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元ヤン×元ヤン=チルい夫婦  作者: 櫻木サヱ


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4/11

同棲スタート♡♡♡

交際から半年。

陽太と美月は自然な流れで、一緒に暮らすことを決めた。


「まあ、俺の家でいいんか?」陽太は少し照れながら尋ねる。

美月は軽く肩をすくめ、にっこり笑った。

「ええわよ。でも……手伝いはしっかりせんとね」


こうして、元ヤン二人の同棲生活が始まった。


初日の夜、リビングには段ボールが散乱している。

「うわ……これ、どこから手つける?」陽太がため息をつくと、美月がさっそく段ボールを開け始める。

「任せとき。あんたはその間に家具の配置でも考えてなさい」


二人の息はぴったりとは言えず、けんか腰の指示出しが飛び交う。

でも、その掛け合いはどこか楽しげで、昔の荒くれぶりは影を潜めていた。


「ねえ、冷蔵庫ってどこ置く?」美月が聞くと、陽太は真剣な顔で考える。

「ここやな。窓際の方が明るいし……あ、でもテレビの前邪魔か?」


家具を動かすたびに、二人で笑いながら押したり引いたり。

重いソファを動かしているとき、美月がふとつぶやく。

「昔なら、ここでケンカになってたかもな」

陽太は笑いながら答える。

「そうやな。でも今は一緒に動かすだけで楽しいわ」


料理もまた、元ヤン同士ならではのドタバタ劇だった。

キッチンでは陽太が野菜を切る音と、美月の大きな笑い声が混ざる。

「もうちょっと丁寧に切ってや!」

「うるさいわね!あんたも手伝いなさい!」


でも完成した晩ご飯は、二人で作ったからこそ格別だった。

笑いながら食べる鍋料理は、外食よりもずっと温かい味がした。


夜になると、二人はリビングのソファでくつろぐ。

「……なんか、落ち着くな」陽太がぽつりと言うと、美月も頷く。

「うん。昔の私たちじゃ想像できんかったわね、こんな日常」


ペットの雑種犬タマも、すっかり新しい家に慣れて、二人の間で丸くなって眠る。

元ヤン二人の荒くれ気質は消えていないけれど、家ではチルで、優しい時間が流れる。


その晩、窓の外に広がる夜景を眺めながら、二人は思った。

「こうやって、のんびり過ごすのも悪くないな」


元ヤン同士の同棲生活は、始まったばかり。

でも二人はもう、昔の荒くれ二人ではなく、チルで穏やかな“夫婦”として、新しい日常を少しずつ紡ぎ始めていた。

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