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寝てたら転移してました

初投稿です!誤字脱字、日本語がおかしい場合、または読みにくいところがあれば、コメントで教えてください。よろしくお願いします。

 








 目の前には沢山の青と蒼の色が混じり合い、ざあざあと鳴っている音と共に、視界いっぱいに綺麗な景色がが広がっている。



 窓から見える紫陽花のような花が咲いている木。この花特有のふんわりとした柑橘類のような甘く酸っぱい匂いが鼻を通り抜ける。


 雨が降っているときの朝方の空の色。花とは違う、水に絵の具を垂らしたような、しかし濃い青色によりグラデーションになっていて、青色風景好きにはたまらない。


 ゆったりとしたメロディーのJAZZ。木に囲まれた部屋の中の雰囲気を更に暖かくさせる。


 青の中にある、ぽつぽつとあるオレンジ色の優しい明かり。それが、またアクセントとなって、青く暗いはずの外を明るく、ぬくもりがあるように見せる。


 窓の外を見て、ノスタルジックな気分になりながら、木製の椅子に座り、手作りのケーキを食べる。


 甘いケーキとは反対に、少し渋みのある琥珀色の紅茶を少し飲み、紅茶の味とケーキの味を組み合わせる。


 やがて、外の風景、音楽、ケーキと紅茶の味に満足感がいっぱいになり、口角を上げ、いたずらにドヤ顔を作る。



 そして…



「俺、この世界に来て本当に良かったよ……」


 そう一言実感させるように言って紅茶を飲み干した。






 その時!


「おい! 蒼始! 何授業中に寝ているんだ!」


 と大声で怒鳴られ、パコーンという頭を叩かれる音と共に夢の世界から引きずり出された。


(はて、何の夢見てたっけ?とても良い夢だった気もするけど…)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 ある日、高校生である水神蒼始(みずかみそうし)はいつも通り休み時間に自分の席である教室の端で、起きているのに寝ているつもりで目を閉じていた。


(授業中だと眠たいのに授業が終わると眠気がなくなるんだよなぁ〜)


 教室の中は皆の声が寝ている人にとってうるさいくらいに飛び交っている。


「おい蒼始〜〜、次の授業は寝るなよ〜」


 と脇をくすぐられた。


(イラッ☆)

 ボスッ

「痛っ、何でいつもチョップするんだよ!」

「いつもしているからこそ問題はない」

「いやいや、そういう問題じゃなくね!? というか、その程度の嫌がらせなんていつも蒼始とゲームをする時と比べたら全然甘いからね!?」

「あれは俺が面白いからしているだけなんだけどな」




 と、蒼始の睡眠を邪魔してきたのは五十嵐(いがらし)駿(しゅん)だ。


 身長は高く、筋肉質だ。スポーツ万能で運動神経が抜群だが、蒼始と比べるとあまり勉強はできない。中学校からの友達で、よく遊んでいる親友だが、よく蒼始の睡眠を邪魔してくる。普通に顔が整っており、普通にモテている。

 それに性格も明るく、ノリもいいので友達も多い。


 かなり気分屋で、真面目な時と不真面目な時と分かれているが、実際どのタイミングでどちらになるのかは、中学校からの長い付き合いだった蒼始でも大体でしか分かっていない。

 本人曰く、「何かそういう気分だから」という理由なので本人自身もあまり分かっていないようだ。


「次英語だぞ? 大丈夫なのか?」

「じゃあ寝かせてくれよ…って移動教室じゃねえか! ヤバイヤバイ」

「おいおい…頑張れよ〜」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「蒼始君次の英語は寝ちゃダメだよ」

「わかってるって」


 と声を掛けてくれたのは蒼始の席の隣にいる長月(ながつき)林檎(りんご)だ。

 彼女はロングヘアーで顔、スタイルが良く、性格がほんわか系で優しい、という蒼始にどストレートな女子であったはずだが、幼馴染なのでそういう感情は昔からあまり持っていない。


 学校内でもかなり人気があり、かわいい子ランキングトップ3にも入っている。

 蒼始の事をよく心配してくれているので、他の人からもかなり羨ましがられているが、蒼始自身は、幼馴染みだからしょうがないと思っている。


 今回も周りの人が歯を食いしばり、血の涙を流しながら恨みがましそうに見ている。

 もちろんその様子に気づいている蒼始だが、あまり話しかけるなと言うと林檎は結構ショックを受けやすいので気を遣って言っていない。


 じゃあ他の人にも気を遣えという話だが、高校からの付き合いと小さい頃からの付き合いでどちらを取るかといえば、そりゃあ後者だろう。



「もう…そう言っていつも寝ているんだからわかってないよね?」

「わかっているけどいつの間にか意識が飛んでいるからしょうがない。」

「ミントス(小さいタブレット型のお菓子)いる?キツイやつ(実は蒼始の為にメントール5倍入りのやつ買ってきたんだけど…)」

「くれくれ。」

「はい、これで寝ちゃだめだよ。」

「善処します。」

(これあんまりスースーしないなぁ)

「いや、いつもそう言ってるけど起きれてないからね!?」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「やっぱり結局寝ちゃってるじゃんか…」

(次はカフェイン入りのやつ買ってくるかな)

「zzz…」


 結局、英語の時間はほぼ寝てしまった蒼始の睡眠欲はいつも半端ではなく、高校の文化祭の出しものである劇や吹奏楽部の演奏中にもお構いなしに寝ていた。


 そんな奴がミントス(当社比メントール5倍)があるだけ、その上メントール耐性が凄いのに、授業中耐えれるかというと、それはもう愚問である。


 そしてその蒼始に何故林檎がこんな気を遣うのかは蒼始はよくわかっていない。



 英語の授業終わってもからも再び寝ていると、不意に目を閉じているのに目の中に光が入ってきた。


(ぐああっ! 目がっ目があぁぁ!)


 実はそんな叫びたくなるほど明るくなかったのだが、心の中ではいつもテンションが高く、オーバーリアクションな蒼始だったのでこんな反応になった。


 周りからも「きゃあっ!」や「うわっ!」などの悲鳴が聞こえる。


 何事かと思い、恐る恐る目を開けると、教室の床に魔法陣のようなものが広がっていた。


 それから、


「そっ、蒼始っ!」


 と慌てて林檎が手を伸ばそうとするも、更に強い光がクラスの中を襲い、その手が届く前に、教室の中は誰もいなくなった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


(ここは…どこd···)


 座っていた状態だった蒼始は急に浮遊感を覚え、尻から落ちた。


(び、尾てい骨がぁ…)


 蒼始は他の人と比べるとガリガリで痩せているので尻から落ちた蒼始は尻を抑えて悶絶している。


(治れ治れ治れ治れ治れぇぇぇ〜!)


 と、痛みを堪えながら必死に擦っていると、


(あれ?まじで治った?)


 痛みは消えた様だ。

 なんかラッキーだと思いながらも、自分の置かれている状況を考える。


(はっ!…まさか集団トリップというやつか!?)


 教室での最後の記憶は、教室の床に広がる魔法陣、手を伸ばそうとする林檎だったが、それよりも先に好奇心が上がっていった。


 かなりドライな蒼始だが、そんなことを覆すぐらいの事が起きている。何を隠そう、蒼始は大が付くほどのラノベ好きであり、一時期ハマりすぎて高校受験にも支障が出たくらいだ。


 しかし、その考えは周りに誰もいないことから打ち消された。


「本当にここは何処だ?洞窟…かな?」


 と、蒼始は独り言を呟いていないと気持ちの整理がつかなくなっていった。


 嬉しさ·期待·恐怖·不安などの感情が入り混じっていったが、結局好奇心がすべてを上回っていき、



「とりあえず何とかなるか〜、どこだどこだと考えるより、異世界だと思うほうがまだ建設的だろな~」



 とでも言いながらここは異世界だと信じて異世界でお馴染みのことを試していった。


(う〜ん、まずはこれかな?)


 とでも思いながら、


「ステータス!」


 ゲームのステータス画面のような半透明の画面がが空中に浮かび上がってきた。


「おおっ! 本当にできた!」


 これで出てこなかったらただの痛い奴なので内心ホッとしていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 水神(みずかみ) 蒼始(そうし) Lv1


HP:100/100

MP:40/100


装備品:蒼始の制服


スキル:想造そうぞう魔法

    超鑑定

    言語理解


称号:・異世界から召喚された者

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「キターーー!!」


 テンション上がりまくりであった。


「ん? それにしても何でMPが減ってるんだ? それに、想造魔法ってなんだ? 超鑑定や言語理解はテンプレだけど。普通想像か創造っていう漢字の気がするけど、当て字かな?」


 色々考えたいこともあるが、謎の魔法がステータスに載っていたが、画面をタッチしても出てこないようなので、これもまたテンプレである()鑑定を使って調べようとする。


 超鑑定は頭の中で唱えると使えるようだ。


=========================================

 想造魔法Lv-  


 頭の中でイメージしたことを、現実化させようとすることで現実に発現させることができる。そして、その現実化させる内容に応じてMPを消費する。

 半端なイメージだと、イメージしていない部分を補完する為に多めにMPが消費される。

 逆にイメージが詳細だと消費MPが減る。


 いつも色々な妄想している蒼始なら朝飯前だね☆

=========================================


「うん?あれ?説明文に何かおかしい一文が入ってるような…」


 試しに何故か名称に蒼始と付いている制服にも超鑑定を使う。


=========================================

 蒼始の制服


 学校指定の服。

 色々な物が染み付いている。血と汗や涙から担々麺のスープ、友達と行った祭りの牛串の屋台の煙まで沢山。それはもう沢山、とにかく沢山。

 洗濯する周期は洗濯するのが面倒で2ヶ月なので他人が着るにはキツイと思われる。


 効果:・ちゃんと着ていれば普段より少し真面目そうに見えるようになる。逆に適当だと、不良っぽく見える。

    ・ちょっと臭くなるかもしれない…

=========================================


「なんだよこの鑑定!俺の情報とかいらないから!染み付いているとかいらないから!しかも効果ってなんだそりゃ!真面目そうとか不良っぽいとかどうでもいいから!何が超鑑定だ!ポンコツじゃねえか!?本当に使えるのかこれ!?」


 鑑定にディスられる蒼始は異世界物では有能なはずだと思いこんでいたせいかダメージが大きい。



「はぁはぁ、俺、この世界で生きていけるかなぁ…」




 この時蒼始は知らなかった、超鑑定のインパクトにより忘れていたが、想造魔法が実は尾てい骨の痛みを治していたことと、普通に使ってもとてつもない威力を発揮するスキルだということ。


 また、このポンコツだと思っていた超鑑定が今後、意外な威力を発揮するという事を…

語彙や表現が酷いかもしれませんが、良ければブックマーク、レビュー、評価などよろしくお願いします!

不定期更新なので気長に待って頂けたらありがたいです…


想造という言葉に関しては、人によって解釈の仕方が違うと思いますが、この話では「想像して創造する事」とでも思って下さい。本当にそのまんまですね(笑)

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