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6.略語と用語(2)

 今回紹介するのはローデシア関連の洋書で使用頻度の高い略語だ。ローデシアと南アフリカは同じイギリス連邦を構成した国で、ローデシア紛争中は共同作戦を行っていた。基本的には、どちらでも通用する略語を使用しているが、意味が違う物もある。


1.団体・組織名:ANCやSADFも参加していたが、ローデシアが主役なので省略した。


 ANC:南アフリカのANC(African National Congress)は有名だが、こちらはローデシアのAfrican National Council。

 BOSS:Bureau for State Security 国家保安(秘密情報)局。1969年誕生、1980年にNISに改編、その後国家情報庁(NIA)と南アフリカ秘密局(SASS)の母体となり解散。

 BSAP:ローデシア警察。

 CIO:中央情報本部。越境作戦に深く関与した。

 ComOps:Combined Operation 統合作戦本部(ソールズベリー)を指す

 CT:共産主義者テロリスト。

 CTT:combat tracker 追跡のプロ

 FPLM:FRELIMOの戦闘部隊。モザンビーク政府軍となる。

 FRELIMO:モザンビーク解放戦線。モザンビークの政権側。ローデシアのスラングではFredsと呼んでいた。

 Grey's Scouts:ローデシア軍の山岳歩兵部隊。馬匹を保有している写真で有名。

 PATU:警察対テロ部隊。

 ter/terr:テロリスト(スラング)

 RAR:Rhodesian African Rifles。南ローデシアの時代から伝統ある部隊。アパルトヘイト政策を実施していたわりに現地人を軍で採用していた。

 RENAMO:モザンビーク民族抵抗運動。ローデシアと、後に南アフリカが支援した反政府ゲリラ。

 RhAF:ローデシア空軍。

 RLI:Rhodesian Light Infantry。空中機動の越境作戦で活躍した軽歩兵部隊。

 RR:Rhodesian Regiment

 SAS:Spesial Air Service。マラヤ以来の伝統ある部隊。

 SB:Special Branch 公安



2.軍事用語あれこれ:元の原語と異なる略語やスラングも多い。


 2i/c 2IC:second in commando 副司令官。

 ammo:ammunition 弾薬。

 AS:直訳はアフリカ系兵士。転じて黒人兵士。

 ASAP:as soon as possible 少しでも早く、つまり可及的速やかに。

 bivvy:bivouac 宿営地。

 Big Means:HF無線機。

 bone dome:ヘルメット(パイロットのスラング)

 CAF:Chief of the Air Force

 CO:指揮官。

 CSM:中隊先任曹長。

 Dak:ダコタ、輸送機の事。

 debus:disembark 降下。

 dems:demolitions 破壊。

 ES:直訳は欧州系兵士、転じて白人兵士。

 FAF:Fairy Air Force……ではなくforward airfield

 Fire Force:直訳は火力部隊だが、降下部隊とガンシップをを混成した機動打撃部隊。空爆の対地支援が効果をあげている。

 flak:直訳すれば高射砲を指す言葉だがAAAが対空砲として使用されている為に、意味としては対空砲火になる。

 Fred/Freddie:FRELIMOの俗称。

 gook:共産主義ゲリラやテロリスト、叛乱参加者に対するスラング。

 HMG:重機関銃。

 Hooters:スラングの一つで歩兵学校を意味する。

 hot area:敵部隊の多い地域。敵勢力圏。

 Head Shed:SASティームの司令部。

 HF:HF無線機。TR48HF無線機など。

 int:intelligence 情報。戦争では有効に使った物が勝利を得る。ローデシアの越境作戦でも生かされた。

 jack in:to give up,concede defeat 負けを認め逃げ出す。

 JOC:統合作戦指揮所。

 KIA:殺害戦果。

 LUP:layingーup position

 misrep:作戦報告書。

 NCO:下士官。

 OP:目標地点。

 PC:政治指導者。

 PJI:落下傘降下教官。

 PTS:落下傘訓練学校。

 para:落下傘部隊。

 sapper:工兵。

 sitrep:状況報告書。

 Small Means:VHF無線機。

 stic:6~4名のティーム。

 TA:Territorial Army 英国陸軍予備役。

 TF:Territorial Force ローデシア陸軍予備役。

 WW2:World War Two 第二次世界大戦。南ローデシアも連合軍として参戦していた。



3.装備品:参考程度


 A76:VHF無線機

 Alpha bomb:アルファ爆弾。1㎏の球体状小型爆弾。

 ANFO:硝安と軽油を主成分とする硝安油剤爆薬。

 Bell:第8飛行隊に配備されたベル205輸送ヘリコプター。他に「Cheetah」「Huey」と記載されている事もある

 Black is Beautiful:黒人に偽装するドーラン。

 claymore:対人地雷。Anti Personnel landmineの略でAPとも略される。

 cordtex:instantaneous detonating cord 導爆線。モザンビークでの鉄道破壊などでも多用された。

 Dak:RhAF第3飛行隊(DC-3)

 Frantan:frangible tank napalm bomb

 G-Car:輸送ヘリコプター

 Golf Bomb:ゴルフ爆弾。460㎏ローデシア制pressure bomb

 K-Kar:ガンシップ

 Lynx:第4飛行隊が保有したセスナFTB337G。偵察と対地攻撃作戦に使用された。

 M962:NATO fragmentation 破片手榴弾

 M970:NATO white phosphorus 発煙(黄燐)手榴弾。物燃やすのにも使用可。

 MAG:ゼネラルパーパスの7.62㎜機関銃

 Mini-Golf:小型ゴルフ爆弾

 PE:plastic explosive プラスチック爆弾

 rat pack:戦闘糧食

 WP:発煙手榴弾



4.地名表記の違い:1890年~1980年までの白人統治時代と、ジンバブエ独立後では地名の呼称に違いがある。英文表記の対比を記す。


Enkeldoorn-Chivhu

Essexvale-Esigodini

Fort Victoria-Masvingo

Hartley-Chegutu

Inyanga-Nyanga

Gatooma-Kadoma

Gwelo-Gweru

Marandellas-Marondera

Matopos-Matobo

Melesetter-Chimanimani

Que Que-Kwekwe

Salisbury-Harare

Selukwe-Shurugwi

Shabani-Zvishavane

Sinoia-Chinhoyi

Umtali-Mutare

Wankie-Hwange

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