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貴方は、竿をさしたことありますか?

 『流れに竿さす』という言葉がある。


 勢いに乗る、とか更に増すみたいな意味を持つ言葉だ。


 と、同時に現代人が誤用する言葉、誤解する言葉の代表のような形で例に使われる言葉でもある。


 日本人の半分以上は、流れを塞き止めるような意味合いと思っている。

 嘆かわしい。正しい知識を持っていないなんて、不勉強だ。日本語の乱れも極まれり・・・・・・


 そんな声が聞こえてきそうである。


 が、ちょっと待って欲しい。




 この言葉、分かり難くありませんか?




 私は言語学者じゃないのでこの言葉が何時代に出来た言葉なのかは知らないが、これは船の言葉なのは分かる。たまに時代劇で見るやつだ。湖とか深い水深じゃなくて、足がつくような浅い水面に浮かぶ小船を竿を使って動かすようなの。


 つまりこの言葉、そういう時代に生まれた言い回しであって皆が船に乗って移動している当時は誰もが想像できる表現だったんだろう。車社会である現代日本で、『アクセル全開』っていったらなんとなく頑張ってる急いでるニュアンスが伝わるのと一緒だと思う。

 でも逆に現代日本で渡し舟に乗ったやつどれだけ居るの?という話。昔の人間がアクセルを知らないように、現代の人間にとって竿と言うのは誰もが想像ついて当然の言い回しじゃないのではないだろうか。日常使う竿なんて物干し竿くらいだろう。


 まあ、慣用句というのはそういうものだ、という意見はある。仲のよい友達を表す言葉に『フンケーの友』というのはあるが、このフンケーは漢字で書くと刎頚となり、首を刎ねるという事だ。実際に仲のよさを現すために首を切断したなんてニュースで聞いた事もないのは確かだ。それを知っているのがキョーヨーっていわれたら反論はちょっと出来ない。



 でも、だから分り難くていいのかというのは別だよね。



 『ナウなヤングにばかうけ』。これは死語だ。今では誰も使わない、一時流行った言葉。

 こう言うと一緒にするな、現役の言葉だって怒られそうだけど、ナウなヤングって使わないだけでなんとなく意味は分かるよ?意味すら通じない言葉よりましじゃないのかな。



 何が言いたいのかというと、別に『使うな』といってる訳じゃない。『廃れさせろ』というわけでもない。

 ただ、こんな疑惑のある言葉が誤用の代名詞として相応しいかどうか判断してから口に出しているか、ということだ。


 正しい日本語、言葉本来の意味。

 そういう主張はわかるけど、貴様呼ばわりされたら嬉がる人間はいない。使ってた人間が悪いイメージなだけで、文字的には尊重しているなんていって、他人を貴様呼ばわるするやつがいたらそれは馬鹿にする為の詭弁でしかない。



 コレだけ言っておいてなんだが、私はどちらかといえば古い人間だ。『ヤバイ』という単語を良い意味で受け取れない年齢だ。幸いなのかそういう言葉を私に対して使われたことはない。それが私に話しかけたくないからだというなら、悲しいことだが。


 でもだからこそ、正しい言葉が~とか言ってる例が、ほんとに相応しいと思えないのが気にかかる。


 それ、知識でマウント取りたいだけじゃないのか。


 そうとしか思えないから、ちょっと理論武装してみたのですよ。

 

 もし、俺は何度もこの言葉を諭したことがあるが、皆素直に聞いていたぞこの捻くれ者め。という方がいたら、問題と考えます。それは単に言い争うほどの事じゃないからスルーされているだけです。私だって、現実に対人相手でこんな主張はしません。確実にドン引きされます。

 いやあ、安全なネットならではの主張っていいですよね。

 無責任に勝手なこといいやがって、というのはそのとおりですが別に責任持たせて主張を封じる現実が素晴らしいわけではないですよ。一方的に主張できる場ならではの意見は存在すると思います。

 

 それはお前個人の意見だというのはこれもそのとおりですが、だから間違いでも何でもありません。誰だって個人です。

 

 言語は生き物だからそんな主張は意味がない。喧嘩うるな、というのはノーセンキューです。

 仲裁は二者が対立し損害が出るのを防ぐから意味があるのであって、今私は誰かと対立しているわけではありません。とりあえずで穏便を有難がるだけなら事なかれ主義でしかないのです。日本の一億を超える人間が使うか使わないか選択するから言語は変化するのです。いいじゃないですか。考えるだけなら。

 

 お前これ質疑応答のつもりか。想定質問がみみっちすぎる、というのはそのとおりです。私の発想なんてこの程度です。

 

 さて、これで二千文字程度。予想以上に支離滅裂な文章になってしまいました。首尾一貫して論理だった主張を書き上げるって能力が要りますね。文章の構成力とか修行あるのみです。

 単行本一冊十万字。五十倍ですか、気が遠くなりますね、別にコレを出版できるほど思い上がってはいませんがと、散々毒を吐いた後で話題転換する卑怯者でした。



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