HR
2025年6月10日、俺達の長ーい異世界ライフが始まった。
キーンコーンカーンコーン………予鈴が鳴った。
『みなさーん席に着いてくださーい』
先生の呼び掛けにより皆渋々に席に着いた。
『では、朝のHRを始めます。日直の小山君』
『今から朝のHRを始めます。気を付け 礼
お願いしまーす 』
『お願いしまぁーす』
『着席』
今日も又、つまらない1日が始まった。
『健康観察先生お願いします』
『浅井君 (浅井 結城)!』
『はい』
『明智さん (明智 未来)!』
『はーい』
『泉君 (泉 堅一)!』
『はい』
『宇佐美君 (宇佐美 陽)!』
『はい』
『江崎さん (江崎 来美)!』
『はい』
『尾形さん (尾形 京子)!』
『はい!』
『桐岡君 (桐岡 岳)!』
『はい』
『小山君 (小山 優)!』
『はい』
『斎藤さん (斎藤 慶子)!』
『はい』
『佐山さん (佐山 静)!』
『はい』
そして………
『瀬戸君 (瀬戸 大輝)!』
『へぇーい』
『曽我君 (曽我 相馬)!』
『はい』
『中山君 (中山 壮)!』
『はい』
『野方さん (野方 蘭)!』
『はぁーい』
『長谷部君 (長谷部 良)!』
『はい』
『浜砂君 (浜砂 光希)!』
『はい』
『半田君 (半田 直木)!』
『はい』
『比井さん (比井 良子)!』
『はい』
『福井君 (福井 海戸)!』
『はい』
『牧野君 (牧野 真幸)!』
『へぇーい』
『睦さん (睦 美奈子)!』
『はい』
『山崎 (山崎 健人)!』
『……ヘイ』
『先生のお話、先生お願いします』
『はい!今日は皆さんにとってたいへん嬉しい
お知らせが2つあります』
『先生~~何ですか~』
パチン!っと指パッチンを鳴らした。
この音は教室を通り越し廊下にまで
響くほどの音だった。
…………………沈黙も束の間
教室に小銃を持つ黒づくめの集団が入ってきた。
『一つ目は………
もう勉強はしなくていいです。』
………………………………………………………?
何を言っているか俺には全く理解出来なかった。
他の奴らも理解出来ていない様だった。
そんな中最初に声を出したのは尾形だった。
『先生意味が分かりません』
『分からなくていいんです』
実に不気味な笑顔だった。
『二つ目は………
今から皆さんは異世界に行きます』
さっきより理解できない。
『連れていけ!!』
先生の声にいつもの穏やかさは無く
殺伐としていた。
連行された俺達はヘリコプターに乗せられ
とある施設に運ばれた。
『LAUG?』
『聞いたことあるのか?盟友?』
そう聞いてきたのは俺の唯一の友達であり、
盟友である牧野だった。
『あぁ、確か最先端の電脳空間を研究する
日本政府公認の会社だ』
『おい!そこうるさいぞ』
声のボリュームを下げて聞いてくる。
『なんでそんな会社に連れてこられたんだよ?』
『分かんない』
そんな会話をしているうちにとても大きな
ゲートの前に連れてこられた。
『おい!牧野 425623 だ』
『え?何』
『425623だ!覚えるんだ!』
『425623 425623 425623 よし覚えた!』
3回で本当に覚えれたか本当に不安だか
そこは盟友を信じよう。
『っで?なんの数字だ?』
『このゲートのパスワードだ!』
ゲートの先にはよく映画などで見る
カプセル型の機械があった。
『入れ‼️』
カプセルの中に入ると ガシャン
という音と共に閉じ込められた。
そして……エメラルド色の液体が入ってきた。
『おいおい、まさか溺死させるつもりかよ?』
笑えないって、マジ助けてヴぁっヴぇっヴぉヴお
苦しい助けて誰か……………………………
『準備完了しました教授』
『そうか………これで俺は犯罪者達の仲間入りか』
その声にはいろんな感情が混ざっていた。
『そんなことはないです。
だってこれは 人類の希望 なのですから』
『……そうだな』
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