世界一おいしいミートパイをあなたに。
扉がゆっくりと開いていく。
その奥の薄暗い空間から、女の声が響いてくる。
――魔道具の三日月堂へようこそ。私は店主のクロエです。
当店は絶大な力を持った魔道具を数多く取り揃えています。
あらゆる奇跡を起こすことから、私のことを『三日月の魔女』クロエ・アナと呼ぶ方もいらっしゃるそうで。
例えばどんな商品があるのかって?
それでは、こちらの魔道具をご覧ください。
……何かの技術を身につけるには、不断の努力と長い時間が必要です。
それも極めようとすれば、一生かけてもたどり着けないものかもしれません。
ですが、望んだ技術をあっという間に極められてしまう魔法の道具があったとしたら、あなたならどうしますか?
参考までに、あるエピソードをご紹介しましょう……。
**********
「わあッ! わたしのクローゼットのなかに、おみせやさんができてる!」
声を弾ませながら、ぬいぐるみを抱えた小さな女の子がクロエの店に駆け込んできた。
「あ、あら? おかしいですね、そんなところに扉をつないだつもりはなかったのですが……故障ですかね……」
「こしょう?」
「い、いいえ……こちらの話です」
女の子は長机を挟んだクロエの向かいの椅子にちょこんと座ると、満面の笑みで瞳をキラキラさせて店内を見回してから言った。
「わたし、フェデリーカ! 4さいなの!」
「ど、どうも……私はクロエ・アナ。年齢は秘密ですが、三日月の魔女と呼ばれています……」
「まじょッ!」
フェデリーカと名乗った女の子は、さらに目を輝かせ、勢いよく身を乗り出した。
椅子の上に立ち上がり、上半身は完全に長机の上に乗っている。
「わたし、しってる! おばあさまからきいたの! なんでも、おねがいをかなえてくれるんでしょ!?」
「え、ええ……まあ……もちろん、お代は頂きますが」
「おだい?」
「お金のことですね」
フェデリーカは目を大きく見開き「おかね……ない……!」とつぶやいた。
クロエ・アナが軽く咳払いして「でしたら、あなたにお売りできる商品は」と言いかけたところで、フェデリーカはクロエの胸元にぬいぐるみを押し付けた。
「それなら! これ! わたしの、いのちのつぎにたいせつなぬいぐるみ! あげる!」
「い、いえ……これは、さすがに」
「えんりょしないで! どうしても、かなえてほしいおねがいがあるんだから!」
「え、いや……遠慮ではなくですね」
「あのね! わたし! わたし……!」
そこまで言ってからフェデリーカは、大きく息を吸い込んだ。
「ミートパイ、やけるようになりたいのッ!!」
呆気にとられてクロエは、パチクリとまばたきをする。
フェデリーカは口を真一文字に結んで、真剣な表情でクロエを見つめている。
「ええと……お母様か誰かに、教えてもらえばいいのでは……?」
ようやく言葉を絞り出したクロエに、フェデリーカはぶんぶんと顔を振る。
「ダメなの! おかあさまは、6さいになるまでおしえられないって!」
「6歳まで待てばいいじゃないですか」
「ダメなの! すぐやけるようにならなきゃダメなの!」
フェデリーカは「ダメなの……!」と繰り返す。
目に涙をいっぱい溜めて、今にも泣き出しそうなのをこらえている様子だ。さらにもう一度「ダメなんだから……!」と言ったフェデリーカの唇はぶるぶると震えて泣き声が今にも爆発しそうになっている。
「わかった! わかりましたよ!」
クロエ・アナは慌てて背後の棚に手を伸ばす。
次から次に引き出しを開けて「ええと、確かここに……」と魔道具を探すクロエを見て、フェデリーカは再び目を輝かせる。
「はい……ではこちらが、達人クッション」
「たつじん、くっしょん……?」
「ええと、ちょっと失礼しますね……はい、このようにこのクッションをお尻の下に敷いて強く望めば、どんな技術でも達人級に極められるという優れモノの魔道具です」
クロエがフェデリーカを椅子の上に敷いたクッションに座らせると、フェデリーカはぎゅっと目を閉じて「せかいいちのミートパイがやけるようになりますように……!」と唱えた。
「そうそう、これであなたもミートパイの達人ですよ。でも、どうしてそんなにミートパイを焼けるようになりたかったのですか?」
フェデリーカは頬を赤らめてクロエを仰ぎ見る。
「……あのね、おとなりのマッテオくんが、ミートパイすきみたいなの……」
「へえ、初恋ですか。でも、よかったのですか? 当店の魔道具なら他にも『打ち据えた相手を完全に自分の奴隷にできる鞭』や『どんな要求も必ず受け入れる理想の異性の姿に変形する機械人形』や『約束を果たすまで絶対に死ななくなる銀のロザリオ』なんかもありますし、他にも人智を超える魔道具の数々が……」
「ミートパイがいいの! まじょさん、ありがとね!」
フェデリーカはそれだけ言うとクッションから飛び降りて、出口の方へと駆けていった。
その小さな背中に、クロエは「あ……」と手を伸ばす。
「しまった……『覚えた技術を1ヶ月以上使わないとキレイさっぱり忘れてしまう』という注意事項、伝え忘れてしまいましたね……」
**********
「うめー! めちゃくちゃうめー!」
丘の上でマッテオは、ミートパイにかじりついている。
その横でフェデリーカは「えへへ」と嬉しそうに笑っている。
「おかあさまもね、フェデリーカはてんさいだってビックリしてたの」
「おまえ、すげーな! なんでこんなにうめーのやけるんだ!?」
「えへへ……ないしょ」
はにかむフェデリーカの横で、マッテオは口いっぱいにミートパイを頬張っている。
「おれ、こんなうめーのまいにち、くえるなら……フェデリーカと、けっこんしてーよ」
フェデリーカは「えっ!?」と声を上げて、マッテオの方を見る。
「ホントに!? やくそくだよ!?」
**********
それからも、毎週末フェデリーカはマッテオのためにミートパイを焼いた。
土曜日の昼下がり、剣の稽古を終えたマッテオとともに家の裏の丘に行ってミートパイを食べるのが2人のお決まりのデートになった。
「いてて……フェデリーカの父上……ちっとも手加減しねーんだからよ……」
「でもすごいじゃない、マッテオ。お父様もマッテオは筋がいいって言ってたわよ?」
「そりゃあな! 俺は将来、この国一番の騎士になるんだから!」
マッテオは立ち上がってそう言ってから、フェデリーカを振り返る。
手に食べかけのミートパイを持ったまま。
「お前のミートパイを食うと、力が湧いてくるしな!」
そうして月日は流れていき、フェデリーカもマッテオも16歳になった。
いつも通り、丘の上でミートパイを食べながらマッテオは言った。
「今度、俺も北方の最前線に行くことになったんだ」
「え……!」
「いつ帰ってこれるかわからない。生きて帰ってこれるかも、わからない。だけど俺は、この国を守るために命をかける覚悟だ。だから旅立ちの日に、ミートパイを焼いてくれよ。最後に食べておきたいんだ」
フェデリーカは目に涙を溜めて立ち上がる。
「最後なんて言わないでよ! そんなこと言うなら焼いてあげないんだから!」
丘を駆け下りるフェデリーカに、マッテオは「お、おい」と手を伸ばす。
自分の失言を後悔しながらも、マッテオは残りのミートパイを口の中に放り込んだ。
**********
「……はい、これ」
旅支度を終えて出発しようとするマッテオに、フェデリーカは紙包みを差し出した。
マッテオがそれを受け取ると、香ばしい香りとともに温かさが手に伝わってくる。
「ありがとう……やっぱり、焼いてくれたんだな……」
フェデリーカは小さくうなずいてから、マッテオに強い眼差しを向ける。
「でも、最後だなんて絶対、言わないで」
「……わかったよ」
「約束だからね! 絶対にちゃんと帰ってきて!」
マッテオは「わかってるって……」と言いながら紙包みを開け、ミートパイにかじりつく。
「相変わらず、うめえな……」
マッテオはそれだけ言うと無言でミートパイを食べ続けた。
一気にミートパイを食べ終えて最後の一口を飲み込むと、マッテオの目から涙がこぼれ始めた。
「くそ……お前のミートパイのせいで、死ぬのが怖くなっちまったじゃねーかよ……」
「だったら、生きて帰ってきて」
「わかったよ……その代わり俺が帰ってきたら、またミートパイ焼いてくれよな……」
フェデリーカは胸を張って笑う。
「当たり前でしょ! 世界一おいしいミートパイを焼いてあげるわよ!」
**********
それからフェデリーカは毎日、新聞に目を通した。
中面に並ぶ戦死者一覧。
そこにマッテオの名前がないことを確認して胸をなでおろす。
それがフェデリーカの日課になった。
戦況は悪化の一途を辿っているようで、最初はやりとりできていた手紙も途切れてしまった。
マッテオがいる最前線には手紙を配達する余力はないようだ。
それでもフェデリーカは、週末には必ずミートパイを焼いた。
もはやそれは習慣となっていて、やめてしまったらマッテオが帰ってこないような気がしていた。
「大丈夫よ、フェデリーカ。マッテオ君は必ず帰ってくるわ」
母がそう言って慰めたが、フェデリーカの胸のざわつきは収まることがなかった。
戦況とともに景気も悪くなっていった。
市場から様々な物が消え、食材もその例外ではなかった。
ミートパイに必要な肉は貴重品となり、めったに手に入らなくなった。
代わりにラズベリーパイやアップルパイに挑戦したが、なぜかうまくいかなかった。
中が生焼けになってしまったり、表面が焦げてしまったり。
そのたびにフェデリーカは幼い日の不思議な体験を思い出す。
(たった一度だけクローゼットの奥で出会った魔女。やっぱりあれは夢じゃなかったんだわ。私はあの魔道具の力でミートパイの焼き方をマスターした。決して私の実力じゃない。だから他のパイは思うようにいかないんだわ)
やがて景気はさらに悪くなり、パイを焼くどころか食事は蒸した芋ばかりとなっていった。
そんな日が1年ほど続き、ようやく戦争が終わった。
結果的には自国の敗戦。
ただし相手国も相応に疲弊していて、多額の賠償金を要求されたり領土を奪われたりすることはなく両者痛み分けといえる形の幕引きだった。
それでも終戦後しばらくすると市場には食材が戻り、兵士たちも少しずつ帰還し始めた。
しかしマッテオのいた最前線に関しては、悲観的な報道がなされていた。
終戦宣言を受けて武装解除を進めていたところ、相手国が使役していた戦闘用魔獣の群れが最前線の部隊を襲撃したという。
相手国は不慮の事故であると発表しており、戦後処理に注力したい自国もこれ以上の追求はしない方針のようで真相は闇の中だ。
いずれにせよ、最前線部隊は壊滅的だと言われている。
(それじゃあ、マッテオも……? いいえ、弱気になっちゃダメよ。私たち、約束したんだから)
フェデリーカは市場へ急ぎ、ミートパイの材料を買い込んだ。
――俺が帰ってきたら、またミートパイ焼いてくれよな。
旅立ちの日のマッテオの言葉が、フェデリーカの心の中に響く。
(いつも通りおいしいミートパイを焼けば、マッテオはきっと帰ってくるわ)
フェデリーカは自分にそう言い聞かせ、ずいぶん久しぶりにミートパイを作り始めた。
「たまねぎ、にんじん、ミンチ肉を炒めて塩こしょうと、あと、なんだっけ……?」
あんなに何度も繰り返した手順が思い出せない。
フェデリーカは不思議に思いながらもレシピ本を開く。
「そうそう、トマトソースよね……なんでこんなこと忘れてたのかしら?」
その後も何度かレシピを確認しながらどうにか作り終えるが、焼き上がったミートパイは散々なものだった。
「どうしてッ! パイはベチャベチャなのに焦げちゃってるし、お肉は臭みが取れてなくて全然おいしくない! こんなんじゃ、マッテオに食べさせてあげられないじゃないッ!」
フェデリーカはそれから何度もミートパイを焼いた。
毎日毎日。
早くおいしいミートパイを焼かないとマッテオが帰って来れないと焦る心で。
「なのに火加減も味付けも、ちっともうまくいかない! どうして前みたいに焼けないのよッ! そもそも前は一体どうやって焼いてたの!? なんにも思い出せないッ!」
フェデリーカがキッチンで頭を抱えてうずくまっていると、母が彼女をそっと抱きしめた。
「大丈夫よ、フェデリーカ。今度こそ、私がちゃんと教えてあげるわ」
「……お母様?」
「6歳になったら教えるって言ってたのに、4歳のあなた、いつの間にか自己流で焼けるようになってしまっていたんだもの。驚いた反面、ちょっぴり残念だったわ。でもやっと、私の出番が来たっていうわけね」
それからフェデリーカは、母に手取り足取り教えてもらいながら、ミートパイを焼き続けた。
「……完璧ね。これこそ我が家のミートパイだわ。私のお婆ちゃんも、そのまたお婆ちゃんもこのミートパイを作ってきたのよ」
そう言って微笑む母の手前フェデリーカは言えなかったが、その心にはまだ霧がかかったままだった。
(これはこれでおいしいけど、前のミートパイとは似ても似つかないわ。パイのサクサク感、フィリングのパンチや深み……改善すべき点はいくらでもある……うちのはトマトの酸味が強いけど、前のはもっとお肉そのものの味が前面に出ていながらもしつこくなくサッパリ食べることができた。一体どんな隠し味を使っていたのか……何か、特別な秘密があったはず……)
フェデリーカは時間を見つけては街のレストランを巡り、様々なミートパイを食べ歩いた。
各店の味の秘密を探るため、どんな食材を使っているのかシェフに細かく質問したし、時には店のゴミ箱をあさることさえもした。
それでもフェデリーカは満足しなかった。
「あの究極のミートパイには、ほど遠いわ……ッ!」
まだこれではマッテオに食べさせられる味ではない。
フェデリーカはそんな風に思っていたが、その日は突然やってきた。
「お、いい匂いがすると思ったら、やっぱり焼いてくれてたんだな。ミートパイ」
フェデリーカがその声に振り向くと、そこにはマッテオ。
「え、マッテオ……!」
「ああ、帰ってきたぜ」
「お、おかえり……」
そう言いながらもフェデリーカの心のうちはマッテオが帰ってきて嬉しい気持ちより、『早すぎる』という気持ちの方が強いくらいだった。
――まだミートパイ、あの味になってないのに。
そんなフェデリーカの心など知る由もなく、マッテオはそこにあった焼きたてのミートパイを手に取る。
「――ちょ、ちょっと……ッ!」
フェデリーカは止めようとしたが、それよりも早くマッテオがミートパイにかじりつく。
「うん、うまい」
「……でも、前と味、違うわよね?」
「え、そうかな……まあ、言われてみれば。でも、これはこれで充分うまいよ」
そう言ってマッテオは笑うが、フェデリーカはぶんぶんと顔を振る。
「ダメなの! 『これはこれで』じゃダメなの!」
フェデリーカがなぜ憤慨しているのかわからずマッテオは「いや、ダメって言われても」とうろたえる。
「そんなことより、もっと喜んでくれよ。約束通り、帰ってきたんだぜ?」
するとフェデリーカは眉間にシワを寄せて「約束通り……?」とマッテオに詰め寄っていく。
「あ、ああ。ちゃんと帰ってくるって約束、守ったろ?」
「でも私は、世界一のミートパイを食べさせるって約束を守れてないわ」
「え、いや、だから充分うまいって」
「それで満足しちゃダメなのよ! やるなら徹底的に! 圧倒的な一番じゃなきゃダメ!」
「ええ……?」
「それに、約束って言うなら……」
フェデリーカはズンズンとマッテオに詰め寄っていき、もはやマッテオはキッチンの隅に押し込められている。
「結婚、するのよね。私たち。4歳の頃、約束したものね。丘の上で。忘れてないわよね?」
「わ、忘れてねーよ。ほら、指輪だって、ちゃんと買ってきてる。いや、ホントはもっとカッコよくプロポーズしたかったんだけど……」
「カッコなんかなんだっていいじゃない。じゃあ、これで結婚よ」
フェデリーカはそう言ってマッテオから指輪を奪い取るかのように指にはめると「結婚したならさっそく出発の準備ね!」と息巻く。
マッテオが「出発の準備って俺、帰ってきたばかりだぜ?」と苦笑いするが、フェデリーカは「何言ってるのよ!」とマッテオの手を引っ張りキッチンを飛び出していく。
「新婚旅行で世界中を巡るのよ! 世界一のミートパイを作るために、たくさん食べ回らなきゃ! のんびりしてる時間なんてあるわけないじゃない!」
マッテオはフェデリーカに引きずられながら「お前って本当に子供の頃から人の話、聞かないよな……」とつぶやいているがフェデリーカはもちろん聞いていない。
マッテオには言いたいことがたくさんあった。
一生懸命考えてきたプロポーズの言葉もそうだし、ちょっとくらい味が変わってしまってもフェデリーカが作ってくれたミートパイだという事実が大切なんだということもそうだった。
それに地獄の最前線でどうやって生き延びたのかということも伝えたかった。
塹壕の奥で不思議な魔女に出会い『約束を果たすまで絶対に死ななくなる銀のロザリオ』をもらったことや、魔女から『クッションの注意事項を伝え忘れてしまったのは私のミスですので、このロザリオはサービスです』とフェデリーカへの伝言を受け取ったことなど。
新婚旅行の道中や、その後の慌ただしい暮らしの中でマッテオはたくさんのことをフェデリーカに話したが、フェデリーカはいつも次の目標に向かって走っていったし、マッテオはそれについていくのに精一杯だった。
後年、フェデリーカは世界各国の店舗でミートパイを提供する巨大企業の最高経営責任者として、経済誌の取材に対してこのように語っている。
――真の成功とは、幾度もの失敗の上にこそ成り立つものよ。
失敗せず成功する魔法の道具なんて、あっても意味がないわ。
何度も失敗しながら成功を目指すその過程が楽しいんだから。
もしその道を素敵な伴侶と歩めたら最高ね。
だから、私はマッテオには本当に本当に感謝しているのよ。
当店のミートパイの最後の隠し味は、愛だと言えるわね。
――フェデリーカがそう話しているのを見守る取材クルーに、マッテオは「私の忍耐と言い換えてもいいがね」と耳打ちしたという。
**********
クロエ・アナが、薄暗い店内で佇んでいる。
――今回ご紹介した魔道具は、いかがでしたでしょうか。
人生をかけて何かを極める。
そんな風に没頭できる何かに出会える人は、ごく一握りの幸運な人かもしれません。
ただ、没頭してしまった何かが、世の中の誰からも理解されないものだったとしたら?
もしかしたら、没頭できる何かに出会うことよりも、自分の生き方を理解してくれる誰かと出会うことの方が、よっぽど幸運なことなのかもしれませんね……。
当店では、他にも様々な魔道具をご用意しています。
ですが、あいにく本日はそろそろ閉店のお時間。この他の商品のご紹介は、もし次の機会があればということで。
それでは、またのご来店を心よりお待ちしています……。
読んで頂きありがとうございます。
ジャンルをまたいで、いくつか短編を投稿しています。
タイトルの上にある「魔道具の三日月堂シリーズ」をクリックすれば他の作品を見ることができます。
皆様がどんな作品を好きなのか教えて頂きたいので、もしお気に召しましたら下の★から評価や感想を頂ければ幸いです。