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神の庭園〜箱庭管理人〜 テンプレ破壊の復讐神、異世界へ降臨す。  作者: coz
第四章【東国】〜専用武器と列王サーレック〜
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73話 サリー強化月間①

烈王サーレックことサリーに、この東国にいる間は開拓者組合4階の、宿泊施設に泊まってくれと言われ、遠慮なく泊まることにしたレン。



「ふわぁ…ステータス」



名前 神園蓮21歳

職業 ギャンブラー Lv3


貯蓄 19990

体力 10000

筋力 20000 

俊敏 20000 

精神 100000 

魔力 20000 

魔体 40000 

知能 10000 

技術 20000 


所持金

F8,000,000(8百万ファニー)

金貨600,00枚(6億サリー)

貸与中[−B10,000,000]利息[+299,000]



才能

投資 努力 回避 武術 魔法


技能

貸与2 リスクリワード3 潜行3

想像魔法 リスクリターン 収納

剣術1 短剣術1


称号

討伐者

[カオスゴブリン]



開拓者ランク S+



ステータス画面が少しづつ賑やかになっていくな…能力も端数無し、気持ちいいねぇ、でも何故かお金だけは表示されていて、持ち物は収納を発動しないと表示されないんだよな、お金は貸与が絡んでいるからか?


しかしリスクリワードはクラスアップしないな、色々知りたい事が沢山あるのに、そう上手くはいかな…



ガチャ!



なっ!



「おはよう!」

「うぉい!ノックくらいしろよ!」

「なんだよレン、女じゃあるまいし」

「うるせぇ!親しき仲にも礼儀ありだバカタレ!」

「おお、中々いい言葉だな!でもここでは認めん!礼儀なんてクソ食らえだ!」

「かぁ〜、朝っからまったく…はぁ、おはようサリー」

「おう!今日は何するんだ?」

「どうすっかなぁ、服でも買うか、ぶっちゃけこれと、あと一着しか持ってないんだよ」



両方ともテラーから貰ったものだ、しかしどちらも普段着、寝巻きにするには少しゴワつきがきつい。



テラーに地球のは持っていかれちゃったしなぁ、うふふって笑いながら。



「相分かった!私が案内してやろう!」

「お前…昨日はさんざん忙しいって言ってただろうが」

「あれは、レンの言っていた筋トレが怖かったから、わざとだ!」

「この正直者が!『そうかよ』以外なにも言い返せねぇよ!」

「はははは…私の持ち味だなっ!」



くぅ〜、強制的に心が元気にされる、これが烈王か…そりゃあ皆に慕われるはずだ。



「着替えて1階の食堂に降りてこい、飯にするぞ!」

「それ、大丈夫なのか?烈王様が食堂で食事なんて、騒ぎにならないのか?」

「なんでだ?私はいつも食堂で食べているぞ?」

「へいへい、いつもの光景ってわけね、分かった、すぐ行くよ」

「待ってるぞ、お前の分も注文しておいてやる!」

「ちゃんと値段教えろよな」

「もちろん無料だ!」

「いやそこは…」

「無料だ!」

「分かったよ!ありがとうございます!」

「うむ!では下でな!」



バタン!タッタッタッ…



まったくサリーの奴め、早く寝巻きを買ってパンツ一丁で寝るのはやめにしないとな、しかし嵐のような王様だ、たしかにお前は烈王だよ。



―――――



「ふぅ、組合で飯食ったのは初めてだったが、なかなか美味かった」

「組合は食材が豊富だからな」

「これは何の肉なんだ?」

「これは中層第3区のバトルボアだな」

「ビッグボアの進化個体なのか?」

「いや、決して進化したものではない、見た目が同じような感じだから、ボアと名付けられはているが、まったく違う生き物とされている」

「ふ〜ん…」



確かにカインドで食べていたビッグボアとは肉質も味も全然違う、そういう魔物の生態なんかを研究する機関でもあるのか?



「魔物は繁殖するのか?」

「する、繁殖という言葉は適切ではないが、どちらかと言えば増殖だな」

「増殖…」

「魔物の体には、子供を産むための器官が無いらしい、雄雌の区別もない、魔力が源と言われていて、魔物が2体いると、多少前後はするが大体1年で1体増える」

「何でそんな事が分かったんだ?」

「昔、ある機関が危険区域の各層で、魔物を魔法の壁で囲って観察したらしいな、数十種類の魔物で実験をして、全て同じ結果だったらしいぞ」



どの魔物でも放置しすぎるとヤバいって事か…深層なんて、3区や最深層はヤバくないか?狩りできるやつなんてそうそういないだろ。



「深層の魔物は溢れないのか?北の深層なんて、100匹以上のカオスゴブリン集落が4つあったんだぞ?」

「最深層付近の魔物は同じ個体が少ない、強ければ強いほど個体数自体が少ない、しかし、そう言われているだけで、あくまでも予測にすぎないんだ、確認出来る者がいないからな、でも確かに増え始めたら不味いことになりそうだ…」



カオスゴブリンはヤバかったって事か、2体の魔物が100体になるのは…1年目で3体、2年目で4体、3年目で6体……10年目で94体、11年目で141体…



「あの集落は、最低でも10年以上は手つかずだったのかよ、人間の存在を知られなくてよかったな」

「たまに開拓者から、魔物の異常増殖の報告は上がる、見つけた場合、よほどの実力者じゃない限り、絶対に手を出してはならない、という決まりがある、もし魔物に手を出して、言い方は悪いがそこで殺され、食べられるだけならまだしも、魔物に追われて逃げ帰って来た日には、人間の街なんて簡単に滅んでしまうからな、まぁ転移門があるし、聖堂は魔物除けの効果もあるから、そうそう街の場所も特定されまい」

「え?俺、そんな説明聞いてないけど?」

「お前はよほどの実力者だろうが」

「…」



そうですか…まぁいいや。



「なあ、そろそろ服屋に案内してくれないか?」

「おおそうだった、では行くか!」

「サリー、門から出てみろよ」

「えっ…」

「何でそんな顔をする?開けられるんだろ?」

「いやぁ〜、最近は本当に仕事漬けでな、鈍っているのは本当なんだ、少し、自信ないな」



やっぱり何もしないとステータスって下がるのか?



「筋力貸してやろうか?」

「ははははっ、レンは人に手を貸すとき、面白い表現をするんだな、渡り人特有なのか?」

「いや、文字通り筋力の基礎能力を貸し与える事が出来るんだよ、お前筋力いくつなんだ?」

「そんな能力持ってるのか?ますます神様じゃないか、私は、称号込みで12896だな」

「おお、中々に高いな、それで鈍ってるのか」



レイと同じような称号持ってるんだろうな。



「中々か…」

「俺は2万だ」

「2万…」

「さらに、やる気になればすぐにでも4万ほどまで上昇させられる」

「人間扱いするかどうか、もう一度検討しても?」

「それなら、お前も道連れだ、お前に筋力7104貸して2万にしてやる、あと俊敏は?」

「俊敏は15000だ」

「スピードタイプ…数値が端数無しのぴったりか、潜在能力限界か?」

「そうだな、レベルはまだ上がりそうだが、俊敏はしばらく上がってない」

「俺の技能、貸与と言うんだが、潜在能力とかは関係なしに貸せるからな、俊敏も5000貸してやるよ」

「ほ、本当に…そんな事が?」

「出来るぞ?どうする?」

「…頼む!私はまだ強くなりたいんだ!」



よし、では貸与!



「確認しろ、潜在能力の上限を超えてるから少し違和感があるかもだが、そこは違和感がなくなるまで頑張れ」

「もう終わった、の…か!?凄い…分かる、分かるぞ!?はははははっ!何だこれは!」

「これで俺だけ神様なんて言わせないからな?お前も人外の仲間入りだ」



さらに貯蓄から自分の筋力と俊敏に、サリーに貸与した分の能力を割り振って…ステータス!



貯蓄 7886 −12104

筋力 20000 貸与[−7104] 利息[0] +7104

俊敏 20000 貸与[−5000] 利息[0] +5000



よし、これでサリーと能力が並んだな、割合は筋力が約26%、俊敏が20%だから、筋力が毎日2%、俊敏は1%ゲットだな。



「貸してるだけだからな?過信は禁物、期限は一ヶ月、50日だ、そしたら俺は中央へ戻るから、その時に返してくれ、ちょくちょく様子を見に来て、その時にちゃんと鍛錬してるか確認するからな?」

「分かったぞ!望むところだ!」

「貸してる間は出来るだけ筋力と俊敏が上がるようなトレーニングをしろ、かなり潜在能力が上がりやすくなってるから」

「そんな効果まで!?願ったり叶ったりじゃないか!」

「おすすめはとにかく鍛錬するだけしてから、最後の最後にレベル上げだ」

「潜在能力を上げきってから魔物狩りって事だな?大丈夫だ分かってる」



この世界の人間にレベル上限はない、ただし潜在能力さえ上がればの話だ、潜在能力を個別に上げてレベルアップさせるより、全て満遍なく潜在能力を上げてからレベルアップさせたほうが、魔物を狩る量も少なくて済む。



「じゃあ服屋に行こうぜ、もちろん門を開いてな」

「おう!」



ギギギギィー…



おお、さすがサリーだ、全身の筋肉をバランスよく鍛えてる、偏りがあると貸与した際のバランスも狂うからな。



「こんな簡単に…」

「少し重い程度だ、錆びてるんじゃないか?と言った俺の気持ち、分かったか?」

「分かった、確かに少し重いかな、程度だ」

「じゃあ案内頼む」

「任せておけ!」



その後、サリーの案内で服屋へ行き、下着の替えと、寝巻きになるようなラフな服を購入、お金は全部サリーが出してくれた、まだまだ恩は返しきれないとのことだ。



つくづく俺はいい人に巡り合うな、運がいいのか…鼻くそが悪すぎただけなのか…悪いと思った人間は全部鼻くそが絡んでそうだったからな、今から思えばセイスとリルも怪しかったよな…マジで何なんだよあいつは、本当にイラつくな。



「さてと、私は少し仕事に戻らなければ、仕事が溜まってしまう」

「付き合わせて、悪かったな」

「いいんだ、せっかくこんな世界に渡ってきてくれたんだ、楽しんで貰いたいじゃないか」

「サリー…ありがとう」



実は本当に忙しかったのに、わざわざ付き合ってくれたんだろうな、地球の人間と変わらないじゃないか、ちゃんと探せばティアの相棒だって見つけられたんじゃないか?


さて、俺は深層に行って獣狩りでもして、貯蓄を貯めてくるか。

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