表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
共に育つ日々  作者: あさ
2/9

第1章 島の朝


朝、窓辺の青い布が風に揺れていた。

その揺れに合わせるように、胸元の雫形のペンダントの中で、小さな鈴がかすかに鳴る。


私はその音で目を覚ます。

ペンダントが淡く光を返しているのが見えた。


机の上には、小さな存在が置かれている。

丸い石のようでいて、けれど石ではない。

触れるたび、不思議と温かさを帯びていた。


外から島の人々の声が届く。

私はその声に導かれるように外へ出た。


市場では、かごから野菜を取り出し、机にそっと並べていく。

土の香りがふわりと立ちのぼり、色とりどりの実りが少しずつ形をそろえていく。


「もう少し端に寄せてくれるかい?」

声がかかり、私は言われたとおりに手を動かした。

笑い声が混じる。机の上が少しずつ整っていく。


「助かったよ、ありがとう」

その言葉と一緒に向けられた笑顔を見た瞬間、

胸元のペンダントが、かすかに光を帯びた。


日が暮れる頃、青い布に夕陽が差し込み、部屋の中がやわらかく染まっていく。

私は机の上の小さな存在を見つめていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ