27話 篭手って結構カッコイイ
俺は風呂に入った後すぐにIPOにログインした。ただいまの時刻は現実で8時20分だ。
《ログインしました》
見たところ月下の万屋には客がいない。
「あるじ〜、おかえり〜」
「ローゼ。今日の売上は?」
「ポーションが少し売れたくらい?あと、ハイドラも来たよ〜。ポーションと短剣を買っていった」
そうか。まぁ、宣伝もしてないしこんな路地裏まで誰も来ないだろう。それにしても、ハイドラが来たのか。あいつ顔が広いから宣伝してくれるといいな。
「分かった。今日はローゼ達も戦闘するから準備しといてくれ」
「は〜い」
「グァ!」
「ᕙ(@°▽°@)ᕗ」
皆やる気満々だな。あ、第3エリアに行く前にアレクの装備も作らないとな。ゲーム内時間で1時間ぐらいあるからさっさと作ろう。
俺はローゼ達を一旦返還して店の看板をcloseにして畑へ向かった。
「さてと、サモン:ローゼ、サモングレア、サモン:アレク。ローゼとグレアはできている果実を集めてくれ。アレクはここに残ってくれ」
ローゼとグレアは仲良くりんごとみかんの採取をしている。それでは本題に入るとするか。
「今からアレクの装備を作ろうと思うけど、どんな装備が良い?やっぱり服?」
俺はアレクに質問してみる。アレクは考えている。
「グァア!」
う〜ん。やっぱ何言ってるか分からんな。質問を具体的にしてみようか。
「俺と同じような服?」
「グァ!」
アレクは頷く。
了解。早速作る。まぁ、素材的に俺と同じ服になるんだが、そこは仕方が無いな。
ゲーム内時間40分経過••••••。
スネイククローズ 種類:上着 レア度2 品質2
+VIT12 質量2 耐久値210
アイテムエンチャント+STR7
スネイクパンツ 種類:ズボン レア度2 品質2
+VIT12 質量2 耐久値210
アイテムエンチャント+AGI7
スネイクシューズ 種類:靴 レア度2 品質2
+VIT12 +AGI8 質量1 耐久値170
アイテムエンチャント+AGI7
アイアンハンド 種類:篭手 レア度3 品質2
+STR18 +VIT7 質量1 耐久値230
アイテムエンチャント+STR8
アレクの装備が完成した。前よりも《裁縫》のレベルが上がっていたし楽にできた。篭手は格闘術を使うアレクのために鉄鉱石を使って作った。結構格好良くできたので自身作だ。
「そろそろ行くか。お〜い。ローゼとグレア、戻ってこ〜い」
ローゼとグレアは持ちきれない程のりんごとみかんを持ってゆっくりと来た。
「ありがとうな。それじゃあ今から俺の妹と一緒に狩りに行くから少しだけ召喚書に居てくれ。リバース:ローゼ、リバース:アレク、リバース:グレア」
俺は一応ローゼ達を返還し、噴水に向かった。