艦隊編成
7月15日 横須賀
今日俺は、各国からやって来た援軍の代表、WS、各艦の艦長を集めて、配属先と所属艦隊の発表を行う。その編制通り、5日間訓練を積み、20日の『大江戸』来襲に備える。
燃料は、アメリカが持ってきたタンカーの石油と、日本に備蓄されている全ての石油を使って賄う。この戦いが終わった後の日本には、只一滴も、石油は残らない。
「それでは、艦隊の内容を発表する。まず、今回は四つそれぞれ目的の異なる艦隊を作成した。順に説明する」
以下 艦隊編成
第一決戦艦隊 艦隊名『華』 艦隊指揮官:有馬勇儀大佐
《目的》
主に敵主力艦隊の撃滅にある。向かってくる敵艦隊へと対抗し、目につく限りの敵艦を攻撃する。
《各戦隊》
第一決戦砲戦部隊
『長門』『アイオワ』『オクチャブリスカヤ・レヴォリューツィヤ』『妙高』
『アトランタ』『ゆきぐも』
第二決戦砲戦部隊
『ビスマルク』『クイーンエリザベス』『あきづき』『プリンツ・オイゲン』
『ベルファスト』『やまと』
第一決戦航空部隊
『蒼龍』『飛龍』『瑞鶴』『エンタープライズ』『てるづき』『あたご』
第二決戦航空部隊
『しろわし』『くろわし』『イントレピット』『アドミラル・ゴルシコフ』『やましろ』
『サド・コクラン』
第一決戦護衛部隊
『ジャック・H・ルーカス』『ドルトムント』『あさひ』『吹雪』『響』『朝潮』
第二決戦護衛部隊
『モスクワ』『ベルリン』『しらぬい』『タシュケント』『雪風』『時雨』
決戦潜水部隊
『カリフォルニア』『ミシシッピ』『ドミートリー・ドンスコイ』
『クニャージ・ポチョムキン』『うんりゅう』『はくりゅう』
第二防衛艦隊 艦隊名『鳥』 艦隊指揮官:彭城幸季元帥
《目的》
主に本土の防衛にある。決戦艦隊が撃ち漏らしたり、それらの邀撃をすり抜けて突入してくる敵艦隊を撃滅する。
《各戦隊》
防衛砲戦部隊
『陸奥』『扶桑』『アリゾナ』『メリーランド』『ミズーリ』『まや』
防衛航空部隊
『ジョージ・ワシントン』『ロナルド・レーガン』『燕雲』『しょうほう』
『ほうしょう』『洛陽』
第一防衛護衛艦隊
『古鷹』『矢矧』『秋月』『初月』『きぬ』『ながら』
第二防衛護衛艦隊
『オリオン』『アンタレス』『デネブ』『あしがら』『きたかぜ』『うみかぜ』
防衛潜水部隊
『ミネソタ』『こうりゅう』『すいりゅう』『はくげい』『もくげい』『ほくげい』
第三支援艦隊 艦隊名『風』 艦隊指揮官:明石
《目的》
主に華、鳥艦隊に対する弾薬、燃料の補給にある。常に後方で待機し、各艦隊が戦いやすいよう援護を行う。また、潜水部隊は沈没艦の乗員救助を行う。
《各戦隊》
支援部隊
『明石』『ヴェスタル』『三笠』『いずも』『かが』『いしづち』
救助部隊
『せとしお』『もちしお』『たかしお』『やえしお』『まいりゅう』『りょくりゅう』
第四遊撃艦隊 艦隊名『月』 艦隊指揮官:大堀楓真大佐
《目的》
特に活動エリアや標的を定めず、自由に行動し、援軍が必要な所に駆けつけ、弱った敵艦隊を撃滅する。
《各戦隊》
水上部隊
『りゅうおう』『ふそう』『くまの』『のしろ』『はつはる』『阿武隈』『北上』『陽炎』『夕雲』
潜水部隊
『伊403』『けんりゅう』『こくりゅう』『じんりゅう』『せきりゅう』『おうりゅう』『じんげい』『こくげい』『なると』『うみなり』
航空編成
第一航空戦隊『瑞鶴』×91機 『エンタープライズ』×98機 計189機
F『陣風』24機 B『彗星三三型』28機 A『流星改二二型』38機
R『彩雲』1機
F『F8Fベアキャット』32機 B/A『XTBFアヴェンジャーⅡ』66機
第二航空戦隊『蒼龍』×66機 『飛龍』×66機
F『零戦七二型』20機 B『零戦六四型甲(江草隊)』44機 R『彩雲』2機
F『零戦七二型』20機 A『天山二三型丙(友永隊)』44機 R『彩雲』2機
第三航空戦隊『しろわし』×81機 『くろわし』×80機
F『F35B(ゼウス隊)』8機 F『F35B』42機 F『F3心神』30機
R『E9ホルスアイ』 F『M0』50機 F『F3心神』30機
第四航空戦隊『イントレピット』×91機 『アドミラル・ゴルシコフ』×76機
F『F47(ホーク隊)』8機 F『F47』40機 F『F35B』42機
R『E10サニー』1機 F『su―76ラーストチカ』56機
A『mig―97』20機
第五航空戦隊『ジョージ・ワシントン』×85機 『ロナルド・レーガン』×85機
F『F35C』42機 F『F18』43機
F『F35C』42機 F『F18』43機
第六航空戦隊『燕雲』×61機 『しょうほう』×40機
F『殲28』61機 F『M0』20機 F『F3心神』20機
第七航空戦隊『ほうしょう』×20機
F『F3心神』20機
第八航空戦隊『りゅうおう』×10機
『サーブ37ビゲン』『MiG21―bis』『ミラージュF1』『F5タイガー』
『F4EJファントム』『F1』 『F3心神』4機
第九航空戦隊『千葉太平洋基地』×179機
R『US―2』3機 R『四二式輸送大艇』1機 F『M0』40機
F『F35B』20機 F『F3心神』20機 A『A10攻撃機』20機
B『B52L』15機 B『彗星』60機
第十航空戦隊『横須賀海軍基地』×258機
R『US―2』3機 F『M0』30機 F『F3心神』20機 F『F2』80機
B『B52L』15機 A『流星』60機 H『AH―2』16機
H『UH―60』34機
第十一航空戦隊『伊豆半島臨時基地』×138機
R『US―2』3機 R『P1哨戒機』15機 A『一式陸攻』120機
第九十八航空戦隊『成田航空基地』×120機
F『墳進震電』60機 F『紫電一一型』40機 F『疾風』20機
第九十九航空戦隊『平塚臨時基地』×130機
F『墳進震電』60機 F『紫電一一型』40機 F『疾風』30機
「他、欧州、中華の航空機郡は各日本列島の航空基地に配備し、集合させた機体の穴埋めとする。これから大江戸が来るまで、各艦隊、航空戦隊で共同訓練を実施する。各員、緊張感をもって命令を待て。解散!」
俺の号令を持って、集まっていた全員が各地に散って行く。艦長、指揮官が合流し会議を始める艦隊や部隊もあれば、まずは実戦だと言わんばかりに、出航許可を求めにくる部隊もある。
これから五日間、きっと日本は最も緊張した日々を過ごすことになる。全ては来る20日のため。WASとの長い戦いに終止符を打つため。
駆けつけてくれた世界中の兵士たちと共に、平和な明日を目指して……。
決戦の日は、近い。




