現実への侵略者 1
初めて書き物をするので至らない点などありますでしょうが楽しんでいただけたら幸いです。
夏休みに入って5日たったある日やっと夏休みの宿題を終わらせた俺は「暇だなー」とため息交じりにぼやく。ふと、「今日も平和だ」とフラグをたてるようにつぶやいてみる。
「これで何か起これば暇つぶしになるかな…」当たり前だが何も起こらない。
「………」何を期待してるんだ俺は。
宿題も終わったことだし遊びに行くか。と伸びをした。
机の上でスマホが鳴っている。見ると「高瀬先輩」から電話がかかってきた。あの人は出ないと面倒なことになるからあ…。出ても高確率で面倒なことになる…。出るほうが被害は少ない!そして応答を押す…
「もしもし、何の用ですか?今から用事あるので面倒事には付き合えませんよ。」面倒ごとはごめんだ。
「はっはっは失礼だな君は、私が面倒事に付き合わせたことがあるかい?」自覚がないからこの人は怖い…
「はあ…で、何の用ですか」
「今日私と一緒に買い物に付き合ってくれないかい?お礼はするから!」
「はあ…俺じゃないとだめですか?」
「はっはっは私の交友関係はだいたい知っているだろう?こんなこと頼めるのは君ぐらいのものだよ」
そうだった…この人は危ない。野放しにするのはまずい。誰彼構わずイタズラをしかねない…!
「…わかりました。何買いに行くんですか?」
「ふふふ、行ってからのお楽しみだよ」
先輩は妙に嬉しそうな声で話す。怖い。
「じゃあ駅前に1時集合ね~。遅れたら君に何かイタズラするかもしれないよ~?」と言い電話が切られた。
時計を見ると12時50分と表示されている。
あと10分しかない。なにがするかもしれないだよ…イタズラする気満々じゃねえか!
必要最低限の物を持ってすぐに家を飛び出した。間に合う気がしないが…
-12時59分駅前-
ハァハァ…間に合った……!
暇じゃないな…もしかしてフラグ回収しちゃったか?思ってた暇つぶしと違う気がするんだが…
先輩は駅前にいるはずなんだが見当たらない。いつもの変人オーラですぐにわかるはずなのに今それが全く感じられない。駅前を一通り歩き回って探したがやはり見つからない。
「どこだ…」依然彼女の姿は見えない。
俺が不意に立ち止まったその刹那、背中に人がぶつかり、その人は転んだようだ。手を差し出す。
「いたた…」この女性、見覚えのある顔をしている…ん?この人は高瀬先輩だ!
「先輩!?どこにいたんですか?」
「ずっと君の後ろにいたよ?全然気づかないんだもの、つい遊んじゃった!」と楽しそうに話す先輩。
差し出した手を引っ込めデコピンを食らわせた。
「うぅ、痛いじゃないか…」
「遅れてないのにイタズラするのは約束と違います。」
「え?イタズラなんてしてないじゃないか!」先輩は赤い頬を膨らませる
先輩はイタズラでどんなことをするつもりだったのだろうか…
「で、どうしたんです?その恰好は?」先輩が変人オーラが隠れている正体に気付いた俺は問う。
先輩は白いロングスカートを翻しくるりと一回転。
「似合っているかい?」
正直に言うと綺麗だ。
先輩は黙って何もしていなければ容姿端麗、学業優秀、スポーツ万能の完璧超人なんだが行動や言動が突飛で人が寄り付かない残念超人だ…
なぜかたまたま見かけた俺を気に入ったらしく、よく絡んでくるようになり、よく迷惑をかけられるせいで素直に褒めたくない。
「まあまあじゃないですか?」
先輩は少し不満げだ。
「早く行こう!日が暮れちゃう!」
改札を通り電車に乗り込んだ。
電車から降りたのは某所の市街地だった。先輩に連れられ、どんどん路地裏の奥へ…
先輩の買い物だ、おそらく普通じゃないものだろう。触法行為の片棒を担がされなければいいが…
「着いたよ、ここが今日買い物がしたかったお店さ!」
『Reinkarnation』という店らしい。全く何が売ってるか見当もつかない見るからに怪しい店だ。
「じゃあ入ろうか」
心地よいドアベルの音が店内に鳴り響く
難しいですね。書き物は。いろいろ考えながら書かないといけないからすぐに頭が痛くなります(笑)