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さなぎ

作者:

さなぎみたいになってる

暗い顔をしている幼虫の後ろをついていく

ここで上手に仕留められるだろうか

その保証はない

むしろ返り討ちに遭うかもしれない

そうしたらどうしよう

ここで私みたいな人間が壊されていたとしても誰も気には止めないし

ここで私みたいな人間がくたばっていたとしても誰もその理由を考えようとはしないだろう


欲しいものが欲しいだけある世界に私は行って

求めるものを何でも手に入れることができさえすれば

そうすれば私は人間としてやっていける

人間として価値を持てる

人間として私はうまくやっていくことができるだろう

できるはずだ

間違いなく私は

天使に会い

そして悲鳴のような声を聴いて

いつしか遠吠えのような

断末魔の中に消えていくことができたに違いない

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