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神の庭園〜箱庭管理人〜 テンプレ破壊の復讐神、異世界へ降臨す。  作者: coz
第五章【南国】〜紫水姉弟強化の旅〜
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85話 組合長ガルディ

開拓者組合レクステッド支部の食堂で、名物のデザートを食べようとしていたら、謎のおっさん、ガルディに話し掛けられ、話の流れで場所を移動することになった3人。



「改めて自己紹介しよう、俺はこの組合の長、ガルディだ、探るような真似をしてしまい、申し訳なかった」



やはり組合長だったか、ここなら人もいないし、氷王の事、色々聞けそうだな。



「いいよ、組合を守る為だろ、仕事熱心で何よりだ、なかなかの演技だったぞ、見た目は荒くれ者だが、実は優しくて面倒見のいい奴、みたいな雰囲気が出てたよ」

「中央の組合長よりしっかりしてるよね〜」

「確かにな、あいつはいつもヘラヘラしていて、少し気持ち悪かったんだ」

「他の開拓者には高圧的だったしな、本当にどうしようもない奴だよ…」

「ははは…辛辣だな、荒くれ者は余計だ、これは演技でもなんでもねぇ、でもそうだな…俺はそう言われないように気を付けるとしよう」

「大丈夫だ、性格が全然違うからな、あんたはそうならんよ」

「ありがとう、では本題なんだが、氷王様に会いたいんだったな?」

「そうだ、だから氷王の情報を仕入れに、ここへ来たって所だな」

「なるほどなぁ、ただ会いたいだけじゃ、謁見はまず無理だが、列王様の依頼だったらいけるかもな、書状みたいのは預かっているのか?」

「あ、無いわ…しまったな、一筆書いてもらえばよかったか、ここからサリーに手紙出せるかな?」

「サリーって…本当に何者なんだよ、列王様の愛称だろそれ」

「おお、よく知ってるな」

「当たり前だ、あの方も組合長なんだ、どこぞの組合長じゃあ知らんが、王様で組合長だろ?知らないわけがないだろう」

「そういえばそうだった、性格があんなだから忘れてたよ」

「はぁ、またえらいのが来たもんだ、手紙なら俺から出しておこう、列王様の都合によるが、最短で2日、最長でも3日待てば返事が来るだろう」

「いくら払えばいい?」

「俺が個人的に出すから金はいらん」

「分かった、世話になるよ」



この国は鼻くその手が回ってないな、まだ変な奴に合ってないし、まぁこれが普通なんだろうけど。



「氷王はどんな奴なんだ?」

「俺も詳しくは知らないんだ、突然この国にやってきたらしい、その頃は俺も若かったから、少しうろ覚えだな」

「20年前にか?」

「そうだ、王位につく1年前だから、細かく言えば21年前かな?」

「21年前か、まさかな…かき氷を考えたとか、魔道具とか、いろいろと気になるな、これで可能性が高くなった」

「可能性?」

「ああいや、知り合いって訳じゃないんだが、俺の知ってる奴の可能性が出てきたなと思ったんだ」

「親の知り合いとかか?」

「いや、ちょっとそのあたりは話せば長くなるんだが、別に隠してはいないしな、聞くか?」

「いや、今はやめておこう」

「なんだよ、そんな遠慮しなくてもいいのに」

「やめろ、その顔は人を驚かせようとする時の顔だ、聞くのが怖いからまた今度にするよ」

「なかなか鋭いな、それも技能か?まぁいい、詮索はやめよう、とにかく…間違いなく想像以上の驚きになるから、話を聞く時は心の準備をしておいてくれ」

「わ、分かったよ…」



ちっ、なんか俺やっちゃいましたか?が、発動できなかった、まぁ俺達も忙しいし、今度でいいか。



「組合長、氷王は女…だよな?」

「ああ、そうだと聞いている」

「あまり人と会わなそうだな」

「なんでも、魔道具作りが趣味で、部屋に引きこもって、ずっと物作りしているらしいんだ」

「魔道具ねぇ…2日も時間あるし、魔核のお土産でも取りに行くか」

「レンちゃん、僕達の修行パート?」

「それはいいな!腕が鳴る!」

「そうだな、修行といこう、西の深層は何の魔物がいるんだ?」

「深層!?」

「当たり前だろ、王様に献上するのに中層の魔物ごときじゃ失礼だろうが」

「…」



ガララ、ガサゴソ…ゴトッ



組合長が執務机から何かを取り出した。



あれは…石版だな、ふふふふ…ホラーな顔にしてやるぜ。



「すまんがここに手を…」

「分かった」



レンは食い気味に返事をして、サッと手を乗せた。



「…………」



………



「大丈夫か?」

「あの…本当に何者ですか?」

「敬語はやめろ、俺たちは渡り人だよ」

「セイト…セイント?あとカリン…どこかで聞いたことのある名前だと思ったんだ、勇者様じゃないか…只者じゃないとは思ったが、ここまでとは」

「はははっ、心の準備が間に合わなかったようだな」

「組合長、やめてくれ、もう勇者はやめたんだ、今はただの開拓者だ」

「そうそう、僕達は弱いからね〜、勇者の資格は無いんだよ〜」

「その元勇者様達を鍛えるとか…レン、お前は本当に何者なんだよ、はぁ…納得だ、深層の魔物だったな?」

「ああ、出現する魔物の名前を知りたい、そうすれば効率よく狩れるから」

「第1区はコールドスライム、アイシーキャット、アイシーボア、グレーピグミー、4種の討伐記録がある、特にピグミーの被害が多いな」

「ピグミーって、小人か?」

「そうだな、小人だ、買い取った個体を見たことがあるが、人型で身長が1mもなく全身灰色、小さい割には手足が太くて筋肉質、顔は丸く口と鼻が無くて、目が異様にデカい、昆虫みたいな目をしている、単体でも中層の魔物より強いくせに、群れるらしいぞ」



まんま空想上の宇宙人じゃんか、筋肉質だけは違うけど、それが群れてるって…気持ちわりぃな。



「門番はいないのか?」

「デビル・コールドリザードだ、その昔、中央のS級開拓者が目撃して名付けたらしい、体調15mを超える大きな蜥蜴だとか、無尽蔵に冷気のブレスを放ってくる、らしい…西は人気が無いからな、S級開拓者が育たなくて目撃情報はその1件だけだ、噂を聞いて討伐に出た者は…全員帰ってきていない…」



そのS級…鼻くそだろうな、計画通りって訳か…



「組合長はルードに会ったことないのか?」

「S級の賢者だろ?そういえば氷王様に聞きたいことがあるとか言っていたよな、会った事はない、俺がここの長になってから一度も来ていないはずだ」

「なるほど…」



組合長の技能の事、知っているのかもしれないな、奴にとっては致命傷だろう。



「分かった、2区の魔物は情報あるか?」

「2区は情報が無いんだ、なんせそこまでの開拓者がいないからな」

「そうか、ありがとう、情報感謝する、見返りに2区の魔物情報をお届けしてやるよ」

「凄い自信だな、楽しみにしておこう」

「よし、いい情報も聞けたし、宿に戻るか」

「は〜い」

「うむ、帰ってきて夕飯にしよう」



3人は開拓者組合を後にして、宿に帰って行った。



「お帰りなさいませ〜♪良い観光できましたか〜?」

「ああ、まだ全部は回りきれてないが、そこそこ満足出来たよ」

「それは良かったです〜、お夕飯の時間になっておりますので、食堂でお召し上がり下さいね」

「分かった、あ、そうそう、あと2泊延長する事になったからよろしく頼む」

「かしこまりました、お一人様30万クリになりま〜す」



今回はそれぞれが料金を支払い、食堂に向かって行った。



なるほど、バイキング形式なのか、これなら気軽に好きなだけ食べられるな、ビュッフェじゃないよな?食事は別料金とは聞いてないし。



「ここにも甘氷…あるんだな」

「僕、もう一回食べよ〜っと」

「腹壊すなよ?」

「大丈夫だよ、僕は地球にいた頃からこういうのには強いんだ〜」

「そんな訳ないだろ、いつも腹壊していたくせに、ただ食いたい欲望に負けてるだけだ」

「うぅ〜、でも食べる!」

「好きにしろ」



わいわいと食事をして、各々部屋に戻っていく、セイトは2人にバレないよう、こっそりお腹さすっていた…



さすがは高級宿だな、かなり美味しかった、フローラと五分だな、この場合フローラが凄いんだろうな、あれでテラーの足元にも及ばないって、テラー…やはり化け物だったか。


少しトレーニングして、風呂入って寝るか〜。



さすがはゴールド、トレーニング部屋と風呂付きだった。



―――



ガチャ…



は?



「あれ?レンちゃ〜ん♪」

「なんでお前が?なんだこの風呂のデカさは…ここは屋上か?」

「他のお客さんもいるよ?」

「まさか…カリンとかもいるんじゃないだろうな」

「いないよ〜、ね!カリン姉〜!」

「うるさいぞセイト!こんなところで声を掛けるな!」



仕切りのようなものがあり、その先からカリンの声が聞こえて来た。



「どうやって男女を判別してるんだよ」

「このブレスレットじゃない?」

「セイトのくせに鋭いじゃないか、セイトのくせに…」

「あ!2回言ったな!」

「1回なら良かったか?」

「1回なら…まぁいいよ、レンちゃんだから」



いいのかよ…なんだよレンちゃんだからって、意味分からん奴だ、この宿に関しては…もういい、考えるのやめた、さっさと温まって寝よ。



宿の屋上露天風呂で、レクステッドの景色を楽しみ、自室に帰っていくお客さん達、レンは、どうせ同じ扉でも、それぞれの部屋に帰れるんだろうと、考えを放棄してぼ〜っと景色を楽しんだ。



―――



さて寝よう、明日は2人をどうやって鍛錬させるかなぁ、1回ステータスを見せてもらって考えよう。

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