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直虎で町おこしー遠州路をからっ風が走るーに?

作者: とあるおすんばぁ

郷土愛?

「今日さぁ。浜松いったんさ」

「ほーぉ」


 久々に私の親は、浜松に出かけたらしい。


 「んで、びっくりしたよ。遠鉄電車に家康と直虎がラッピングされてたんだよ」

 「あー大河でやってるもんね。『女城主直虎』柴崎コウが主人公やるんだよね。」


 「でさ。絵がさ。パチンコだったんだよ」

 「は?」


 「だからパチンコの宣伝とかに出てくるようなー絵」

 「あー。それ「戦国バサラとのコラボだよ」


 「それでかー。直虎がピチピチの服に甲冑のナイスバディおねぇさんで。家康が筋肉ムキムキなナイスガイだった!」


 本当の家康はちっさいおじさんでしたから!別物ですから!

 

 ー徳川家康は身長159センチ位だったらしい。


 「天浜線の電車にも描かれてるんだってさー」


 「好きな人は好きだよねぇー。まぁゆるキャラの家康くんとか直虎ちゃんも可愛いんだけどさ」

 「ゆるキャラ好きな人とは別の層だろーね」

 

 「大河ドラマの盛り上がりと共に盛り上がりたい感が満載だねー」


 「浜松さー。なんか微妙なんだよね。アクトも負の遺産化したし」

 「あれねーバブルのイケイケ時に浜松にも高層ビルを!ってがんばちゃった結果らしいよ。都会にあるものとおんなじ物用意したって都会にはならんだけどねぇ」


 「こうね。今の時代は独自性のが価値がある感だよね。どこにもあるもの持ってきても「どっかで見た感」ぬぐえんし、何しろ新幹線でちょっといけば本家本元とこんにちは出来る訳だし」


 「オリジナルには勝てないよねー」


 「前さ、浜松城で友人と集まった時、ノリでコスプレして集まったんだよね」


 「あんたそんな事してたの!」


 そうそう、今度実写化される、江戸風な時代設定の漫画が原作のあれですよ。


 「でさ、アニメのコスプレなのに、外国人観光客にめっちゃ喜ばれてなんかスンマセンって感じだったよ」


 「あー。好きだよね。外国の人、そういうの。」


 「だよなぁ。『着物。着物、ニンジャ』って喜んでもらえてさー。写真めっさとられた」

 

 「あはぁ。意図しないでの『おもてなし』になったかー」


 「浜松って染色でも有名じゃん?浜松城でもどっかの観光地でもやってたけど『忍者』とか『もてなし戦国武将』みたいなの、そっち関係とコラボしてうろうろさせたらいいと思うんだよ」


 「あーボランティアに?」


 「浜松の浴衣って発信してるくらいだから、宣伝もかねて浴衣を用意してもらってボランティアに土日に

浜松城の天守閣あたりの公園を浴衣着てウロウロしてもらったらどうかなー」


 浜松の染色はNHKのドラマの「ととねぇちゃん」で主人公の父親の勤める会社がそうだったと思う。


 「「冬は寒そうだけどな」」


 「観光客って自分達の日常と乖離した経験をしたり景色を見たいだろうからうけるんじゃないかなー

もーさぁ。常に直虎ちゃんや家康くんが浜松駅でうろうろしてるだけじゃダメだと思うんだよね」


 「ボランティア手当は浜松市役所内の食堂のランチ券でってどう?」


 浜松市市役所内にある食堂は地元民の口こみによって評判がいいのだ。安くておいしいらしい。


 「そうだねぇ。注目があたってる今だよね。!浜松をアピールするのは」


 「もうさ、いっそアクトタワーをプレジェクションマッピングで、天守閣だけじゃない浜松城をCGでうつしておもてなし!」


 「新幹線降りてきたら、アクトタワーに浜松城のプレジェクションマップ。んでほらやったじゃん「花博」」


 浜名市西部で「浜名湖花博」が開催されたのも記憶に新しい。


 「あれのノウハウいかしてさ。ー何なら「掛川の花鳥園」とコラボして、バスターミナルまで花と鳥でおもてなし。」


 「花はともかく鳥は無理じゃないかなー」


 「ま、鳥はちょっとおいといて、今、浜松フラワーパークと「浜名湖花博」の元会場のガーデンパーク、競合してんじゃん?」


 「まぁ『植物園』て意味でならねぇ」


 「もう、いっそフラワーパークは『戦国』のテーマにして戦国アトラクションにしちゃうってのどう?」


 「外国のお客様はそういうの喜びそうだよねぇ」


 「そうそう、全国平均的な動植物園なんて、皆見飽きてるんだろうからさー。イメチェンで」


 「でもさ。そういうのあるじゃん。すでに「伊賀忍者村」だとか「東宝太秦時代劇撮影所」とか」


 「だから戦国なんだよ。戦国に絞ってさー。もちろんバサラ風イケメン武将を園内歩かせたり、合戦シーンとかアトラクションにすんだよ」


 たしかに浜松にはのちに「遠州大念仏」の起こりとなった徳川方と武田方の「犀ヶ崖」の戦いという有名な合戦がある。これは盛り上がるかもしれない。


 「エキストラ代すごそー」


 「ボランティアも募集してさ、市民まきこんでやるんだよ。合戦シーンのあるアトラクションはプロジェクションでいいんだよ。あとあれやりたい!」


 「へー何?」


 「ガイドに案内されて民家に入っていくと…いやあれは旅籠か、「おぎん」がお風呂入ってんだよ。

 でそっと覗くとお湯かけられるハプニングが起きるんだよ。ほらあのスプラッシュなマウンテンの水しぶきと一緒!」


 「面白そうだけど、それ『水戸黄門』だし」


 「それに『大川越前』の『大川裁き』あれもアトラクション化したいねぇ。日本人の価値観を外国人に知ってもらういい機会になると思うけどねぇ」


 「それどうやんの?」


 「ゲストが『戦国村』のセットを歩いてると、瓦版売りが口上を述べているわけよ。一人の子どもに二人の母親が『自分の子』だと名乗り出ているって。そしてもらった瓦版を頼りに謎説きをしていると最終的におしらすの場に行きつき、『大川裁き』を体験できるとそういうしくみよ」


 「おもしろいだろうけど、それ『江戸』だよ『戦国』ちゃうやん」


 「いっそ、もういろいろコラボして『花鳥戦国江戸村』にしちゃえばいいよ」


 「あーなるほどな。なんか言葉のおさまりもいいね」


 「だれか作ってくれないかな。『花鳥戦国江戸村』」


 「でも、平日は悲惨そーだよ。閑散としてるもん。地元の遊園地も平日って」


 「そこはさー、もう休みにしちゃうんだよ。開園は金土日月にして火水木は完全休園。一日は施設点検日にしても完全週休2日。従業員にやさすぃー運営!何ならエキストラ組は定年退職してちょっとお暇している方々に週休3日で勤めてもらってもいいじゃん。外国人なら着物着てるとこ見るだけで喜んでくれるし。」


 「あれ?直虎は?どんなアトラクション?」

 

 「直虎聖地巡礼とか盛り上がればいいよねー。そしてそこに異世界をぶっこむ!」


 「え!!!?」


 「『なろう的異世界』をテーマ―にしたパークはまだできてないじゃん?甲冑ウサ耳少女とかかわいいと思うんだよねぇ。ほら『直虎』ちゃんだって虎耳に虎の尻尾つけてるし」


 「結局『なろう的異世界』に落ち着くんかい!」


 欲望ただもれな我が家でありんした。


 このあと、アトラクションで冒険者ギルドへの訪問だとかモン○的な狩りアトラクションとか夢は膨らんでいくのでありました。 


 

 


 


 

 

けっきょく欲望ただもれ

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[一言] 大川越前? 大岡の間違いでは……?
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