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ちゃんちゃら、きらり
望まれないほど
遠くまで歩いてきたようだ
無関心の飴玉
自意識過剰でゆっくり溶かす
「嫌いだって言えよ」
記号を纏った
僕でない「僕は傷つかないから」
幾千、幾億
夢の残滓であふれた街
ちゃんちゃら
ゴミ溜めで歌え姫君
夜が明けるまで
林檎飴片手に「お手をどうぞ」
人工の明かり 神隠しに遭う星一つ
恵まれた明日
こんなのは知らない御伽噺
誰も知らない過去ならば
なかったことになればいいのにって
償えない罪
許しを請う資格さえ無いさ
無いさ
君の手を振りほどく理由も
祭りの夜
君の歌を聴かない理由もーー
幾千、幾億
夢の残滓であふれた街
ちゃんちゃら
ゴミ溜めで歌え姫君
朝が来たとしても
林檎飴片手に「お手をどうぞ」
真白の月を見に行こう
ちゃんちゃら、きらり