プロローグ
異世界ものを書きたくて書いてみました。誤字脱字や文の構成がかなり駄目な所が多分多数あると思いますので、ご了承下さい。
特に段落分けが苦手です。
修正終了済み。
ー魔界
漆黒の服を着たある魔族が堂々と王の玉座っていた。
その魔族の目は真紅のように紅く、髪は雪のように白かった。
この魔族は全ての魔族を統率する魔の王。
即ち魔王だ。
今現在魔王は酷く疲れていた。その根源となる者は勇者と呼ばれている忌まわしき存在が関係している。
勇者は強大な力を持ち、これまた強大な力を秘めた聖剣を振り回し、私たちの仲間たちを次々に殺し回っていった。その中には家族や家族と言っても差し支えない程の親しい者も含まれていた。
仲間が勇者に殺されるたびに魔王は酷く悲しみ、そして怒りの炎に燃えた。
自分達は何も悪いことをしていない。ただ平穏で楽しい日々を仲間と過ごしたかった。なのにあの勇者と言う者は仲間を殺し、自分達の領土を奪い、次々と自分の物にしていった。
勇者とは悪な存在だ。そしてそれを召喚した人間族の王も悪な存在だ。自分達の領土を増やしお金を稼ぐ欲深い存在だ。自分達の暮らしが豊かになるのならばどんな汚い手だった使う卑怯者だ。
「ウーリル、セルゼ、イルーゼ、セルサード、ウェルス、シースルー、アルバ、エルザ、シトラス、フェイリール、スウァンレイヴ、デラス、シュラミ、ウィンディーネ……私は決めたよ。私は今から……人間族を滅ぼすことにするよ」
魔王はこの世を旅立ってしまった仲間達の名前を一人一人言い、この場にいる配下にある命令を下した。
命令と言っても静かにただ一言伝えただけだ。
魔王は〈人間族を一人残らず殲滅せよ〉と、そう静かに命令した。
魔王は信じてきた。人間達が自分達魔族と良き友となってくれることを、だがその信じてきたものさえ人間族自ら踏みにじった。
もう魔王は限界だった。
皆が毎日笑って過ごせるような世界を作りたかった。
皆が種族間を超えた友好関係を築けるような世界を作りたかった。
皆が何も苦しまなくてもいいような世界を作りたかった。
だが全て人間族のせいで達成することが出来なかった。
他の種族は魔族の良き友となってくれたが大半の人間族は一向に手を繋いでくれなかった。
手を繋いでくれた他の種族やあの世へ旅立ってしまった仲間達のためにも人間族を滅ぼさなければこの先平和な未来なんてものが訪れるわけがない。
だから私は人間族を一人残らず滅ぼすと決めた。
これは私がこの世界に生まれて齢十七の頃に起こった出来事だ。
次回!本編……です。




