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二人の契約者を手に入れ老人は笑う。

この作品はプロローグ、エピローグ合わせて五話で完結したと思っております。

どうかよろしく願いします。

老人は目の前に立っている少年に話しかけた。


「あなたに『悪意』と『憎しみ』の席を与えましょう。あなたはこの二つの感情の契約者になるのです」


そして老人は一枚の紙を少年に手渡した。それは『契約書』。


「しかしこの二つの感情の契約者になった時、あなたは自分の身近な人間を憎く思う事になるでしょう」


老人は少年に忠告をした。

しかし少年は契約書に迷いなく自分の名前を書き込んでいく。


「よろしい。これであなたは力を手に入れた。自分の存在を世界に認めさせる力を……」


老人がそう言うと、老人の後ろにあった二つの椅子の上に黒い十字架が立てられた。


「この十字架はあなたの契約した証。あなたの心の一部です。

どうか後悔の無い旅を……」


そして老人は笑った。





老人は目の前に立っている少女に話しかけた。


「あなたに『善意』の席を与えましょう。あなたはこの感情の契約者になるのです」


そして老人は一枚の紙を少女に手渡した。それは『契約書』。

少女は契約書に迷いなく自分の名前を書き込んでいく。


「よろしい。これであなたは力を手に入れた。あなたが失った彼にもう一度、救いの手を差し伸べる力を……」


老人がそう言うと、老人の後ろにあった椅子の上に白い十字架が立てられた。


「この十字架はあなたの契約した証。あなたの心の一部です。

どうか後悔の無い旅を……」


そして老人は笑った。

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