表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界から異世界  作者: こしやす
第二異世界 美食王国グアニム
33/33

二回戦進出はどっちだ!?

 

「では、プン選手から料理の説明を」


「ムール アラ プロヴァンスよ。説明なんて要らないわ」


「頂きます」


 口に運ぶ審査員。

 唇が震える。


「美味い・・・・・・」


 あっという間に完食する審査員。


「国宝芋を成功させないと、マズイぞこりゃ」


「でも、1万分の1なんだろ?」


 会話する観客。


「続きまして高次選手、料理の説明を」


「はい、国宝芋とリャチャの、バルスープです」


(フッ、辛い味付けが求められるバルスープに、甘みの強いリャチャ?ありえないでしょ。

 本当に国宝芋頼みなのね、情けない)


「頂きます」


 口に運ぶ審査員。


「ウッ!苦い・・・」


(やっぱ、そうそう上手くはいかないか・・・)


 下を向く高次。


「アチャー。勝利の女神から見放された様だな」


「勝負あったな」


 会話する観客達。


(もう、終わりね)


 笑うプン。


(国宝芋が失敗したなら、プランを変更すれば良いだけの事!)


 顔を作る高次。


「加えて、説明させて頂いても?」


「えぇ、良いですよ」


(悪あがきを・・・)


「実は、国宝芋は最初から苦味要因で入れました」


「何と!?」


「バルスープは悪く言うと、辛みしか特徴が無い。もっと、味の層を増やしたいとは思いませんか?」


「確かに・・・」


「なので、苦味の国宝芋と甘みのリャチャを入れました。そう!これは正確にはバルスープでは無い!僕が作った創作料理です!」


「!?名前を教えて頂いても・・・!」


「名前は、〝クランプスーム・僕とリャチャの小さな叛逆同盟〟です」


「!?そう説明をされると、アリなのかも知れない・・・うん!美味しく感じる!!!」


 完食する審査員。


(そんな馬鹿な・・・)


「ご馳走様でした。勝者・・・・・」


 ゴクリ・・・






「高次選手!!!」


 手を高く突き上げる高次。


 グルメトーナメント。一回戦突破!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ