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001  作者: 真中ラン
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私立山守高等学校。

ヤマコーと皆に呼ばれている。

その学校に行かなくてはいけない。

理由は勿論、俺がこの高校の生徒だからだ。

確かに不登校の生徒は少なからずいるけど、だからといってなろうと思わない。

なる度胸がないと言った方が近いのかもしれないな。そんなくだらない事を考えながら登校するため歩いている。

俺が歩いている時なんて、くだらない事を考えるしかしていない気がするが、今はそんなことはどうでもいいのだ。

毎日歩く緩やかな上り坂を見て、ため息するのはもはや習慣となりつつある。

学校へ行きたくない。

勉強なんてしたくない。

生徒なら1度は考えることだ。

同時に生活を変えてくれと願う。

基盤となる何かへの刺激を欲する。

そんな中で自分は本当に変化を欲しがってるのだろうか。




ホームルームが始まる。

「中島トオル」

「はい。」

朝歩くと、返事するのも面倒くさくなる。

出席確認を終え、担任の高橋先生の親父ギャグが今日も炸裂するのかと思いきや、重要な話があるらしい。

まぁ、俺には十中八九関係ないだろう。

「えー、お前らに朗報だ。このクラスに転校生がきた。前にこの近くに住んでたらしいから地理には問題ないらしいが、困っていたら助けてやってくれ。じゃあ…」

転校生なんて実際あるものなのか。

それがどうだろうと興味がそそられるのは当たり前だ。

クラス全体が自身の想像や期待を喋っているため、廊下にいる先生が眉をひそめている。

扉が開き、転校生の顔が見えた。

誰がこんなことを想像出来ただろうか。

「初めまして。松本小鳥です。宜しくお願いします。」

そこには背の高くなった幼馴染みの姿があった。







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