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サモナーだってやればできる!  作者: 河野原ぺこ/RiverPlain
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26話 父親がゲーマーになりそう

 俺はIPOをやめた後リビングに晩飯を食べに来た。リビングには俺の親父である佐藤元一郎と妹の史織が晩飯の準備をしていた。うちは父子家庭なので色々大変だ。すぐに手伝おう。


「あ、お兄ちゃん」

「すまん、今から手伝う」


 今日は親父と史織がおかずを作っているので俺はコップと箸、お茶の入ったやかんをテープに置いて茶碗にご飯を盛り付ける。


「よし、そっちは終わったか」

「おう」

「お兄ちゃん、お皿取って」


 俺は皿を棚から取り出し史織に渡す。そして親父が盛り付けをしていく。今日のおかずはピーマンとナスと挽き肉の野菜炒めである。


「「「いただいます」」」


 俺達は野菜炒めをテーブルに置き食事をする。


「あ、お兄ちゃん。今夜暇?」

「明日、竜と遊びに行くから早く寝たいが一応暇だぞ」

「今日リア友とIPOやるんだけど第2エリアのボス倒すの手伝って」

「お、ゲームの話か?」

「あ、ハードの話は許してないからな!あれ安くても100万ぐらいするからな!」

「その節はすまん!」


 この親父は『誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントの前借りでゲームを買いたい』って言い出した史織にクレカを渡して『これで買いなさい』って言ったんだぞ。どんなゲームか追求もせず!


「お父さん。男に二言はないよね」

「も、もちろん」

「はぁ」

「話戻すけど、手伝ってくれる?」

「別に良いぞ。特にやる事ないし」

「やった〜。じゃあ8時30分くらいに噴水に集合ね」

「なんか面白そうな話だな。俺もそのゲーム買おうかな」

「お金あるのか?」

「お金貸してください!史織のゲームのせいで50万くらいしかありません!」

「ちゃんと返せよ。確か第2陣が再来週だったけ?あれは3日前ぐらいには並ばないと買えないぞ」

「会社の人とローテーション組んで買う!俺だけ仲間外れなんて嫌だ!」


 子供か!駄々っ子か!そんな理由で買うなら他のIPOを本気で楽しんでくれそうな人に買って欲しいな。


「それにしてもゲームの中では潔と史織はどうしているんだ?」

「お兄ちゃんはトップの人だよ」

「そうなのか?」

「凄いじゃないか」

「掲示板に絶対にお兄ちゃん達のファンクラブ的なのがあるんだよ。それにお兄ちゃんは品質の高いポーションを大量生産している事でも有名だし」

「ファンクラブってなんだ?潔はゲームだとイケメンなのか?」

「いや、多分ローゼのファンクラブだろ?」

「それもあるけどお兄ちゃんのファンクラブもあるよ。デュエルで圧勝した堕天使の召喚士って」

「そうなのか、テイマーになったんだな。どうだ?楽しいか?」


 何当たり前の事を聞いてるんだ?


「楽しくなかったらとっくにやめてるぞ?」

「それもそうだな。他にも色々な話を聞かせてくれ、なんか興味湧いてきた」


 俺はIPO内の話を一通りした。その内に晩飯はいつの間にか食べ終わっていた。

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