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神の庭園〜箱庭管理人〜 テンプレ破壊の復讐神、異世界へ降臨す。  作者: coz
第五章【南国】〜紫水姉弟強化の旅〜
109/173

108話 グダグダ親子漫才

108話を中途半端で投稿していました、スミマセン


修正済みです、話が繋がっていなくて気持ち悪かった方は読み直して頂けると幸いです(;^ω^)

修正日時 24.10.4 23:20頃

4階にあるラルファの部屋の前。



コンッコンッ



「おい、なんで普通にノックしてるんだよ」

「なんでだ?人の部屋に入る前はノックくらいするだろ」

「俺はサリーにノックされたことないんだが?」

「はっ、お前は人じゃないだろ、変なことを言うな」

「俺が変なの!?」

「はははは♪王様相手だとレンちゃんも形無しだね〜」



くそぉ、最近のサリーはレスバが強いな…勝てる気がせんぞ、前にギリギリ人扱いしてくれるって言ったじゃんか。



ガチャ…



「お前ら、人の部屋の前でごちゃごちゃうるせぇぞ」

「おす!久しぶりだなラルファ」

「まだ1週間も経ってねぇだろうが」

「そうだった、いやぁ濃い毎日を過ごしてたから一ヶ月くらいぶりな感じがするんだよ」

「そうかよ、それでなんだみんな揃って」

「母ちゃん、誰〜?あ、レンさん!皆さんもおかえりなさい♪」

「おお、ただいまララ、今日も冴え渡ってるか?」

「冴え渡る?ちょっと意味が分からないですね、私は普通ですけど?」

「そうか、まぁ今日も期待してるからな」

「何を!?え、なになに?母ちゃん!私何をすればいいの!?」

「いや、オレも知らん…」

「とりあえず武器の話をしたいんだが、いいか?」

「はい?…はっ、武器!?はい!どうぞこちらへ!」

「お、おう、じゃあお邪魔するよ」

「はぁ、めんどくせぇなぁ、武器を打つのはオレなんだぞ」

「母ちゃん!そんな事言わないの!嬉しいくせに!」

「んなっ!そんな事…」

「うるさい!真面目に働くって約束したでしょ!文句言わない!」

「…はい」



流石はララ、商売の話になると急に前のめりになるのはいつも通りだった、どうやらこのテンションは、お金の額の問題じゃなく、商売に対する天性の性格だったらしい。



―――



「それでは母ちゃんどうぞっ!」

「ララ…はぁ、それで?どんな武器か詳細を決めたのか?あと、お前は誰だ?」



レイカを指差して言うラルファ。



「母ちゃん失礼だよ!私も思ってたけど、聞き方があるでしょ!サリーさんの時にそれで失敗したじゃん!」

「いや!オレは失敗してない!計算通りだった!」

「嘘だよ!それなら今までの貧乏生活は!?」

「そ、それも!剣を打つときのように、綿密に計算され…尽くした…ごにょごにょ…」

「尻すぼみっ!言い訳が苦しいよ母ちゃん!」

「相変わらずキレッキレだなララは」

「そりゃあキレますよ!」



いや、そういう意味じゃないんだが…まぁいいか、見てて楽しいし。



「とりあえず素材から渡すよ、まずはこれだ」



ゴロゴロゴロゴロゴロ…



「こ、これは…いや、ちょちょ…」



ゴロゴロゴロ…



「ちょ、ちょっと待てぇい!」



バシッ!



レンの頭を引っぱたき、魔鉱石を出すのを止めさせるラルファ。



「なんだよラルファ、今いいところなのに」

「魔鉱石を出すだけの行動にいいところもクソもあるか!いいところのピークはどこなんだよ!」



おお、ラルファもなかなか鋭いツッコミをするじゃないか、親子だねぇ。



「これ、父ちゃんの形見と同じの…?」

「どこからどう見ても魔鉱石だな…お前、これはどうした?」

「俺が魔力で作った」

「「作った!?」」

「ふふふ、人を驚かすのって楽しいね♪」

「ああ、そうだな」

「あぁ?驚かすだぁ?それでお前は誰なんだよ!このチンチクリンが!」



お、ラルファがちょっと熱くなり始めたな、楽しくなりそうだ。



「母ちゃん!失礼だって言ったでしょ!あとそんなに言うほどチンチクリンではないよ!」

「こいつがオレ達を驚かせて楽しいって言ったんだろ!それは失礼じゃないのかよ!」

「失礼じゃないよ!」

「失礼じゃないの!?えぇ…」



あ、熱が冷めちゃった。



「私はレイカっていうの、よろしくね、それでこのボケ担当の人が武器職人なの?アルファだっけ?」



お?レイカもなかなか煽るな、いいぞ、もっと煽れ煽れ♪



「ラルファだよ!お前…わざとか?おいお〜い、これだから素人は困るぜ〜」

「なんの素人なの!?意味わからないよ母ちゃん!」

「とりあえず武器作るのは、ララちゃんだよね?しっかりしてそうだし、私はねぇメイスとガントレ…」

「お前ぇ!オレだよオレ!かぁ〜!だから素人だってんだ!武器職人くらい見極めろよなぁ」

「そんな事言ってるから貧乏生活が続いたんでしょ!もっとアピールしなよ!」

「嫌だよ!だせぇし!」

「だせぇ…?そんな理由で看板とか付け直さなかったの?」

「分かるやつには分かるんだよ!」

「いなかったよそんな客!毎日の食卓で証明済みだよ!」

「そうかぁあなたが武器職人さんなんだね、よろしくね♪」

「あぁ」



チラッ



「わ…」



チラチラッ



「分かった、よ」



チラッ



「母ちゃんこっち見すぎ!めっちゃ怖がってるじゃん、やめてよ〜」

「だってララ、最近怖いんだもん、お金持ってるのにガツガツしてるし」

「ガツガツは!…して、るね…ごめんなさい、貧乏だった頃の癖が抜けなくて、あとどうしても商売の事になると…ごめんね母ちゃん…って全部あんたのせいだろっ!」

「はい、ストッ〜プ!もういいだろう、なんかグダグタになり始めたから真面目に話をしようか」

「今までは真面目じゃなかったのかよ!」

「ああ、お前ら親子のやり取りを楽しんでいた、今日はもういいかなって」

「はぁ!?」

「やめて下さいレンさん!恥ずかしいですよ!」

「とりあえず、武器の前に…お前らにプレゼントだ、ホイッホイッ」



時計を2人にポイッと渡すレン、お揃いの緑色だ。



「おっとと、これは?」

「レイカ頼む」

「ほいきた、それはね〜私が改造した時計だよ、腕に巻いてね〜♪」

「ほぉ〜、あの時計がこうなるのか…凄い技術だな、ん?このボタンは?」

「ボタンなんて付いてたのか?この突起がそうか、小さくて見逃してたな」

「時計の説明をするから、サリーも聞いておけ」

「時計は時計だろ?たとえ針から数字になっても見かたが分からんほど私はアホではないぞ?」

「それは分かってるよ」

「この時計には遠く離れた人と話せる、通話機能がついてま〜すぅ♪」

「「「……」」」



固まったな。



「ほらみろ!やっぱりこれも普通じゃなかったよ!ありがたいけど!非常にありがたいけども!そして言わずにはいられない!ありがとうレイカ!」



なんか今日は、みんなララ化が進んでるな…



「いえいえ〜どういたしまして〜、レンが言ったんだよ、みんなに渡したいって」

「お、おいレイカ…」

「ほぉ〜、レンく〜ん、嬉しい事を言ってくれるじゃぁないかぁ、ありがとねぇ」

「サリー怖ぇよ!なんだよそのキモい口調は!」

「なんだよつれないねぇ、人がせっかく感謝の言葉を口にしているというのに〜」

「やめろ、ただの弟子への餞別だ、それでしっかり時間の管理をして効率よく働け」

「ふん、私の時間管理は完璧なんだよ、いやそれよりも通話だ、何だこれは、どの程度の距離までいけるんだ?」

「この世界全部だね♪」

「よし買った!」

「売ってねぇよ!」

「これを作るにはねぇ、金剛魔鉱石が必要なんだよ〜」

「そうかぁ〜、金剛じゃ無理だなぁ、私も人生で1回しか見たことないぞ、って、え?金剛!?これ本当にもらっていいのか!?」

「いいよ〜、相手がいなきゃ使えない魔道具なんだから、それに…」

「それまでだ」



今バラすと、時計作りパートに入って、監禁されそうだからまだバラさないでくれ、やめてラルファさん、そんなにこっちをガン見しないで…



魔鉱石を魔力で作ったと先程言ってしまったレン、金剛すらもいけるのではと、うっすら疑っているラルファ、目をガン開きにしてレンを睨めつけている。



「とりあえず、左側のボタンを押しながら喋れば会話が出来るよ、時計を持っている相手を思い浮かべて話しかけるだけ、相手が時計を付けていれば繋がるはずだよ、最初に付けた人の専用装備になっちゃうから気を付けてね〜」

「使い方は理解した」

「そして右側のボタンがメッセージといって、通話するほどじゃないけど用事を伝えたい、みたいな感じの機能でね、手紙の簡易版みたいなものだね、押して一言喋れば、文字になって送りたい人に送れるよ」

「便利過ぎる、ちょっと試していいか?」

「いいよ〜♪」

「じゃあレンに…メッセージ、でいいのか?、送るぞ、ボタンを押して…レンは人外」



ピロン



「おい…サリーも大概」



レンもサリーにお返しのメッセージを送った。



ピロン



「おお!届いたな、送ってきた人の名前が出るんだな…内容は、どうすればいいんだ?」

「名前の部分を触れば見れるよ」

「なるほど、ふむ、サリーも大概、確かに届いたな、ふふふ♪」

「嬉しそうで何よりだ」



しばらく皆で通話やメッセージのやり取りをして、その後、今度こそは真面目に武器の話をした。


レンは小剣を1本、優先順位は低くていいので、皆の分を作ったあとに最後に作ってくれと頼んでおいた、性能は黒王と同じと言ったら、なら土属性の魔核を狩ってこいと言われてしまう。


セイトは、小刀と糸、2つとも切れ味重視、糸と聞いてそんな形状の武器もあるのかと、ラルファが珍しく興奮していた、しかし、刀の説明に四苦八苦する、風属性の魔核と言われたのでグレーピグミーを渡しておいた、それを見たララが悲鳴を上げていた。


カリンは新しい刀、それとガントレットの補強、もともと使用していた刀を渡し、セイトの小刀も含め形は一緒でと頼んでおいた、その形状を見てようやくラルファは納得、その切れ味を追求したような形状に、魔法の無い世界は過酷なんだなと妙にしんみりしていた、刀のほうはアイスゴーレムの魔核、ガントレットのほうは土属性の魔核をご所望された。


レイカは結局片手剣になった、レンと同じく刀ではなく直剣だ、お前は片手剣にしろとラルファに説教され少し涙目のレイカ、だがガントレットは作ってもらえることになりすぐに復活、思わずござる口調が出てしまい、サリーと武器親子にドン引きされていた、これも両方土属性。



くそっ、こんなにも土属性の魔核が必要だとは、めんどくせぇ。



「よし、しばらくは仕事漬けだなっ!」

「嬉しそうじゃないかラルファ、ゆっくりでいいからな」

「おう!まぁ年明けには全部出来るだろ、鍛冶場ももう出来るんだろ?」

「ああ、あと2日くらいで出来そうだな」

「私が作ろうか?」

「いやいい、建築も仕事だ、そいつらの仕事を奪わないでくれ」

「そう、だね…う〜ん、難しいねぇ」

「はは、自分の国では好きにするといいさ、私はそこまで口は出さんよ」

「なんか俺も国…ほどじゃなくても、町くらいでいいから作りたくなってきたな」

「いいねそれ!やっちゃおうよ♪」

「いいのか?はっきり言ってゲーム気分だぞ?」

「いいよいいよ〜、そんな事言ったら鼻くそなんて、ゲームどころか人間を家畜のように扱ってるんだから」

「確かにな、よし!来年になったら実行してみるか、打倒鼻くそ、強者を育成する町にしたいよな、みんな協力してくれるか?」

「楽しそうな話をしてるな、私も協力するぞ」

「オリバーでも勧誘するか、街の名前はトレイニーだな」

「その心は〜?」



セイトが生意気に言ってきた。



「セイト、意味を知らないからってうまい具合に聞こうとしなくてもいいぞ、素直に聞いてくれればいいのに」

「やめてよレンちゃん!バラさないで!」

「ははっ♪トレイニーってのは研修生とか訓練とかそんな意味だよ」

「なるほど、ピッタリだね〜」

「あと森の管理者みたいな意味も兼ねてるからな、どこかの危険区域を切り拓いて作ればさらにピッタリだろう、少しレイカに力を借りるが…いけるか?」

「大丈夫だよ、魔鉱石いっぱいよろしくね♪」

「お、おう…」



お腹…持つかな、寝る前は必ず魔鉱石作って魔力を枯渇させてから寝るか…魔体と魔力に能力振っちゃうか?う〜ん、でも今年はあまり魔物は狩りたくないしな〜、悩む…



「まぁ来年からなんだろう?そんなに焦るなレン」

「そう、だよな、ありがとうカリン、意味もなく焦ってたよ、気楽にいくか」

「うむ、それでいい」

「よし、これで一通り用事は済んだな、あ、そうだサリー」

「ん?なんだ?」

「土属性の魔物がいる深層はないか?」

「剣の触媒か、土か…中層までなら獣系はだいたい土属性なんだが、深層ともなるとトレントなんかの植物系に限られるな、北側の深層は植物系が豊富という情報があるが…」

「北?あそこはカオス系のスライム、あとゴブリンとかオークしか見かけた事ないぞ、探す気が無かっただけで実はいたのか?」

「あいつらは闇属性だからな、2区に行ってみたらどうだ?さすがに私も2区以降の情報はわからんからな、何かいるかも知れんぞ?」

「そうだな、デビル・ディアーを倒しにしか2区は行ってないし、なんなら3区の様子も見てみるか」

「おう、そうしろ、そして情報を持って帰ってこい」

「おい、持って帰ってくるのは、土属性の魔核と自分の命のみだ、情報は…まぁサリーの態度次第だな」

「レン様!お願いしま…」

「土下座はやめろ!冗談だよ!教えるに決まってるだろ、お前分かっててやってんな?」

「ああもちろん!」



クソが!もういい、そろそろ帰るか、あんまりここに長居するとサリーの脳筋が移りそうだ



「さて、そろそろ帰ろう、素材を狩ったらまた来るよ」

「おう!すげぇのを待ってるぜ」

「レンさんお気をつけて」

「たまに連絡する、死ぬなよレン」

「おう、じゃあ3人とも俺に掴まれ」

「え?なんで?」

「どうした?何か起こるのか?」

「いいから早く」

「分かった〜」



いち早くレイカはレンの腕を取る。



「分かった」

「は〜い」



次にカリンは反対の腕を取り、セイトは後ろからレンの肩に手を置いた。



ふふふ、驚かせてやる。



「じゃあな」



ピカッ



レンはそう言うと瞬光を使い自分以外も光らせて、音もなく4人で一気に移動して消えていった。

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