5/6
奇跡の動力源
夢という綺麗な言葉は
隠された怒りに
復讐を歌う堕天使に取り憑かれた僕を
動かすだけの力を持ちはしない
人はすぐに理由を問い、意味を問う
話したくない話題を避けるために
磨いた話術、卑怯な手段は
「仕方がないわ」
汚れた金で空を買おう
知識を得たい
期待に応えるだけじゃ満たされない
どうせなら
奇跡の一つ起こしてみたい
そうして群がってきた虫どもを
軽蔑した眼差しで眺めるんだ
最低の望みと知りながら
僕は今日も前を見る
どれだけの時を過ごしただろう
努力をして
恵まれた今を手に入れて
何不自由ない日々
いつしか頑張る理由も消えて
立ち尽くす
何もない
空っぽの僕がどれだけ奇跡を起こしても
集まるのは
毒々しい色をした感情ばかり
あなただけだ
あなたしかいない
僕の傍でもっと歌って
ずっと