一つになって
初めて書くので、下手なのは許してください。
最後まで読んでくださるととても嬉しいです。
文字数は空白含め、2500字もないので、よければぜひ!
お願いします。
「ははっ、あれだな、なんつーかもう、笑うしかねぇな。
ふぅーっ、ありゃー無理だな。逃げてくれ、お前さんよ」
「こ、こんな時にふざけてる場合じゃないでしょ!こうなる可能性も考慮して逃げても問題ない場所まできたんでしょうが!ほら、早く立って準備してよ、お願いだから。まだ諦めないでよ!明日になればきっと良くなってるから。ねぇ、ねぇってば」
「はぁー。こいつに殺されなかったとしても、明日のうちには死ぬ身なんだぜ。死ぬ時ぐらい、好きにやらせて欲しいモンだが、逃げて欲しいってのは本音なんだよ。こんな時に申し訳ねぇが言わせてもらう。俺はお前のことを好ましく思ってるよ。だが、その好意が異性に対しての好意だとは、恥ずかしながら今知ったんだよ。自分のことなのにな。まぁ、異性に対しての好意だろうが無かろうが、好ましく思ってるお前に死んでほしくねぇのよ。勝手だとは思うがな。つまりはそういうことよ」
「.....あんたの思いは分かった。それと、分かってたこともある」
「なんだよ」
「あんたが馬鹿だって事よ。本当に、私も馬鹿だわ。こいつが馬鹿だってことを今思い出すなんてね。私も同じだわ」
「俺は大好きなお前と共通してることがあるって分かって嬉しいし、馬鹿な自分が誇らしいぜ」
「そっ。あんたは私に逃げて欲しいみたいだけどね。ねぇ、あんたは、今を生きてる。でもね、きっとここを抜け出せたとしても、明日のうちに死んじゃうわ。さっきはあんたの気持ちも考えずに逃げろだなんて、ごめんなさい。正直、あんたには生きて欲しい。私ね、そんなあんたと一緒に歩んでいきたかった。けどね、死んで欲しいの。ううん、本当は死んで欲しくないのに、死んで欲しいって思ってる。だってあなた今、すごくスッキリした顔してるもの。憑き物が落ちたみたい。そんなあんたに、私の気持ちなんて押し付けられない。でも、あんたが隣にいない人生なんて、私には耐えられない。きっと泣いちゃうわ」
「..........」
「私ね、あんたが好きなのよ。あんたが私への想いを自覚するよりもずっと、ずっと前から。でも、あんたはきっと、私の前からいなくなっちゃうわ」
「..........っ そうだな。俺は、今を生きれたとしても、明日にはきっと、お前の前から消えてしまうんだろうな。お前が、そんなに前から好いてくれているのにな。せっかくスッキリしてたこの気持ちも、お前の気持ちを知った今では死にたくないって思うよ。無駄なのに」
「じゃあ私は、気持ちを伝えないほうが良かった.....かな?ごめんなさい。私がどれだけあんたを想っているか知って欲しかったの......」
「謝んないでくれ。もうすぐ死ぬ運命の俺だけどさ、お前の気持ちを知った時の気持ちは、51%がお前の気持ちを知れて嬉しいと思って、残りの49%が死にたくなくなったって気持ちだからよ」
「たいして変わらないわよっ!誤差じゃないの。本当に、もうっ!」
「ははっ。死に時にこんなに笑えるなんて思ってなかったよ。幸せだよ、俺は。終わる事が分かっていてもさ、笑って終われるんだから。よし、そろそろお前はいけよ」
最後に、
「最後にわがまま、言ってもいいか?」
「何よ、今更。なぁに、聞いてあげるわ。これまで何度、あんたの一生のお願いを聞いてきたと思うのよ?あんたのわがままなんて慣れっこよ。ほら、最後にあんたのわがまま、私に叶えさせてよ」
「その...だな。俺が死んでも。俺が死んでも、出来れば、俺のことをずっと忘れないでくれ。それと、ほんの少しだけ、悲しんでくれ。最後に、これからも俺のことを想い続けて欲しい。あぁ、くっそ、ごめん、こっち見んな。泣きそうなんだよ。あーあ、もっと生きたかったなぁ。まぁ、その、えっと、あれだ。俺が死んで、別の俺に生まれ変わっても。きっと、お前を。絶対にお前のことなんか忘れてやんねぇからな。だから、だから...。生まれ変わっても絶対に、絶対に!生まれ変わったお前に会いに行くから、待っててくれっ!!!!!」
「...... はぁ、ばーか、本っ当に馬鹿。待つわけないでしょ。待てるわけないじゃないっ!あんたがいない人生なんて、私はいらないのよ?だから、ほら。手、出してよ、んっ!私の初めての恋人繋ぎよ。私もあんたと一つになるわ。同じ時に消えたらきっと、神様がこの二人は一緒じゃなきゃダメなのねってもう一度、ううん。何度でも、あんたと出会うわ!もし、そうじゃなくたって、私が絶対に見つける!どこにいたって絶対に出会うのよ。あんたはそうじゃないの?」
「そっか、そうだな!俺はきっと、いつだってお前と絶対に出会うんだろうな。神様がそうしてくれなくても、俺が絶対に見つけ出して、今度こそ、一緒に歩んでいくんだ。どこにいたって関係ないよな。うん、絶対にそうだっ」
「良かったわ。ふふっ、それにしても、もうすぐ二人で消えちゃうなんて思わない雰囲気ね。これから私たちはいなくなっちゃうけど、どこにいたって平気よ。私たちが一緒なら、どんなこともその場しのぎでぜっーたいにどうにかするし、どうにかなるわ!」
「ははっ、そうだな。どうにかならなくてもどうにかするのが俺たちらしいな。よし、んじゃ、そろそろいくか?」
「そうね、未来の私たちになるために。せっかく、今を生きているもの。未来の私たちに生まれ変わるまで好き好き同士、恋人繋ぎでいきましょう」
「そうだな!あいつも追いかけて来てるみたいだし、そろそろいくか!!」
「過去も未来もずっーと大好きなんだからね」
「おう、俺もだ!じゃあ行くぞ、セラフィ!!」
「ふふっ、了解よ。ケル!」
「「3」」
「「2」」
「「1」」
「これからも一緒よ!ケル」
「嬉しい限りだ。これからもよろしくな。セラフィ!!!」
俺たちは、何対かの羽を広げて、暗闇の中へ飛び込んだ。
なんとなく思いついたので、書いてみました。読みにくかったら謝ります。ごめんなさい。拙い文章ですが、最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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