1/6
金平糖と星の夢
星の金平糖を一粒
あの夜空で光る日を
いつか いつかと夢を見て
甘く溶けてしまうの
何も残さず 白雪のように
ゆっくり歩いて いいですか?
本当の気持ちに気づくまで
人に言える夢を思いつくまで
遠くを目指して いいですか?
泣きたいほどに
悲しい覚悟を飲み込んだ
淡い朝日に抱かれて
棘を持つ理由を知らない
あの星さえ丸いのに
おいで おいでと声がする
天の川で遊ぼう
宙へ昇って 沢山の一つに
一人になっても いいですか?
本当の仲間になれるまで
星についた嘘を謝れるまで
一緒にいても いいですか?
泣きたいくらい
優しい幸福と罪悪感
深い闇夜を照らせない
こんな砂糖の塊じゃ
光る星になれるわけなくて
できないことを知って強くなるんだと
星の長は言うけれど
そんなの納得できるわけなくて
金平糖は尖ったまま
真似事をしていた
夢を見たまま消えたんだ