推しを眺める生活。
5歳のコンビニバイトだった主人公は、ある日突然倒れ、そのまま目を覚ますと、全く異なる世界に転生していた。目の前に広がるのは、アニメ業界が支配する世界で、主人公はその業界のプロデューサーとして新たな人生を歩んでいた。だが、その世界では、声優たちとの権力争いが繰り広げられ、欲望がすべてを支配している。
主人公が最も驚いたのは、かつて自分が熱狂的に応援していた早澤いのりが、今や自分のセフレとなっていることだった。推しであり、業界トップの実力派声優であるいのりとの親密な関係に、主人公は困惑しつつも次第にその現実を受け入れ、欲望に振り切った生活を始める。
いのりとの関係を続ける中で、主人公は他の女性声優たちとの絡みも避けられなくなる。業界内での立場を確立するため、彼は策略家である佐宮真礼、清純系だが腹黒い小倉沙織、そして枕営業も厭わない野心家天野李依といった女性たちと、時には甘い関係を築き、時には冷徹な決断を下す。
第2章:転生前の俺
俺は転生する前、ただのコンビニバイトだった。35歳を迎えようとしているアラサーの男。俺には特別なスキルもなければ、目立つ存在でもなかった。毎日、決まった時間にコンビニに立ち、単調な作業をこなす日々。それでも、そんな生活に少しだけ満足していた。
だが、ある日突然、目の前に現れたのは、いのりが出演するアニメの新作発表会だった。
その日は、珍しく昼の仕事を早めに終わらせて、夜遅くまでアニメイベントを楽しんでいた。いのりは、そのイベントでも相変わらず輝いていて、目を奪われるような笑顔を見せていた。僕はただ、テレビ画面越しに彼女を応援していただけだった。
しかし、仕事から帰る途中、突然身体に異常を感じた。倒れそうになりながらも、どうにか自宅に帰り着き、そのままベッドに倒れ込んだ。
その晩、俺は寝込んだ。
そして、目を覚ましたのが――この部屋だった。
転生してきた俺の目の前には、かつての推し声優であるいのりが、俺と親密な関係にあったという現実が、今、目の前に広がっている。
目をこすりながら、再び考える。どうしてこうなった? 俺はただのコンビニバイトだった。それが、いきなりこの業界のプロデューサーに転生し、そして推しであった彼女とこうして関係を持っている。
でも、すぐに理解できたことがあった。それは、俺が転生してきた世界が、アニメ業界が支配する世界であり、これから俺がどれだけこの業界の中で立ち回ることができるかによって、人生が大きく変わるということだった。
この世界では、欲望がすべてを支配している。そして、今の俺にはその欲望を持つ権利がある。目の前にいるいのりも、そう。今や彼女は俺の支配下にあり、これからどう扱うかは俺次第だ。
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