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さみしいという欲望

作者: Nemuri

ただ私が悲観的でどうしようもできない感情です。

不快になられたら申し訳ありません。

待ち望んでいた週末が来て、最近味を覚えたばかりのお酒を飲む。


アルコールの味は本当はおいしくないけれど、満たされたいという気持ちでどんどん身体に注いでいく。


生理でおなかがずきずき痛む。これ以上身体に無理をさせず寝たほうが賢明だがどうしても布団にもぐる気になれない。


私のだいすきでかわいい猫ちゃんを触りにいく。幸せだ、と思う傍ら物足りなさに苛立ちを覚える。


人には様々な欲があるが、さみしい という欲は一番厄介であると私は思う。


さみしい という感情は余計な感情だと思う。1日1日を必死に余計なことを考えている暇がないほど必死に、生きていれば持ちえない感情なのだ。


さみしい という欲望は暴走したらたくさんの人を傷つける毒になる。だから外に出してはいけない。過ちを犯してはいけない。




それでも、さみしい気持ちがあふれてしまって苦しくて、具合が悪くなる時がある。


もしかしたら大げさだと、一般的には言われるのかもしれない。私はあまりに世界を知らないから、何が普通なのかはわからないけど。


ひとりでいる夜、さみしくなってしまったときはどうすればいいのだろう。


心臓のあたりがずきずきと痛んで、呼吸が苦しくなった時どうすればいいのだろう。


お酒を飲めるようになったのに、私の悩みは幼く、ちっぽけなのだろうか。




きっと、今の私のさみしさは人肌でしか解決できないのだろうとわかっている。


お酒なんかよりも安心できる、男の人に抱かれること。


自分では制御できない快楽に溺れることは、私の世界では一番格別だ。


生理中だというのに身体が疼く。お酒で少し熱くなっているから格別に、身体が疼く。


虚しくて、悔しくて、仕方がない。


快楽以外でさみしさをなくしたい。いや、さみしいという感情が生まれなくなればいいのに。


気づけば、私の指は血で汚れている。


私の指なんか比じゃないくらい、私は汚れている。





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