まじリスペクトっす、想造魔法
やっと投稿できました〜
リアルが忙しすぎて執筆時間が全くないですが、のんびりと気長に待ってくださいm(_ _)m
10月6日 蒼始の痛み耐性について変更しました
「まずどうやって村を探すかだが、ラッキーなことにこっちには想造魔法がある。これで探せる訳だが…」
方法は選択肢がある。まず、スマホアプリのように、ルートを示す矢印みたいなのを出す方法。地図を出す方法。等々…
「まぁ、ものは試しだな。やってみないとわからないし」
まず、矢印の方法を試す蒼始。
想像したとおりに矢印が出てくるが、どこを目的地としているのかわからない。
蒼始が一回転すると矢印も一回転する。
「駄目だこりゃ、どこも向いてないパターンだった…」
次は地図みたいなのを出してみる。
が、真っ白で何も書かれていない。
イメージできても、全く何も知らないところまで再現するのは不可能らしい。
「これも駄目か……。となると、町を虱潰しに探すか、このままのんびりと草原で暮らしながら探すかのどちらかだな。どちらにせよ想造魔法のおかげで食料はあるから何の問題もないんだけどな…」
実際それをできてしまうのが想造魔法の力だ。
使い方次第でどんなことにも使える。
「やっぱり、町に行って異世界っぽいこともしたいんだよなぁ。でもこのままのんびりと生活を送るのも悪くない。というか、その方が結構魅力的だけど…」
のんびりと贅沢をすることもできる。
このままこのだだっ広い草原で遊牧をするみたいに穏やかな生活を送ることができる。
その生活の中で偶々町を見つけることができた、位で十分だ。
そしてそっちの方が蒼始の性に合っていた。
そんなとき、ふと蒼始の頭の中に先程のスライムが襲ってくる光景がフラッシュバックされる。
気味の悪い斑模様、一匹見つけたら100匹いるというレベルを通り越している程の数、毒で溶けていってボロボロになっていく馬車。
その全ての光景が初戦闘をした蒼始にとってちょっとしたトラウマの様になって蘇ってくる。
「よし………!!街を探すか!!!」
結局、町を探すことに決定した蒼始。
理由がスライムみたいな生物がまた襲ってくるのが嫌だったのか、異世界に来て何の要素も楽しまずに過ごすのが嫌だったのか…
多分、いや確実に前者なのだろう。
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「探すぜぇ〜超探すぜぇ〜」
そう言いながらオプティカルネックレスを使って探す蒼始。
ネックレスの効果を使って草原の向こう側までも見通して、探し出そうとする。
ちなみに効果は1キロ位先までが一人称視点で見えるらしい。
最初は恐怖心で必死で探そうとしていたが、あのスライムのような生物は未だに出てこなかった。
その為、不安などはとっくに消え去っており、逆に物理法則などを無視して町を探すという行動、状況を楽しんでいる。
が…
「やっべぇぞ……どこまでも草原が広がってやがる……」
どこを探しても草、草、草で村があるような気配もない。
雲ひとつ無く、憎たらしい程暑い天気と相まって、蒼始にイライラが募ってくる。余りにも暑いので、制服は収納の指輪の中にしまった。
「こうなればゴリ押しでどっかの方向に向かって一直線に進むか……でも、ん?いや、もうそれでいいや………」
思考停止のように解決策を出そうとする。もうそうしないとやる気が失せる。
(もっと楽にいくと思ったのに。ネックレス付けたところで草原が広がってるだけだし、指輪の中にあるベッドや聖剣がなにかしてくれる訳でもない…………ん?指輪の中にアイテムいっぱいあるんじゃね?いやしかし、超鑑定で嫌な情報を見るのは…ってそんなこと言ってられないな。背に腹は変えれない。何もできないよりマシだ。)
そう思って、遂に覚悟を決めたのか、今まで指輪の中からまだ超鑑定していないアイテムを取り出す。というより目星はついている。コンパス型の道具だ。確認作業が残っているアイテム十数個の中から恐らくこれだろうと思い、超鑑定を使う。
知りたい場所の方向とかを向く特殊なコンパスとかだったらいいな……という希望を胸にさっきまで使おうとしなかったスキルの名を口にする。
「超鑑定!!!」
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壊れたコンパス
簡単に方角を調べることができるため、地図と合わせるととても便利
そのように方角を確認することができる…筈だったがとある勇者が磁石を近づけて遊んだ為、どの方向に向いているか解らない。
効果:地図と一緒に使うと道に迷える
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「……はぁ……普通のコンパスだったから地図のない状態では無意味だもんな…」
蒼始はコンパスが壊れていることに対しては無視した。気にしたら負けだとそろそろ思ってきたようだ。コンパス自体は直す方法を知っているけども、もうこの指輪の中の道具の欠点には某勇者が7割以上は関わっていると考えた方が良いらしい。
溜息をはいたのは、コンパスが聖剣や指輪みたいに特殊な道具では無かったからだ。
「よし、ゴリ押しを決行しよう」
(ただゴリ押すだけじゃ駄目だ。効率のいい方法を探さないと)
「そういえば、想造魔法を使うのに必要なMPも増えたんだよな」
スライムを倒したときにLvが上がっていた。そのときにHPやMPも一緒に上がっている。
「多少無茶はできるかな」
その後「う〜ん」と唸りながら思案する。
5分後、答えが出る。
「よし!自転車を作ろう!」
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想造魔法様々である。
それはもう、とてもとても快適なサイクリングである。
中学生のときから使っていた自転車と同じものを想造魔法で作った。
流石に半分以上もごっそりとMPを消費したが、それに見合う分の得はしている。
蒼始どこの方向に行くか迷うと、壊れたコンパスが向いている方角に決めて、一直線に漕いでいた。
身体に突き抜ける風、その爽やかさが何時までも自転車を漕いでいたいような気分にさせる。
雨が降った後というのもあり、空気は少しジメジメしているが、あまり暑いとは思わない。
「ヒャッホーーーー!!!」
そう叫びながら下り坂を全速力で自転車を飛ばしていく。
気分は最高潮だ。
適当な距離を進むと自転車から降りる。そして、ゆったりと体制を崩して、休憩する。
憎いと思っていた筈の暖かい日差しに当てられて、日光浴を少しの間する。
その間にも「いいから早く自転車を漕げ」と蒼始の心が訴えていた。
休憩のときに今度はオレンジ味のサイダーをがぶ飲みして、最高の気分を味わっていた。
そして休憩を終えるとまたこのだだっ広い草原を自転車で漕いでいく。
歌詞を覚えることができない洋楽を、それっぽい歌詞で歌いながら進む。
そうして、太陽が丁度真上を通り越した位の時刻だろうか。
TVでそれを見たことがある人は想像しやすいと思うが、自転車に乗って空中でめちゃめちゃ回転したりするアクロバティックな芸をするアレ。
下り坂をまた全速力で進んでいた蒼始は、硬いなにかに躓いたようで、そのアクロバティックな芸の様に車体が放り出された。
「うおっ!?⁉」
思わず声が出ると、空中で縦に2回転する最中、
(あ、これ俺死んだわ…)
と、走馬灯のように、駿や林檎と過ごした日々が思い出される。
自転車は回転すると、前に突っ込む形で落ちていく。
このままだと頭から落ちて、首がポッキリといくだろう。
走馬灯の中では駿が丁度道の曲がり角で自動車と事故をしそうになったシーンが出てくる。
その中の駿は自転車から飛び降り、自転車だけを取り残して横に避けた。
結局、駿は助かったが自転車はバッキバキになっていた。
(これだ………!!!)
そう思うと、蒼始は自転車から離脱した。
さらに想造魔法で自分の体がふわっと飛ぶイメージをして衝撃を軽くしようとした。
そのおかげもあってか、体制は崩れていたが、なんとか受け身を取ることができた。
べキッ
という嫌な音が腕から鳴ったが、今は奇跡の生還をしたことに蒼始自身も驚きまくって気づかないでいる。
「あっぶねぇぇぇ!!! まじで死ぬかと思った!!」
やっと落ち着いたのか、草原に体を放り出して寝転がった。
その途端、音から察するに折れたであろう腕がズキズキと痛みだす。
「うわっ、結構痛いな…」
昔からしょうもないことで大怪我をしていたという理由もあり、蒼始は痛みに結構強い。
しかし、強いだけであって痛いものは痛い。
「想造魔法に助けられたな、ついでに駿にもか…」
心の中で少しだけお礼を言って、
「やっぱりかなり痛いな…想造魔法で治せるか?」
MPを確認すると、もう既に十分回復していた。
いけると思い、腕がいつも通り動くイメージを固めて想造魔法を発動。
蒼始は「まぁそんなに簡単にはいかないと思うけどな」と呟くが、余裕で治った。
完治していた。
「す、すげぇ…! これが想造魔法の力か!」
このとき、蒼始は想造魔法をまじでリスペクトするも、使い方を間違えると必ず大変な目にあってしまうと思い、絶対に間違った使い方をしないと肝に銘じた。
蒼始「うおっ⁉⁉」
蒼始(あ、これ俺死んだわ…)
???(神は言っている。ここで死ぬ定めではないと…)
蒼始「うぇっ?!」




