女神アストラ
のんびり執筆していきます。
女神アストラはグランエスタ神聖国でこそ信者が多い女神だが、その他の国ではほとんど信仰されていない。
グランエスタ神聖国があるタイレリア大陸で特に信仰がある神は四大神である。
四大神とはすなわち光神ディレン、風神スナール、水神セパル、地神ベロウのことを指す。
さらにそれらの眷属として小神がいる。
女神アストラは光神ディレンの眷属だと言われている。
彼女は、神話の時代を記した書物では時に光神ディレンの伴侶として登場する場合もあれば、娘として登場することもある。
いったいどちらが正しいのかは現在も神学者たちの間で論争になる。一説ではそもそもそんな神は存在しないという学者もいる。
どちらが正しいのかあるいは嘘なのかはいったん置いておく。
忘れてはならないのは、彼女は数多の物語で最後に自らを犠牲にして争いに終止符を打つということだ。
そして、その身を散らした場所こそグランエスタ神聖国のある地域だと言われている。
グランエスタ神聖国には女神アストラにちなんだ名前が付いた地名がいくつかあるが、それは女神アストラがこの地にいた証拠なのだと人々は信じている。
死してなお、大地を豊かに育む女神アストラに対してその地に住む者たちは祈りを欠かさず、感謝の念を持って毎日を生活しているのであった。
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