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瀬戸大輝の異世界ライフ  作者: 東宗幸
1章 始まりの異世界
2/7

始まり

『あ………』

真っ暗な視界が徐々に鮮明になった。

『はっ‼️』

瀬戸大輝の目の前には………………

大きな噴水があった。


………頭をフル回転させる。

『俺は………溺死したのか?』

意識が飛ぶ前の記憶を必死に

思いだし、この結論にたどり着いた。


『まさか天国じゃねぇよな………』

この呟きに盟友が返事をする。


『LAUGの作った異世界(電脳空間)じゃねぇか?』

『牧野?生きていたのか?』

『そりゃ、お前を置いて死ねるわけないだろ?』

『キモーイぞ!盟友。お前はホモか?』

『ホモじゃねぇぞ!盟友』

『フッハッハッハッwwやっぱり牧野最高‼️』

『それほどでもぉーww』

こんな面白い奴と盟友になれた、こんな

幸運は二度と無いだろう。


『うるさいわよ‼️この陰キャコンビ‼️』

突然罵声を浴びせてくるのは生徒会長の尾形だった。


『私達はこの()()()をさっさと終わらせて

家に帰りたいの‼️分かる‼️』

その声は酷く苛立っていた。

『…………スミマセン』

このクラスで俺達はゴミとして扱われていた。



『牧野あっち行くぞ』

牧野を連れ噴水から離れる。

『お遊びってどういうことだ?』

さっき会長さま(尾形)が言っていた

ことが気になったので聞いた。


この事だよっと言い制服の

ポケットから1枚の紙を出した。

その紙にはこのような事が書かれていた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この世界は現実と同じである。

強者が勝ち弱者が負ける。単純な世界だ。


この世界では生ある者すべてが加護()を持つ。

しかし、加護は覚醒した者にしか使えない。


これは君達も例外ではない。



この世界は自由である。

冒険者になる。先生になる。

技術士になる。経営者になる。

主婦になる。ニートになる。等

すべて自由だ。


この世界での死は現実の死と同じである。

死ねば腐敗し、骨になる。


この世界から帰る手段はたった一つ

魔王を倒すことだ。


現実世界に戻りたいならこの世界で努力し、

強者にならなくてはならない。


これを見て君達はどう思うか………

非常に楽しみである。


これは君達へのプレゼントだ。

考えて使ってくれたまえ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『この紙と1000(ゴールド)が入っていた』

自分の制服のポケットに手を突っ込む。

牧野と同じ物が入っていた。

『まるでゲームの世界だよな~』

『あぁ~~スッゲェーワクワクする‼️』

『えっ⁉️盟友しばらく帰れないんだぞ』

『そうだな』

帰ったって現実は糞だ。

『一緒に行こうって言ったライブは⁉️』

『そんなこともあったな……』



『………………盟友は………』

牧野が何か言いかけた時、浅井が

こちらに向かって走ってきた。



『ハァハァハァここにいたのか……来てくれ』




無理矢理連れてこられたのは

とってもでかい建物の前だった。

『これは………ギルドか?』

牧野の方を見るが………首を傾げた。



ギルド?の前には、クラス全員が揃っていた。

『ようやく揃ったみたいね………

後はよろしく小山』

『はい!では今からクラスの今後の方針

を決めたいと思います‼️』

…………………………………………………………

『魔王討伐に賛成の人‼️えっと19人っと』

クラスで話し合った結果クラスの方針

は、魔王討伐になった。

『残り3人は………』

『俺と牧野は様子見で』

『山崎君は………』

『………………………』

この世界に来ても平常運転のようだ。




『次は冒険者になる人を決めます‼️』

どうやら冒険者になるには登録費

として3000Gが必要らしい。

『19人なので19000Gだから六人決めます‼️』

いろんな意見が出たが…………

結果として…

浅井(サッカー部部長)宇佐美(サッカー部副部長)

尾形(生徒会長)小山(生徒会副会長)

福井(野球部部長)睦(成績1一位)

が選ばれた。

『どう思う牧野?』

『別にいいんじゃねぇ』

俺も同じである。


冒険者ギルド内

『では、この石に手を置いて下さい』

………結果として

浅井;剣士 宇佐美;戦士

尾形;勇者 小山;召喚士

福井;騎士 睦;白魔法使い

………とても理想的である。



『凄いです‼️勇者なんて初めて見ました‼️』

ざわつきが半端ない………


『……そんなに凄いの?』

『はい!歴史上3人目です‼️』

このゲーム(異世界)の主人公は彼女らしい。


『フウッ当然よねぇ~だってこの私ですもの』

……………クッソウゼェ~~~

『牧野行くぞ‼️』

『おい!盟友待ってよ‼️おーい?』

俺達はギルドを後にした。





『ウォリャァーーーーー‼️』


1週間前怒りに身を任せ、ギルドを後に

した俺達(ほぼ俺)は宿無しのホームレスになった。

今思えば我ながらバカ過ぎる行動だと思う。




『盟友ヤバいぞ!このままでは完璧なホームレスに

なってしまうぞ‼️』

いや、もう完璧なホームレスだ。

『盟友!こんなんでいいのか?』

別に良くないか?腹が減れば定食屋のゴミ箱を

漁り、眠たくなれば路上で寝る。

『自由でいいじゃないか』


『なあ、盟友!やり直そう!』

『やり直そうって何を?』

『この異世界生活をだよ‼️』

『異世界………………あ‼️』

そうだ!ここは異世界だ。

努力は報われるし、何にだってなれる‼️

『忘れてたわ………ここは異世界だもんな』

『おう‼️』

牧野の顔に笑顔が戻った。


『異世界ぐらい人生楽しもうぜ‼️』



こうして今に至る。


『溝掘りのバイトとかキツすぎだろ‼️』

まあバイト初めてですけど。

『この仕事が一番日給いいの‼️後1日我慢しろ‼️』

『でもこんだけ働いて5000Gだぞ‼️』

帰宅部にはキツいって………マジで……。

『二人で10000G‼️この金で冒険者になるんだ‼️』

『でもぉ~~』

『弱音を吐いていないで明日に備えて寝ろ‼️』

『そんなぁ~~』




やっとスタート地点に着いた……………

呼吸を整える。

『冒険者登録をしたいのですが…………』

『はい!2人で6000Gです‼️』

頼む………良い職業を………

『では、この石に手を置いて下さい』

………来い‼️




『盟友!泣くな………元気出せよ!』

『無理だよ‼️だってだって……






‐最弱の冒険者‐だぞ‼️』





この俺(瀬戸大輝)の職業は……………

最弱職の冒険者である。






『ギルドの職員さんが言っていただろ、

レベルを上げれば転職も出来なくはないって』

出来なくはって何だよ‼️

『レベル上げ手伝うからよ…………』


ちなみに、俺を励ましてくれているこの男

(牧野真幸)の職業は剣士である。


同じ帰宅部なのにこの差は何⁉️


うぅ~最弱の職業(冒険者)かぁ………



地道に努力するしかないか…………




こうして瀬戸大輝の異世界ライフが始まった。





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