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天鏡のアルデラミンⅨ

「素敵な仕事を始めましょう わたしの仕事を始めましょう」


信頼しあえる仲間。友情。崇敬。あたたかくて心地よい絆で結ばれていた仲間がいれば、どんな苦難だって危機にだって立ち向かえる。その筈だったのに…


はじめはわくわくする筋立てで読んでいたこのファンタジー戦記が、Ⅷ巻から痛くて辛い。

一番の相棒は喪われて、鬼才の主人公は不在、純真な皇女は仲間から恐れられる程に苛烈な女帝に成長せざるを得なかった。残ったメンバーは現れた空虚を埋めるために自らを叱咤し、かつてのあたたかい日々を取り戻そうと奮闘する。それなのに、敵国キオカの闇はとうとう仲間たちの良心ともいえるべき少女ハロまで…


「素敵な仕事を始めましょう わたしの仕事を始めましょう」


ビリーミリガン然り。過去の辛くて痛い経験は、二つ目の魂を生み出して、

素敵な仕事(・・・・・)を行うパトレンシーナと切り離されたハロには、

良きものだけが残った。

だからハロに罪はない。そういう理屈だ。


いつこの物語の暗き夜は明けるのか。

パトレンシーナとハロはどうなるの?

騎士団の絆は復活して、一回り成長したマシューとトルウェイは過去以上の未来を手にできるの?

恐怖政治で民を支配する女帝シャミーユは、元の優しくて利発な女の子に戻れるの?


キルヒアイス喪失だってそうだった。

相棒不在の闇はそこまで深く蝕むのか。


でもヤトリシノは言ったじゃないか。

「国を守らなくてもいい。シャミーユというひとりの少女を、何としてでも守れ」

主人公イクタ、早く起きてよ! ヤトリシノの不在にふぬけている場合じゃないよ!

ヤトリならきっと怒るよ…!!


――そして巻末。イクタのパートナー、光精霊クスが微笑む。

「――おかえりなさい、イクタ」


次巻、ようやく夜明け? 主人公復活? ああ、早く続きが読みたいっす!


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