表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サモナーだってやればできる!  作者: 河野原ぺこ/RiverPlain
6/48

6話 家族と友

 俺はIPOから出てリビングに向かった。そこには俺の2歳年下の妹である佐藤史織が居た。


「あ、お兄ちゃんもIPOやってるんでしょ?今度フレンドになろうよ」

「はぁあ?」

「え、だからフレンドなろ?」

「ちょっと待て。え、どうやって買ったんだ?」

「パパが買ってくれたよ。誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントの前借りで」


 おいおい。俺の3年間の努力は一体何だったんだよ!あのクソ親父、後で問いただしてやる!


「はぁ、分かった。明日な」

「ログインしてまだフレンド居ないでしょ?感謝してよ」

「フレンドは居ないけどNPCの女の子とは仲良くなったから良いもん!」

「ボッチ」

「うっさい!それにしてもお前戻って来るの早くないか?」

「お金無くて宿取れなかったからリアルに戻って来た」

「へ〜」

「掲示板やばい事になってるね。テイマー達が連携して1人しか居ないサモナーを探してるらしいって」


 サモナーって俺だよな?これは俺を探してるって事ね。狙いは多分堕天した卵だろうな。絶対やらんぞ!ちょっと掲示板を見てみる。これは、孵化の直前までログインしない方が良いな。


「お兄ちゃんはなんでやめて来たの?」

「宿題やってないから。明日月曜日だろ?」

「あ!私もやってない!完全に忘れてたわ〜」

「俺は宿題をやるから邪魔するなよ」


 俺は宿題を終わらせ、夜飯食って、風呂入って寝た。


 翌日••••••。


 俺は今高校に居る。今日は終業式の前日なので午前しか授業がない。だから、堕天した卵の孵化の瞬間を見る事ができる。やったぜ!それにこれから夏休みだから毎日ゲームできるぜ!


「潔!お前もIPO買ったんだろ?フレンドになろうぜ。他の奴も噴水に集まってフレンドになるからさ」


 俺に話しかけて来たこのイケメンは中学校からの仲の高須竜だ。


「え〜」

「なんだよ?良いだろ?」

「はぁ。3時過ぎなら良いぞ」

「了解した。みんなが集まるのは4時くらいだから安心して良いぞ。それより、職業何にした?俺はガンナーにしたぞ」


 ガンナーって確か不人気職業ランキングの上位3つに入っていたよな。


「なんだ。仲間がこんな近くに居たのか」

「潔もガンナーなのか?」

「いや。不人気職業ランキング上位職って事だ」

「ガンナーじゃないって事はテイマー?」

「いや、1位だけれども?」

「1位1位ねって、えぇ!1位!?サモナー!?1人しか居ないあの!?」


 おいおい、声が大きい!他の奴に聞かれたらってかもう聞かれてるし。


「一応言っとく堕天した卵はやらんぞ?今日の3時くらいに生まれるからな。楽しみだな〜」

「俺にも見せてくれよ〜。友達じゃないか」

「別に良いけど3時までにゲーム内で俺を見つけれたらな。まぁ無理だと思うけど。今もテイマー達が俺を探してるけど見つかんないだろ?」


 俺の畑はフレンドしか入れないから完全防御フィールドになってる。


「くぅぅ!」

「あ、情報拡散したらGMに垢バンしてもらうからな。誰にも言うなよ」

「分かった。ヒントくれ」

「仕方ないな。俺のキャラは白髪青眼だ。顔は無料の120パーセント美化しか使っていない。そしてまだ1回も街から出た事がない」

「ほうほう。なるほど」

「他の奴が俺を見つけても見せないからな。竜だけだぞ」


 俺は竜から離れると竜の周りに男女20人くらいが集まり「後でスクショ見せてくれ」などの要望の嵐に襲われていた。一緒に買いに行ったのかな?10万台しかなかったと思うから普通こんなにいないと思うし。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 終業式前日に宿題を出す教師って何考えてるんだ?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ