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異世界から異世界  作者: こしやす
第二異世界 美食王国グアニム
21/33

前回グルメトーナメント覇者!その名はトマス!!!

 

「はい、前回のグルメトーナメントを制したチーム、般若カルマの肉料理担当のトマスです」


「何その、フリースタイルダ◯ジョンみたいなチーム名」


「ていうか!優勝者に教えて貰えるの?」


「えぇ、私が手配します。

 トマスを呼んでくれ」


「は」


 王室を、駆け足で出て行く従者。


「楽しみだね」


「あぁ」



 数十分後、ドワーフにしては珍しく高身長な、ダンディな爺様、トマスが到着した。


「ルーカス様、お待たせして申し訳ございません」


「よい、それより」


 トマスに説明をする、ルーカス。


「つまり、私の使命は彼らをグルメトーナメントで戦えるように稽古をつけると」


「そうだ、店仕舞いをして、ゆっくりと余生を過ごしている所悪いが」


「いえ、引け受けましょう。グルメトーナメント開催までの二週間の間で、どこまで教えられるのか分かりませんが、やってみます」


「おぉ!では、頼むぞトマス」


「はい。

 えっと、高次君とカリン君とホセ君でしたか?

 今日から指導を務めさせて頂きます、トマスです、宜しく」


「よろしくお願いします!トマスさん!」


「まだ、この国に来て間もないのでしょう?では、まずはこの国の料理を食べて理解を深めましょうか」


「はい!」


【屋台街】


 見渡す限り一面の屋台。

 活気に溢れている。


「うぉー!すげー!!!」


「何かのイベント?」


「花火大会と聞いております。それより、お金はルーカス様に沢山頂いてますので、好きなだけお食べ下さい」


 お金を三人に配るトマス。


「ありがとう、それにしても凄い数の屋台ね」


「僕の世界のお祭りの何十倍だよ・・・」


 立ち尽くす高次とカリン。


「ささ、買いましょう。時間も限られてますので」


「おーい!」


 沢山の袋を抱えたホセが、近寄って来る。


「もう買って来たの?」


「あぁ!ほら、美味しそうだろ?」


 袋から、買って来たものを取り出すホセ。


「えーと、確かこれがイカ焼きそばで

 これがオムそばで

 これが塩焼きそばで

 これが餡かけ焼きそばで

 これが生ハム苺ポップコーン焼きそば」


「焼きそばだらけじゃない!!!最後・・・冒険したわね」


「早く食おうぜ!」


 テーブルに座り、生ハム苺ポップコーン焼きそば以外を食べる三人。


「美味しい!!!こんなの食べた事無いわ!」


「美食王国って、言われるだけあるね」


「お口に合ったようで良かったです」


「何か、味が奥深いというか、口いっぱいに広がるというか」


「お目が高い!それは、フクースナパウダーの効果でしょう」


「フクースナパウダー?」


「はい、この国に伝わる調味料です。ほぼ全ての料理に使用されております」


「へぇー」


「しかし、高価な物なので一流レストラン以外は、何十倍にも薄めた物を使っておりますが」


「何十倍に薄めてこの旨さかよ」


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