東京すみっこごはん
夕食にはお味噌汁がつくことが多いです。
前は鰹節一辺倒でした。夕方帰宅すると、何も考えずにまず小鍋にお水を汲んで、火にかけます。冷蔵庫の野菜室と相談して具材を決め、取り出し、刻みます。細かく切る方が早く火が通るけど、ごろごろ野菜も捨てがたい。
うーん、今日はごろごろかなあ。大根を必要分落として皮を剥き、分厚いいちょうに切っていく。人参は前はピーラーで皮を剥いていたけど、最近は皮のところがおいしいと聞き、ほぼそのまま。あ、へたのとこは落としますよ。ひげ根のとこも。
そうこうするうちにお湯が湧くので、一旦包丁の手を止めて鰹節をひとつかみ。火を小さめにして1分くらい?
あそうそう、冷凍庫からうす揚げ出しておかないと。少し解凍しないと、切る時に砕けちゃう。
すぐ沸くポットでお湯をわかすようセット。再び包丁を持って人参を切ります。
同じ大きさと形に揃えたいのに、大根と人参が同じにならない‥。特に人参の細いところ。太さが違うからしょうがないけどさ!
そんな訳で、大根はいちょうなのに、人参は半月だったり。細いところは満月ですよもはや。
家庭なんだからいいことにしよう。
あ、鍋の火を止めて鰹節を取らないと!
‥この辺で、あいかわはきっと「すみっこごはん」の丸山さんに白い眼で見られるんだろうなあ。それとも笑顔でスパルタかなあ。柿本さんには罵倒されるね。お出汁の取り方がなってないって。
わかってますよう! あいかわ性格が丁寧じゃないんですよう。あとついでに、時間もあまりかけられないんですよう!
お出汁の取り方は、カナちゃんに仕込んでください。彼女、やる気になっているので。
カナちゃん、あいかわの出汁に「雑味が‥」と思っても言わずに、飲み込んどいてくださいね。
鰹節はお箸ですくいます。鍋の火をつけたままだと、勝手にゆらゆらしているのでお箸を入れただけで絡まってくれます。細かいのが残ってても、鰹節だしもういいや。食べるのあいかわと家族だし。
あ、ごめん。
大根人参投入。どばどば。
火は元に戻して中火くらい? 大根と人参で温度が下がったので、しばらくほっておきます。その間に、ちょっと解凍されてやわらかくなってきた冷凍うす揚げを袋から出し、‥出さずに、破った袋を敷いたまままな板に乗せて、大根と同じくらいの大きさの四角に切ります。
袋を敷いたままだとまな板があんまり汚れないですみます。あいかわ、油でべたべたなまな板洗うの嫌い。
切ったうす揚げはボールへ。そこへポットで沸いたお湯を投入。どじゃー。
このボール、ステンでなく普通の食器でもいいかな‥。そうしたら油抜き後のべとべとも、食洗器ちゃんが洗ってくれるのかも‥。あいかわ、油でべたべたなボール洗うのも嫌い。苦笑
あれ? ステンのボールは食洗器にかけられるかも? したことないけど。
油抜きしたうす揚げを小鍋に追加します。そろそろ鍋の容量がやばい気がする。あふれそう? いやまだ味噌を入れなければならぬ。ああっ吹きこぼれないで! なべ底が汚れる!! 汚れた鍋を洗うのもあいかわ嫌い!
里いもがあったら入れよう。薄く切ります。ごろごろだと食べない奴が約1名いるので‥薄くても食べないけど、おつゆに溶け出した分は自動的に摂取することになるのでちょっと勝った気分。あと薄いと火が早く通るよね!
ごぼうもいいな。ささがきの冷凍、あったかしら。八百屋で買うとき処理がめんどくさいなーと思ってたら、おじさんが奥でささがきしてたので、それを最近買ってます。買ったら軽く水洗いしてチャック袋に移して冷凍庫。ごぼう傷まない! そういえば冷凍といえばえのきもいた筈‥。
いやいや、入れすぎ入れすぎ。そういうことするから、鍋からあふれるし「あんたの作るのは味噌汁じゃなくて味噌煮だよ」と言われるんすよ!
さて、なんだかカオスになってきたところで、一旦冷静になりましょう。メインを作らねばなりません。
味噌汁鍋は、メインを作ってる横でしばらく放置。そうすると勝手に火が通ってくれます。
‥あーメイン終わった終わった。炒め物ジャーは野菜と肉が取れていいね。
配膳しつつ、味噌汁鍋に再度火をつけます。すこーし冷めちゃってるからね。湧いたら、お味噌入れるよ!お味噌入れるときは最近は火を止めてるよ!
あいかわは、今はお米の味噌と白味噌を混ぜています。白味噌が三分の一くらい。好きなの。
‥あれ、なんか最近、味噌の量増えてない? 塩分大丈夫?
って思ったけど、どっちみち味噌のパックに書かれている量より明らかに少ない! 大丈夫かあいかわ? お前の作るものは味噌汁だったと思っていたが、実は味噌風味のすまし汁だったりしないか? いや濁ってるからやっぱり味噌汁でいいのか!?
再び冷凍庫から、刻みねぎを出します。青ねぎ安い時に買って、刻んで、チャック袋へ入れて冷凍庫へイン。いつでも使える刻みねぎー☆ あ、文句言う奴いるのであいつだけねぎの量を減らさねば。ったく面倒臭いな。そう思いつつ、お味噌汁椀に各自のねぎを入れます。
上からお味噌汁をよそいます。ねぎ、この衝撃で解凍。
湯気が嬉しいね! お味噌汁おいしいね! ほっとするよね!
「ごはんだよー!!」
さて、「東京すみっこごはん」でした。
素人が作るのでまずい時もあるそうです。料理人の金子さんや、プロ主婦の田上さん、文句たれの柿本さん、ロマンスグレイの丸山さんが当番の時は期待してしまう。女子高校生のカナちゃんはお味噌汁と焼き魚がおいしい子。OLの奈央さんは味よりこころかもしれません。
一人三百円払って、買い出しに行って、レシピノートにできるだけ忠実に当番が料理して振る舞うことになります。当番はくじなのです。
このしかけの中で、登場人物たちそれぞれは日常を抱え、小さい事件を抱え、ものを語ります。そしてそんなそれぞれの事情を抱きつつ、夜になるとふらっと集まり、お金を払ってくじをひくのです。
料理って、食べるって、不思議ですね。
あいかわは、多分料理が下手です。丁寧さとか忠実とか正確さとか器用さとも無縁で、いい加減でおおざっぱな料理しかできません。
でも、自分が作ったお味噌汁が、結構好きだったりします。下手なのにね。ほっとしたりもします。
それは、作ったものを食べ続けて来た時間、慣れ、なじみの魔法なのだと思います。そしてその魔法は、人が生きて来た日常に潜んでいるのです。
成田名璃子さんが描いたこの「東京すみっこごはん」は、その日常を愛し、残そうとした、ある女性の試みから始まっていました。一話一話がとても愛らしくて、そして全体を通して描かれる食卓の風景の大切さが、またこれも愛おしい。
どうかこのすてきな物語を、是非味わってみてください。
ちなみに、あいかわはキャベツ大根人参玉ねぎ千切りのかき玉のお味噌汁も好きです。春っぽくて。
おとうふわかめねぎもいい。王道。
じゃがいも人参大根玉ねぎ多めに玉子もいい。バター落としてみたい。
さつまいも玉ねぎたっぷりは甘くて良し。
ああっあなたのお味噌汁、好きなのはどの組み合わせでしょうか?




