どっかの誰かと違って、俺は器用なんでね! なんでも、やってみたくなったんですよ!」

 振り回される斧に付き合うことなく、右に左に”90度”に走る。

 90度。

 いわゆる直角回避だ。

 これの利点は、相手と最も距離をとれること。

 人間に限らず、ほとんどの動物が横の動きを得意としない。だから、左右どちらでも、追撃は厳しい。

 その上でさらに、相手の背後側に回り続ければ、飛び道具のない相手なら、外から一方的に潰せる。

 手本とするなら、それぐらいはやった方がいいんだろうが・・・、

「どぉした⁉ そんなもんじゃぁワシは止められんぞ‼」

 教官が止まらない。

 攻撃後の隙に魔法を打ち込むことで離脱は簡単にできるが、それだけだ。

 魔法で身体強化した教官はその程度では止められそうにない。

 戦車かよ! ったく。


 模擬戦としての縛りが思ったより効いているな。


 俺の縛りは、見ている二人にもわかるように、同じことが出来るように、魔法は初級程度の威力で使うこと。

 勝利条件は背中に一撃。


 この縛りになったのは、今回の目的が距離を取った戦い方と装備の重要性を見せるためだったからなんだが・・・流石に威力を制限しすぎたか。装備選びの重要性ってことで、籠手の見せ場を作る予定が・・・アレじゃぁな。

 魔法がほとんど目くらましにしかならない以上、籠手に装填してある石弾も使ってかないとならないだろう。

 とはいえ、魔法よりもわかりやすい限りがある。

 装填数は各5発で10発。

 初級魔法よりは威力もあるが・・・止まらねぇよなぁ・・・。

 嬉々として、あるいは鬼々として・・・か? 迫る刃には愛がある。こんなもんには当たらないだろう? という信頼がある。つまり、一切の手加減が存在しない。

 教官側の縛りは遠距離攻撃の禁止だけだが・・・もっと色々縛っておけばよかったな。ゴリ押し禁止とかな!

 耳元で風切り音が煽る。

「あの二人にそんな情けねぇ姿ぁ見せてていいのかぁ‼ っとぉ‼」

 豪快な振り下ろしの癖に、地面の寸前でビタ止めだ。

 教官の勝利条件は斧を当てるか寸止め。

 なんだが・・・あの振りを見るに、止める気ないな?

 その元気すぎる姿には涙が浮かぶ。

 

 さて、あの太々(ふてぶて)しい顔・・・どうしてくれようか?

 この条件でこれ以上ない勝利ってのは、なんだろうな?

戦闘描写って難しいね。

書きたいことはあるんですけどね?

まとまらねぇんです。


頑張りますから、短く思っても許してくだしあ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 教官、久々に動けて、楽しそう……………ww
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