その2
「あんた変わってるね」
「……」
俺は、思考停止から脱出して言った。
「おまえもな」
本当に可笑しそうに彼女は言う。
「そのとうり」
その後一緒に帰るあいだ(俺と彼女の家は、結構近かった)。
彼女は、急に饒舌になった。彼女は目立つのを嫌い。クラスではできるだけ喋らない暗い子を演じていたらしい。
だが、クラスの一部の女子に目を付けられ。嫌がらせとして、副委員長に推薦されて、そのまま押し付けられてしまったのだと言う。
女子って怖い。
筆談の事も聴いてみた。
「なんで、喋らないで紙に名前書いたの?」
「喋る気力が無かった」
「まんまと副委員長なんかにさせられて、バカみたいじゃん私」
「なるほど」
委員長にさせられた?俺もバカ確定か?
「せっかく目立たないようにしてた私はなに?」
「まだ本性ばれてないから平気では?」
「そう?」
「なんで、目立ちたくないのかわからないけど、俺がばらさなければ、目立たない副委員長できるよ」
「そうかあんたをやっとけば良いのね」
そのやるは殺か?
俺たちは、急に仲良くなった。
「黒川って猫かぶりうまいね」
「家でやってるからかも」
「そうなの?」
「年期はいってるからうまいよ〜」
本当にうまい二重人格と思った……なんて言えない。
そして、帰り道を色々な話しをながら帰った。楽しかった。あっという間に彼女の家に着いてしまった。
黒川の家の前で、彼女が別れぎわに言った。
「ごめんね、部活サボらさせて」
「あ!」
この時になって、ようやく俺は今日部活に行くのを忘れていた事に気付いた。
「大丈夫だよ」
「そう? ではまた明日ね」
「んじゃまた」
と言いつつ俺は、明日メンバーにどう言い訳するのかを考えつつ家に帰った。




