プロローグ
※主人公が何であんなに優斗ハーレムに嫌われているかの理由に当たる部分を挿入しました
※魔法使いを魔術師に変更しました
ステータス現在
佐藤 慶明 20歳 人間 男
職業:M.脇役A LV.856
S.調理師LV.999・裁縫師LV.999・罠師LV.999・解体師LV.999・薬剤師LV.999・斥候LV.999
MP:2,000,000
筋力:A
魔法力:D
体力:A
忍耐力:B
精神力:A
運:C
職業スキル
調理師<食材鑑定・食材加工・調理道具作成・調理魔法・調理・特別調理>
裁縫師<紡績・機織り・刺繍・被服・特別紡績>
罠師<罠合成・罠創造・罠発見・罠解除・奥の手>
解体師<通常解体・瞬間解体・解体物保存空間・特別解体>
薬剤師<素材鑑定・調合器具作成・調合・瞬間調合・特別調合>
斥候<隠密・気配察知・魔力察知・空間把握・暗殺・奥の手>
称号
異世界より召喚されし者・・・取得経験値と熟練度が3倍。ただし、自分のみ。
脇役A・・・攻撃職系スキルが習得不可能。補助職系スキルの習得率10倍。
料理を極めし者・・・調理師スキルをマスターした証。特別調理が使用可能。
裁縫を極めし者・・・裁縫しスキルをマスターした証。特別紡績が使用可能。
罠を極めし者・・・罠師スキルをマスターした証。奥の手が使用可能。
解体を極めし者・・・解体師スキルをマスターした証。特別解体が使用可能。
調合を極めし者・・・薬剤師スキルをマスターした証。特別調合が使用可能。
斥候を極めし者・・・斥候スキルをマスターした証。奥の手が使用可能
◆◆◆
俺の名前は佐藤慶明。俺は17歳の時、異世界アナザーワールドへと召喚された。俺と一緒に天原優斗という同級生も召喚されていた。あちらさんの言い分は、魔王を倒して欲しい、らしい。天原優斗の職業は“聖剣の勇者”、一方俺の職業は“脇役A”。
な・ん・だ・こ・れ・は?
現地の人たちが言うには勇者召喚を初めて2000年、初めて現れた職業だという。その効果とは、攻撃職系スキルが習得不可能!!
ふ・ざ・け・る・な!!
どうやって生きていけば良いんだ、と頭を抱えた俺の肩に手を当てて天原優斗は言った。
「僕と一緒にこない?必ず守ってあげるから」
一瞬、胸がときめいてしまった。即答で了承し俺達(+王女様ユーリ)は冒険の旅に出かけた。
◆◆◆
この3年間いろいろなことがあった。
旅を初めて半年。貧乳天才剣士キリアが優斗のハーレムに加わった。
旅を初めて1年。魔王を倒した。だが、ただの駒であり黒幕に大魔王がいると分かった。
旅を初めて1年半。巨乳天才魔術師ソフィーが優斗のハーレムに加わった。
旅を初めて2年。大魔王を倒した。だが、世界を平和にするには、邪神を倒さねばならないことが分かった。
旅を初めて2年半。美乳純血吸血鬼レティシアが優斗のハーレムに加わった。
そして今、旅を始めて苦節3年。ついに邪神のいる巨大迷宮に1番近い街にやってきていた。
唐突だが、勇者パーティーは6人だと決まっている。なぜなら勇者の恩恵が勇者を含め6人までしか行き渡らないからだ。
邪神迷宮への出発日の朝。集合場所に行ったら、見知らぬ女が優斗の近くを飛んでいた。
「おはよう慶明君。あ、この人はね、新しく仲間になったサキュバスのリリスさんだよ」
「え、でも人数が・・・・・・」
「そう、そのことなんだけどね。みんなと相談して慶明君はこの街で待っていてもらおうということになったんだ」
「え、でも今まで一緒に頑張ってきたじゃないか」
「えっと、そうなんだけど・・・・・・」
優斗の勢いが消えていくのと同時にキリアが
「これからは邪神の元に行くだけなの!なら、いたら便利ぐらいの人よりも戦力になる人を入れるに決まってるでしょ!」
それに同調するようにユーリが
「そうですわ。男なら潔く身をひいてこの街で待っていなさいな」
そこでポツッとソフィーも
「キリアの言っていることは妥当。サトーはこのパーティーから外れるべき」
レティシアは我関せずと別の方向を見ていた。
ちょっ、当たり強過ぎねぇ?
アピール潰したり良い雰囲気壊したりしたのが、そんなに憎いのか!
でもな、優斗が特定の女の子とくっつくとこのパーティー崩壊するの分かってます?
「みんな、それは言い過ぎだよ。ごめんね、慶明君。でも、すぐに帰ってくるから待っててよね」
「分かったよ、優斗。俺はこのパーティーから外れるよ。でも俺はこの街には留まらないよ」
「え、どうしてさ」
「いつも思っていたんだけど、俺って君に助けてもらってばっかりだったしさ。もうここまで来て、俺がパーティーにいる意味もなくなったしそろそろ独り立ちしてみようかなって」
「でも、危ないよ?」
「危ないのは優斗も一緒だろ。しかも勇者の恩恵のおかげでレベルは800を超えてる。そう簡単には死なないさ。今までありがとうな、優斗」
「こちらこそ、これから頑張ってね」
「なんですの、あれ。いなくなって当然ですの」「あいつ、あたしが優斗と二人っきりになろうとするといつも来るんだよな」「邪魔者退散」
後ろのうるさい面子は無視だ無視。というかお前等散々俺の補助スキルに助けてもらっただろうが。
「じゃあ、最後の冒険、いってくるよ」
俺は優斗達の背中が見えなくなるまで門の外で見送った。
主人公は斥候スキルの暗殺と奥の手を使用することができません