24話 忘れられると結構キツイ
ピロン♪
《運営からメッセージです》
俺は運営から届いたメッセージの音で目が覚めた。外は太陽が地平線から少し出ているぐらいの時刻だ。
「全く。こんな朝早くからなんだ?」
俺はメッセージを見てみる。
《Impossible of Possible Online、通称IPOを遊んで頂きありがとうございます。今回のお知らせは翌日の6:00から18:00までメンテナンスをさせて頂きます。大変ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします》
はぁ、明日はメンテナンスか〜。明日になる前に色々としとこうか。
「なぁ、畑仕事任せて良いか?」
「良いよ〜」
「グァ!」
『ᕙ(@°▽°@)ᕗ』
俺はローゼ達に畑仕事をさせ、ルナちゃんの店へ向かった。
「ルナちゃん。久しぶり〜」
店に入るとポカーンとしたルナちゃんが居た。
「••••••えっと。あ、サトキさん久しぶりですね。お店いつの間にか立派になっていて驚きました」
「••••••最初の間は何?もしかして忘れられていた!?」
「そんな事はないですよ!たまにしか来ないので思い出すのに時間が掛かっただけです!」
「やっぱり忘れられていた••••••」
俺はシュンとする。
だって忘れられていたんだもん。分かるよ。何日も来なかったから忘れちゃうよね。
「そんなに落ち込まないでください!ちゃんと思い出したのですから許してください」
「••••••はぁ」
「それより、要件はなんですか?サービスしますよ?」
「そう?じゃあ、鉱石沢山買いたいんだけど?」
「私も第2エリアに行けるようになったので鉄鉱石ありますよ?お詫びとして品質3を売っても良いですよ?」
「許す許す。許させて!」
「ちょっと何言ってるか分からないですけど、品質3の鉄鉱石は5個ありますよ」
「全部買う。品質2の鉄鉱石も30個欲しい」
「全部で丁度100000ゴールドです」
俺は100000ゴールドと鉄鉱石を交換する。
「ありがとうございます」
「それじゃあ、また」
俺は畑に戻る。既に畑は丸裸になっていた。
「あ、種渡すの忘れてた。今作る」
俺はローゼ達に薬草等を返還した種を渡した。
ピロン♪
《プレイヤー:ハイドラからメッセージです》
その時、メッセージが届いた。とりあえず見てみる。
《明日暇?明日IPOがメンテナンスだろ。俺は暇だからサバゲーに参加するんだがお前も参加しないか?勿論、防具とか銃はこっちで出すからさ》
あいつ、サバゲーなんかやっていたのか。まぁ、明日暇だしやろうかな。たまには体動かさないと体に悪いし。
《分かった。参加する》
これで送信っと。これでいいんだよな。
ピロン♪
《プレイヤー:ハイドラからメッセージです》
返信早!内容は?
《明日の8時に俺の家に集合。迷彩服とプロテクター等を貸したるから服は普段着でいいぞ。俺の親父も参加するから車に乗せてもらえるぞ。だから、通行費はいらない。昼飯は向こうで食べるから弁当な。今日は早めに寝た方が良いぞ。それじゃあ、待ってるぞ!》
竜のヤツ、絶対に俺が承諾すると思って先にこれを書いてただろ。あの数秒でこの文字数はおかしいな。はぁ、サバゲーか。ちゃんとできる気がしない。ひとまず明日の事は忘れて今日は何をしようか。