消しバト!
終わり方に納得しないかも…それでもいいならどうぞ。
「今日、消しバトで勝負しよう!」
彼の名は松本蒼だ。この学校ではこうして消しバトは生活の一部になっている。
「ええよー」
大きな声を出して走ってくるのは馬場海斗。彼の消しゴムは強い。消しゴムハンコ用の消しゴムを使っているから攻撃力、防御力ともに最強だ。
二十分休み、彼らは教室の後ろの机で戦い始める。
「よし、準備はいいか?スタート。」
蒼がスタートの合図をした。消しバトは時計回りで順にやっていく。一周目の1ターンは蒼からだ。今、机の四角にそれぞれの消しゴムが鎮座している。蒼のは右上。チーズみたいな色でなかなか重量があるため『鈍足チーズ』と呼ばれている。左上には海斗の最強くんがいる。右下には和田大輝のコロコロがいる。大輝は物は最後の最後まで使う人でめちゃめちゃ消しゴムが小さい。左下にいるのは佐藤貴。彼の消しゴムは速攻型。消しバトでは自分の消しゴムが落ちるのを防ぐため普通はカバーを外すが彼はカバーをつけたまま消しバトをする。
さあ、蒼はどう出るか考えている。少し考えた末、蒼がした選択はちょんと触るだけであった。まだ様子見というわけだ。次に大輝が蒼の行くてを阻むように鈍足チーズを前にコロコロと転がした。貴はそれを見て机の真ん中に消しゴムを転がした。まるで「かかってこいよ」と言っているようだ。次の海斗の消しゴムは攻撃力はあるが射程が短い。なので最強くんを触るだけでターンが終了した。
二周目
蒼はさっきとは違い、すぐに大輝コロコロめがけてデコピンをした。すると、鈍足チーズはコロコロの上に乗った。この学校では消しバトで消しゴムが上に乗った場合、上の人しか動かせないというルールがある。それを逆手に取ったのだ。大輝のターンはなく貴のターンになった。
「わーわー」
ここらで観客が増えて盛り上がって来た。ここで貴は得意技を出す。スナイプだ。貴のスナイプは群を抜いて強い。その精度は机の端から端までが射程圏内になる程だ。貴が狙った相手は蒼たちだった。蒼と大輝の消しゴムはふったとんだ。
「やるな、貴!」
「まあな、俺はスナイプは外さないさ。」
これで貴と海斗の一騎打ちになった。ここで海斗が動き出す。海斗は持ち前の馬鹿力で乱暴に進軍して来た。海斗は机の真ん中。貴は真ん中のちょっと右上ぐらいにいる。貴のターン。貴はまたもやスナイプを試みる。スナイプは成功したが、最強くんは動かない。
これで二人は至近距離。海斗が勝つ条件が整った。海斗は力強いデコピンで消しゴムを吹っ飛ばす。結果、海斗が勝った。
「うおー、すげー!」
歓声が沸いた。
「お前なんかズルくね〜」
貴が言う。
「なんもズルくねえよ。ルールに違反してないし。
海斗が言い返す。
ここで蒼が言った。
「そうだ、次はドーピングありでやろう。」
ドーピングとは消しゴムの改造のことを言う。例えば定規をつけたりするやつだ。
「いいなやろうぜ」
みんながそう言った。
キーンコーンカーンコーン
「あっ、じゃあ昼休みな。」
「ok〜」
彼らはそれぞれのクラスに戻った。
昼休み。
ここでまた彼らの戦いが始まる。
皆いい物を作ったみたいだ。
「じゃあ始めよう。よーいっ」
「ちょっと待ちな。」
おや?奴が来たようだ。ドーピング大会負けなしのプレイヤー。岡野颯斗。彼の使う消しゴムはシャーペンのような消しゴムだ。ボタンを押すと消しゴムがどんどん出てくる。それをもう一本用意し、反対側からさして合体させることで消しゴムが見えなくなり、最強になる。
「いいよ、やってやるよ。かかってこい。ドーピング最強。」
こうして、颯斗も混ぜた五人で勝負をすることになった。場所は颯斗が真ん中の上、海斗が右上、大輝が右下、蒼が左下、貴が左上、となった。
「スタート」
まず颯斗のターン。颯斗はすぐ真ん中を確保した。
「次は海斗のター
ジリジリジリ、ジリジリガチャ
「なんだ夢か…
久しぶりに消しバトしてみるか。今日おれんち集合で消しバトしようぜ。」
皆さんも久しぶりに『消しバト』してみてはどうですか?




